熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

バタフライも春たけなわ

2010年04月13日 | 花鳥風月・日本の文化風物・日本の旅紀行
   温かくなったり寒くなったり、変な気候が続いているが、一日一日と、春の気配が濃厚になっていることは事実で、私の庭のチューリップも、急に満開になった。
   まとめて球根を植えたところもあるのだが、後は、植えっぱなしの球根が芽を出して花を咲かせているので、思いがけないところから顔を出していて面白い。

   今年は、年末に沢山の球根を買ったので、プランターにも植えてみたが、同じプランターでも、日当たりによって咲き方にタイミングがずれたり、発芽しないのがあったりで、結構差が出るのが不思議である。
   珍しい球根をと思って何種類か新種を買って植えたら、複雑な八重のチューリップが多い感じであった。
   どうしても、オランダで品種改良されると、バラの花のように成ってしまうのであろう。

   面白かったのは、プランター植えしたドライラインと言う八重咲きのチューリップの茎から二本の枝分かれした茎が伸びて、二つの花を着けたことである。
   この花は、椿の玉之浦のように、花弁の周りの縁が白い赤い花なのだが、一本はまともな花で、下の方から伸びた茎から少し小さな花が寄り添うように咲いていて、夫婦花のような雰囲気なのである。
   これは、それなりに面白いのだが、以前に、オランダで、一本の茎から5~6輪小さな花を着けた赤い花のチューリップを見たが、流行らなかったのは、やはり、チューリップは、すっくと伸びた茎から、一輪風情ありげに咲くのが良く、多々益々弁ずではないと思ったことがある。

   私は、普通と違って、チューリップは、秋ではなく、年末か初春に植えるのだが、咲く時期は、どうも同じようで、佐倉のチューリップ祭りの時期と全く同じである。
   植えっぱなしのチューリップも、全く同じ時期に芽を出すのだから、秋植え球根の場合には、あまり、植え時期と開花とは関係ないのかも知れない。

   ところで、そんなチューリップの上空を、ひらひら、よたよた飛ぶ蝶が、横切ったので、注意して見ていたら、オレンジレモンの木に止まった。
   不恰好な飛び方をしていたのは、交尾中で、くっ付いたまま飛んでいたからだったのである。
   普通のモンシロチョウとは違うようで、オスとメスとも、翅の色も多少違っているようである。
   普通レンズなので、かなり、近づいてシャッターを切ったのだが、お構いなしに、二匹ともびくともしない。
   何枚か写真を撮ったが、やはり、蝶でも、何となく見てはいけないような感じがして、そばを離れたのだが、あの小さな体にしては、昆虫の交尾は、かなり、時間が長いような気がしている。
   田舎に住んでいると、結構、昆虫や小鳥などのラブシーンを見ることが多いのだが、鶏もそうだが、小鳥の場合には、激しいが随分短いようである。
   いずれにしろ、急に温かさが増してきて、春の花が一斉に咲き始めたと思ったら、急に、ひらひら飛ぶ蝶が活躍し始めた感じである。

   私の庭も、牡丹の蕾が大きくなり始め、芍薬もかなり大きく伸びて、株によっては、蕾をつけ始めている。
   少し遅れて、バラも新芽が勢い良く伸び始めたので、来月あたりには、ユリの花と一緒に晩春の庭を飾ってくれるかもしれない。
   花壇では、春の草花を払い除けるように、ミヤコワスレの株が勢い良く張り始めた。
   名前が何となくロマンチックだが、青紫と赤紫の野菊に似た花の風情が良くて初夏の庭には貴重な草花である。

   八重桜が満開になる頃には、庭の花の主役が変わり始めて、雰囲気が一挙に夏モードに変わって行く。
   寒い寒いと思っていたのだが、季節の移り変わりを、庭の花木や草花が教えてくれるのである。
   
   

   
コメント
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