熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

春めいてきた鎌倉・・・東慶寺

2016年03月02日 | 鎌倉・湘南日記
   梅の花は如何ばかりかと思って、東慶寺を訪れた。
   横須賀線からも鎌倉街道からも、至近距離なのだが、山門から見え隠れする梅の香りを微かに感じると、もう、東慶寺は別世界で、清々しい空間が始まる。
   
   
   

   山門をくぐると、正面に鎮座ましまして出迎えてくれる金仏までの参道の両脇に、梅の並木が続いている。
   白梅が主体のようで、色彩的な華やかさはないのだが、ところどころに咲く紅梅が彩を添えていて、旧尼寺には似つかわしい清楚さがあって良い。
   
   
   

   先日書いたように、東慶寺は、ミシュラン・ガイドの鎌倉における2つしかない3つ星観光地の1つで、開基は、鎌倉幕府の第8代執権・北条時宗の夫人である覚山尼であり、寺に駆け込めば、離縁できる女人救済のための縁切り寺で、歌舞伎にもなっていて、封建時代の日本には、非常に特異な存在であった。
   ガイドでは、その経緯が書いてあり、水月観音菩薩半跏像などとともに、三下り半の書が展示されている宝蔵と、四季折々に彩を添える花の庭園が見どころと紹介している。
   境内は、谷戸に沿って、山手の墓地に向かって一直線で、非公開の左右に立つ小さな塔中の周りに、庭園が広がっている。
   参道から、逆に、山門の方を見下ろすと、前方の山に、円覚寺の建物が見え隠れする。
   
   
   
   
   

   さて、東慶寺の梅だが、参道の両側の梅の木は、それ程、古木ではないのだが、中々、風情があって面白い。
   梅の木は、桜のように全体像を愛でるよりも、個々の枝ぶりや、花弁そのものを鑑賞する方が面白いような気がして眺めている。
   完全な花は殆どないのだが、見つかった時には嬉しくなる。
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
      

   東慶寺の庭には、色々な花木や草花が植えられていて、季節の移り変わりにサイクルしながら、彩を添えて楽しませてくれる。
   山門をくぐって、真っ先に目に付くのが、赤いボケ、それに、墓地の前庭のミツマタも面白いし、ひっそりと咲く桜、華やかなマンサクや椿も、雰囲気を醸し出していて良い。
   下草には、クロッカス、スイセン、フクジュソウ。
   もうすぐ、桜の季節である。
   
   
   
   
   
      
    
   
   

(追記)掲載写真に、人影が写っていないのは、その瞬間を待ってシャッターを切っているので、結構、観光客が訪れている。
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