熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

ブログを始めて既に11年が経った

2016年03月15日 | 生活随想・趣味
   この3月で、私のこのブログも、12年目を迎える。
   既に、書いた記事は、3000を超えていると思うのだが、殆ど、エッセー風の文章で、結構、そのテーマは多岐にわたっている。
   本当は、題材を絞って書くべきだったと思うのだが、特に書きたいテーマがあったわけでもなく、長続きするためには、その都度、自分がその時に感じた関心のあるものを書き続ければ良いと思ったのである。

   このgooの私のブログは、左欄のカレンダーの下のバックナンバーをクリックすれば、当初の2005年3月から、すべての記事が収録されていて、読めるのだが、幸いと言うべきか、書き方もテーマも、多少、考え方なり感じ方が変わってきている部分はあるものの、殆ど変わっておらず、何故か、内心ほっとしている。

   やはり、一番多い記事は、私自身が専攻してきた経営学と経済学関連分野で、読書・ブックレビューの大半も、この分野の本が主体であり、普通のビジネスマンでありながら、フィラデルフィアでのMBA留学以来、欧米でのビジネス生活を通じて、そして、それ以降も、趣味と実益を兼ねて勉強し続けてきた結果でもある。
   読書量はかなり減ってはきたが、今でも、ハーバード・ビジネス・レビューくらいは、読めるようにしたいと思っている。
   最近では、読書も勉強での関心も、ビジネス関係から、文化文明論や歴史など、広がってきており、趣味の観劇関係の本を読むことも多くなったが、相変わらず、四六時中本にまみれて本から離れられない生活が続いている。

   次に多いのは、観劇関係の感想記事で、当初は、若いころからの関心と長い欧米生活での影響もあって、クラシック音楽やオペラなどの音楽関係、そして、ロンドン時代に通い続けたシェイクスピア戯曲関係が多かったのだが、帰国してからは、どうしても、その方面の機会が少なくなって、歌舞伎と文楽に切り替えて、最近では、能と狂言に通い続けているので、日本の古典芸術鑑賞の記事が主体になってきている。
   私自身、イギリスに5年間もいながら、ゴルフには縁がなく、アスコットやクリケットには良く行ったが、スポーツには関心がなかったので、その見返りではないが、音楽鑑賞や観劇、美術館博物館まわり、そして、古都や歴史遺産などを訪ねての欧米各地への旅、ミシュラン星付きレストラン行脚など、積極的に時間を割いて、文化・文明・歴史の凄さ素晴らしさを感じ味わいながら、生きてきたような気がしている。
   私にとっては、これらの欧米での文化鑑賞の生活は、わが人生にとっては、またとない千載一隅のチャンスであったので、キリギリス生活とも言うべきか、老後の資金を残せなかったことを、少しだけだが、後悔している。

   今思えば、ビジネスにおいても、波乱万丈とはいかないまでも、普通では経験できないような貴重な経験をしてきたのだが、それにもまして、欧米やブラジルにいた14年間の旅や異文化異文明との遭遇やそのカルチャーショックに似た思い出や感激を書けておれば、どれだけ良かったかと思うことがある。
   尤も、激務に振り回されていたので、そんな時間的余裕などなかったのだが、その文化行脚の一端は、その後の海外旅行の、このブログの左欄のカテゴリーの「欧州紀行(文化三昧ミラノ・ロンドン旅)」「ニューヨーク紀行」と「晩秋のロシア紀行」の記事で、示し得たと思っている。

   オペラは、欧米で見続けていたので、来日したMETやスカラ座やロイヤル・オペラやウィーン歌劇場などトップクラスのオペラ公演は、行くことにしているが、残念ながら、オーケストラには行く余裕がなく、日本の古典芸能鑑賞の方に予算を回している。
   本好きなので、音楽は勿論、歌舞伎・文楽、能・狂言など随分関連本や解説などを読むし、良く観たり聴きに行ってはいるのだが、正直なところ、分かっているのかと言われれば、何時まで経っても、良く分からない。
   それでも、好きなので劇場に通っていて、分からないままに、観劇記を書いているのは、おこがましい限りなのだが、私には備忘録だと言う思いがあってのことではある。

   日本の旅紀行やガーデニングや庭の歳時記などは、私の趣味の写真とのコラボレーションと言う感じで、季節の移り変わりなどを記録に残せればと思って書いている。
   このブログのレイアウトなどは、一度変えただけで、そのままで、同じ状態で続けているのだが、少しずつ機能も良くなっており、最近では、写真をいくらでも掲載できるようになって助かっている。

   ブログを書くことは、私自身にとって大切な生活のリズムでもあり、人生の収穫期に至って、このような貴重な楽しみを提供してくれているgooには、大変感謝している。
   今、振り返ってみれば、この11年間、このブログを通して、色々な思い出があって懐かしさ一杯だが、さて、これから、どれくらい続けて行けるのであろうか。

   
   
コメント
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