久しぶりの「今日の日記」であるが、この日は、温かったのが急に冬に逆戻りしたような寒くて陰鬱な気候で、夜に千駄ヶ谷の国立能楽堂に行くことになっていた。
いつものように、庭に出て、何となく庭の手入れをして過ごしたのだが、昼前に、思い立って、辻堂の湘南シネマ109に行って、「エヴェレスト 神々の山峰」を見ることにした。
大船撮影所があった鎌倉には、映画館がなくて、隣町のシネコンに行かないと、映画は見られないのである。
美しい日本を維持するために、古都保存と言う文化都市の宿命であろう。
丁度、春休み時期と重なって、映画館は、大変な賑わいであるが、子供のいない、この映画のシアターも、結構、一杯であった。
この映画は、夢枕獏の作で、実際にエヴェレストに出かけて、5000メートル以上の山の中で、1ヵ月に渡る命懸けの過酷なネパールロケを敢行して作り上げた映画だと言う。
私は、スイスのモンブランとマッタ―ホーンの麓やユングフラウヨッホ、マッキンレーの麓くらいには行って、雪山を見てはいるが、エヴェレストは、憧れの世界である。
今でも、鮮明に覚えているが、昔、ボリビアのラパスからサンパウロに向かう飛行機が急降下して、6402メートルの白雪を頂いた高峰イリマニ山を最接近して横切ったり、サンチャゴからブエノスアイレスへの飛行で、遠く南米の最高峰7000メートル弱のアコンカグアを仰ぎ見た思い出が、蘇ってくる。
さて、この映画は、登頂に成功したのかどうかエベレスト登山史上最大の謎となっているジョージ・マロリーの遺品であるカメラ「ヴェストポケット・オートグラフィック・コダック・スペシャル」を、クライマー兼カメラマン深町 誠(岡田准一)が故買商で見つけて、
それを発見したビカール・サン(日本国内で数々の登攀記録を打ち立てながら、ヒマラヤ遠征で消えた羽生丈二 (阿部寛)を追って、エヴェレスト登頂を目指す凄い作品である。
羽生を慕う岸凉子 の 尾野真千子が、良い味を出していて、そのほかのベテラン俳優も健闘していて、素晴らしい映像とエヴェレストの威容が、感動的な映画を紡ぎ出している。
ラストに流れるベートーヴェンの第九の歓喜の歌はネパール語で歌われているのであろうか、コンサートホールでとは違った感慨である。
その後、JRで横浜に出て、書店で小時間を過ごして、東横線で北参道に向かった。
私の場合には、余裕をもって劇場に出かけることは少なくて、遅れたりすることも結構多い。
この日は、復興と文化と言う企画公演で、復曲能である「名取ノ老女」で、解説書などは、今回発行された特別なプログラムしかなく、残念ながら、遅く着いたので、事前に十分読む時間が取れなかった。
最初に、毛越寺の延年「老女」が演じられたので、舞台正面には幕が張られていて、老女が、上手の幕間から登場する趣向であった。
その後、複曲に関わった小田幸子さんや小林健二さんのトーク解説があり、この日は、名取ノ老女を梅若玄祥、護法善神を宝生和英が舞った。
明日は、夫々、大槻文藏、金剛龍謹が舞う。
関西の能役者の舞台なので、明日も行くことにしており、印象記などは、その後にしたいと思っている。
名取からであろう、宮城からバスが来ていて、かなりのお客さんが脇正面席を占めていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/8e/32c38a5e06b2b7ed0c9cbdc18c55a7eb.jpg)
いつものように、庭に出て、何となく庭の手入れをして過ごしたのだが、昼前に、思い立って、辻堂の湘南シネマ109に行って、「エヴェレスト 神々の山峰」を見ることにした。
大船撮影所があった鎌倉には、映画館がなくて、隣町のシネコンに行かないと、映画は見られないのである。
美しい日本を維持するために、古都保存と言う文化都市の宿命であろう。
丁度、春休み時期と重なって、映画館は、大変な賑わいであるが、子供のいない、この映画のシアターも、結構、一杯であった。
この映画は、夢枕獏の作で、実際にエヴェレストに出かけて、5000メートル以上の山の中で、1ヵ月に渡る命懸けの過酷なネパールロケを敢行して作り上げた映画だと言う。
私は、スイスのモンブランとマッタ―ホーンの麓やユングフラウヨッホ、マッキンレーの麓くらいには行って、雪山を見てはいるが、エヴェレストは、憧れの世界である。
今でも、鮮明に覚えているが、昔、ボリビアのラパスからサンパウロに向かう飛行機が急降下して、6402メートルの白雪を頂いた高峰イリマニ山を最接近して横切ったり、サンチャゴからブエノスアイレスへの飛行で、遠く南米の最高峰7000メートル弱のアコンカグアを仰ぎ見た思い出が、蘇ってくる。
さて、この映画は、登頂に成功したのかどうかエベレスト登山史上最大の謎となっているジョージ・マロリーの遺品であるカメラ「ヴェストポケット・オートグラフィック・コダック・スペシャル」を、クライマー兼カメラマン深町 誠(岡田准一)が故買商で見つけて、
それを発見したビカール・サン(日本国内で数々の登攀記録を打ち立てながら、ヒマラヤ遠征で消えた羽生丈二 (阿部寛)を追って、エヴェレスト登頂を目指す凄い作品である。
羽生を慕う岸凉子 の 尾野真千子が、良い味を出していて、そのほかのベテラン俳優も健闘していて、素晴らしい映像とエヴェレストの威容が、感動的な映画を紡ぎ出している。
ラストに流れるベートーヴェンの第九の歓喜の歌はネパール語で歌われているのであろうか、コンサートホールでとは違った感慨である。
その後、JRで横浜に出て、書店で小時間を過ごして、東横線で北参道に向かった。
私の場合には、余裕をもって劇場に出かけることは少なくて、遅れたりすることも結構多い。
この日は、復興と文化と言う企画公演で、復曲能である「名取ノ老女」で、解説書などは、今回発行された特別なプログラムしかなく、残念ながら、遅く着いたので、事前に十分読む時間が取れなかった。
最初に、毛越寺の延年「老女」が演じられたので、舞台正面には幕が張られていて、老女が、上手の幕間から登場する趣向であった。
その後、複曲に関わった小田幸子さんや小林健二さんのトーク解説があり、この日は、名取ノ老女を梅若玄祥、護法善神を宝生和英が舞った。
明日は、夫々、大槻文藏、金剛龍謹が舞う。
関西の能役者の舞台なので、明日も行くことにしており、印象記などは、その後にしたいと思っている。
名取からであろう、宮城からバスが来ていて、かなりのお客さんが脇正面席を占めていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/8e/32c38a5e06b2b7ed0c9cbdc18c55a7eb.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/7c/8c48903cff042718b9d425c24daca7f3.jpg)