熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

ぼたん:昭和の夢が開花した

2010年04月25日 | わが庭の歳時記
   急に良い天気になり暖かくなったので、庭の牡丹が、一輪だけだが一気に開花した。
   昭和の夢と言うのだそうだが、この口絵写真のように、ピンクの一重だが、25センチ以上もある大きさで、紙のように薄い花弁を、風に揺れながら、昼には、おわんのように大きく開いた。
   しかし、日中に開ききった薄い花弁を、どこにそんな力があるのか不思議だけれど、夕方には、花弁を折りたたんで蕾のような形に戻るのである。
   チューリップのように日中運動ををしている訳であるが、それを毎日繰り返していて、ある日、大きな花弁を一枚ずつ落として行き、複雑で綺麗な蘂だけが残る。

   庭には、〆て9本の牡丹が植わっているが、この牡丹は、私が最初に植えた牡丹で、丁度、切ったバラの木の後に植えたのである。
   この花だけが一重だが、後は、皆八重や千重咲きで、赤、ピンク、黄色、白、それに、紫と花の形や色が、少しずつ違うのだが、今、夫々に、巾着のような形のしっかりとした蕾をつけていて、その先端からは、花色に似た綺麗な花弁の先が見えている。

   牡丹の栽培は、植え付けから開花まで、あまり面倒なことをしなくても、比較的苦労が少なくて、結構綺麗な花を咲かせてくれるので、楽だと言う感じがしている。
   秋から今頃の開花時期まで、園芸店で苗が売られているのだが、植え時期や植え方等ガイドブックには克明に書かれているのだが、私など、気に入った時に苗を買って庭植えしているだけだけれど、文句なく毎年綺麗な花を楽しませてくれる。
   秋には、すっかり葉を落として、茎だけ残るのだが、その枝にしっかりとした花芽が見えてくるので、その少し上で、枝を切り落とし剪定をするだけで良い。
   
   大概の牡丹の苗は、芍薬を台木にして接木をしているので、時々、根元から、台木の芍薬の芽を出すことがある。
   どんな芍薬なのか、その花に興味があるのだが、エネルギーが分散するので、すぐに、芽掻きをする。

   庭のミヤコワスレも、少しずつ開花し始めた。
   薄い青紫の野菊のような花で、菊のようにびっしりと咲かないのが良い。
   木の下の空間には、一面にスミレが咲いている。
   昔のことだが、犬の散歩道の路傍で、一株を貰ってきて植えたのだが、種が飛んで増殖したのか、いつの間にか、庭のあっちこっちに広がっていて、部分的には、深い緑の地肌に青紫の花を散りばめたようで、絵になっている。

   庭の春の草花も、残ったムスカリを除いて、チューリップだけになってしまった。
   自分でも、何をどこに植えたのかさえ記憶にないので、思いがけないようなところから、変わったチューリップの花が顔を出していて面白い。
   今咲いている椿は、一輪や二輪咲き残っている椿は別にして、真っ赤なさつま紅と崑崙黒である。
   黒い椿は、まだ木が小さいので、総て花が散ってしまった。

   この連休くらいには、残りの牡丹が咲き始めるのであろうか。
   バラも蕾が、はっきりと見えて来た。
   私の庭の風景も、来月には、一気に夏モードに変わるのであろう。
   
   

   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする