19日にWOWOWで放映された「辻井伸行 in BBCプロムス2013」を録画してあったので、聴いたのだが、大変な熱演で感激した。
辻井の生演奏は、題名のない音楽会で佐渡裕の指揮で、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番第1楽章の演奏と、辻井自身の作曲によるオーケストレーションされた二曲の自作自演を聴いただけで、残念ながら、まだ、コンサートには足を運べていない。
今回のロイヤル・アルバート・ホールでの、ファンホ・メナの指揮でBBCフィルハーモニーをバックにしたこのコンサートのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とアンコールで弾いたリストのラ・カンパネラは、正に圧巻であった。
私も、在英時代に、このBBCプロムスには、4年間通い続けて随分楽しませてもらったのだが、これほど、観衆が熱狂して熱烈な温かい拍手で応え、凄いカーテンコールで迎えた光景は、見たことがなかったので、その素晴らしさが伝わってきた。
私がロンドンで聴いた日本人演奏家は、小澤征爾とサイトウキネン、内田光子、そして、マリア・ジョアン・ピレスの代役としてロンドン響でロンドン・デビューした仲道郁代と、極めて限られているのだが、嬉しかったし、辻井の演奏に接しておれば、感激の絶頂であったであろうと思う。
その放映の感動的なシーンを数コマ転写する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/66/342afa1d53f2973ad14bd6285df4d72d.jpg)
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三大ピアノ協奏曲としての、ベートーヴェンの皇帝やチャイコフスキーの1番やグリークのピアノ協奏曲、それに、勿論、モーツアルトやショパンやリストやシューマンやブラームスなどと言った、素晴らしいピアノ協奏曲はいくらでもあるけれど、このラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ほど、あまりにも甘美で哀調を帯びた華麗で流れるような美しい協奏曲はないと思っており、この曲を、海外で聴くことが多かったので、望郷の思いと重なって、私には、色々な思いが充満した懐かしい音楽なのである。
辻井は、あのカーネギーホールでも、このラフマニノフの2番を演奏して、熱烈な歓迎を受けたと報道されていたと思うのだが、今回のリストのラ・カンパネラとともに、辻井伸行の類稀なるピアニストとしての真骨頂なのであろう。
久しぶりにBBCの放映番組を見たのだが、珍しくも、この辻井の演奏の前に、辻井の生い立ちや演奏シーン、演奏前のインタビューなどを放映していて興味を引かれた。
このBBCプロムスは、ラストナイト・コンサートが有名で、チケットを取るのが非常に難しく、私の場合には、プロムスのコンサートを一定以上に沢山購入して資格を得て2枚取得したのだが、残念ながら、出張と重なって、家内と小学生であった次女が楽しんできた。
このプロムスで、ウィーン・フィルやベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘヴォー、それに、グラインドボーンのツアー・オペラなどをはじめ、随分多彩なプログラムを楽しませてもらったが、コンサートホールやグランドボーンで聴く本番のクラシックコンサートとは、違った雰囲気と感興があって、一寸したフェスティバルムードである。
プロムスで興味深いのは、平土間が立見席となっていて、確か、全公演のチケットを前後に2分割して安く売っていて、熱狂的な音楽ファンや音楽学生など、毎日のように通っていたと言う。
ラストナイトの時には、立見席の前方の客の仮装や趣向がムードを盛り上げてお祭り騒ぎとなって面白い。
なにしろ、この劇場は、広い平土間を囲んで1階の客席があり、その上にサークル状の客席が重なっているサーカス劇場を巨大にしたような円形の劇場で、それも、ドームではなく巨大な屋根を頂いた建築物なのである。
正面に巨大なパイプオルガンが備え付けられているので、当然、劇場であると同時に演奏会場としても意図されているのだが、とにかく、キャパシティ8000人以上と言う巨大な多目的ホールと言うべきで、重要な国家的なイベントなども行われており、私は、ほかにも、国際的なテニス競技や、日本から来訪した大相撲のロンドン場所を見たことがある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/d0/ca8ce6cfd058435c6df4fffc51823eff.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/cb/f82215dc853f3f6148665104c49b127d.jpg)
1871年開場と言うので、栄光の大英帝国の歴史に息衝いて来た素晴らしい記念的な劇場なのであろうが、サークル状の廊下などパブリックスペースは貧弱なのだが、売店などもあったりして結構面白く作られている。
私は、車で通っていたので、劇場で観劇する時には、劇場まわりの広場や空地、道路などに、スペースを見つけて駐車するのだが、遅く行くと駐車場所が遠くなる。
ロンドンの北の郊外のケンウッドの夏のロイヤル・オペラのコンサート形式の野外オペラに通った時にも、巨大な駐車場も、すぐに、満杯になるので、住宅街の道路に駐車するのだが、全く、問題やトラブルガなかったのは、流石に、イギリスだと思っている。
久しぶりに、プロムス風景を見て、ロンドンが懐かしくなった。
辻井の生演奏は、題名のない音楽会で佐渡裕の指揮で、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番第1楽章の演奏と、辻井自身の作曲によるオーケストレーションされた二曲の自作自演を聴いただけで、残念ながら、まだ、コンサートには足を運べていない。
今回のロイヤル・アルバート・ホールでの、ファンホ・メナの指揮でBBCフィルハーモニーをバックにしたこのコンサートのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とアンコールで弾いたリストのラ・カンパネラは、正に圧巻であった。
私も、在英時代に、このBBCプロムスには、4年間通い続けて随分楽しませてもらったのだが、これほど、観衆が熱狂して熱烈な温かい拍手で応え、凄いカーテンコールで迎えた光景は、見たことがなかったので、その素晴らしさが伝わってきた。
私がロンドンで聴いた日本人演奏家は、小澤征爾とサイトウキネン、内田光子、そして、マリア・ジョアン・ピレスの代役としてロンドン響でロンドン・デビューした仲道郁代と、極めて限られているのだが、嬉しかったし、辻井の演奏に接しておれば、感激の絶頂であったであろうと思う。
その放映の感動的なシーンを数コマ転写する。
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三大ピアノ協奏曲としての、ベートーヴェンの皇帝やチャイコフスキーの1番やグリークのピアノ協奏曲、それに、勿論、モーツアルトやショパンやリストやシューマンやブラームスなどと言った、素晴らしいピアノ協奏曲はいくらでもあるけれど、このラフマニノフのピアノ協奏曲第2番ほど、あまりにも甘美で哀調を帯びた華麗で流れるような美しい協奏曲はないと思っており、この曲を、海外で聴くことが多かったので、望郷の思いと重なって、私には、色々な思いが充満した懐かしい音楽なのである。
辻井は、あのカーネギーホールでも、このラフマニノフの2番を演奏して、熱烈な歓迎を受けたと報道されていたと思うのだが、今回のリストのラ・カンパネラとともに、辻井伸行の類稀なるピアニストとしての真骨頂なのであろう。
久しぶりにBBCの放映番組を見たのだが、珍しくも、この辻井の演奏の前に、辻井の生い立ちや演奏シーン、演奏前のインタビューなどを放映していて興味を引かれた。
このBBCプロムスは、ラストナイト・コンサートが有名で、チケットを取るのが非常に難しく、私の場合には、プロムスのコンサートを一定以上に沢山購入して資格を得て2枚取得したのだが、残念ながら、出張と重なって、家内と小学生であった次女が楽しんできた。
このプロムスで、ウィーン・フィルやベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘヴォー、それに、グラインドボーンのツアー・オペラなどをはじめ、随分多彩なプログラムを楽しませてもらったが、コンサートホールやグランドボーンで聴く本番のクラシックコンサートとは、違った雰囲気と感興があって、一寸したフェスティバルムードである。
プロムスで興味深いのは、平土間が立見席となっていて、確か、全公演のチケットを前後に2分割して安く売っていて、熱狂的な音楽ファンや音楽学生など、毎日のように通っていたと言う。
ラストナイトの時には、立見席の前方の客の仮装や趣向がムードを盛り上げてお祭り騒ぎとなって面白い。
なにしろ、この劇場は、広い平土間を囲んで1階の客席があり、その上にサークル状の客席が重なっているサーカス劇場を巨大にしたような円形の劇場で、それも、ドームではなく巨大な屋根を頂いた建築物なのである。
正面に巨大なパイプオルガンが備え付けられているので、当然、劇場であると同時に演奏会場としても意図されているのだが、とにかく、キャパシティ8000人以上と言う巨大な多目的ホールと言うべきで、重要な国家的なイベントなども行われており、私は、ほかにも、国際的なテニス競技や、日本から来訪した大相撲のロンドン場所を見たことがある。
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1871年開場と言うので、栄光の大英帝国の歴史に息衝いて来た素晴らしい記念的な劇場なのであろうが、サークル状の廊下などパブリックスペースは貧弱なのだが、売店などもあったりして結構面白く作られている。
私は、車で通っていたので、劇場で観劇する時には、劇場まわりの広場や空地、道路などに、スペースを見つけて駐車するのだが、遅く行くと駐車場所が遠くなる。
ロンドンの北の郊外のケンウッドの夏のロイヤル・オペラのコンサート形式の野外オペラに通った時にも、巨大な駐車場も、すぐに、満杯になるので、住宅街の道路に駐車するのだが、全く、問題やトラブルガなかったのは、流石に、イギリスだと思っている。
久しぶりに、プロムス風景を見て、ロンドンが懐かしくなった。