熟年の文化徒然雑記帳

徒然なるままに、クラシックや歌舞伎・文楽鑑賞、海外生活と旅、読書、生活随想、経済、経営、政治等々万の随想を書こうと思う。

都響・・・プロムナード・コンサート

2016年03月01日 | クラシック音楽・オペラ
   シーズン最後のプロムナード・コンサートは、   
   指揮/大野和士
   曲目
   ベルリオーズ:序曲《ローマの謝肉祭》 op.9
   ドヴォルザーク:弦楽セレナーデ ホ長調 op.22
   チャイコフスキー:イタリア奇想曲 op.45
   ラヴェル:ボレロ

   聴きどころ は、
   まばゆいばかりのサウンドがほとばしる《ローマの謝肉祭》《イタリア奇想曲》《ボレロ》。
   しっとりとしたドヴォルザークのセレナーデ。まさに名曲コンサートと呼ぶにふさわしい華やかなプログラムです。
   でも、派手さだけではありません。不滅の名旋律がまとう陰影までも丁寧に描き出そうとするのが大野と都響なのです。
    と言うのだが、いわば、あまりにもポピュラーな名曲揃いであるから、休日の午後のプロムナード・コンサートとしては、格好のプログラムであった。
   それに、今や人気絶頂の音楽監督の大野和士がタクトを振るのであるから、当初よりチケットは完売で満員御礼。
   お馴染みの名曲を、都響の最高のサウンドを引き出して奏でるのを、リラックスして、楽しめると言う至福のひと時。
   まさに、そんなコンサートであって、久しぶりに満足してホールを後にした。
   

   ボレロについては、大晦日のテレビ番組のカウントダウンで、シルビィ・ギエムが華麗なバレエを演じていたのを見て、感激したが、実際には、ブラッセルで、モーリス・ベジャールの21世紀バレエの舞台を観たのと、コンセルトヘボーかロンドン響か忘れたが1度聴いたくらいで、ポピュラーな割には、それ程、演奏を聴く機会がなかった。

   今回、私の席は、1階中央の後方右寄りだったので、一つずつ楽器が加わって行く様子が分かって、非常に興味深かった。
   このボレロと楽器の増減が違っていて面白いのは、ハイドンの交響曲第45番嬰ヘ短調 Hob.I:45「告別」で、
   終楽章後半の「アダージョ」で、演奏者が、1人ずつ演奏をやめて、ロウソクの火を消して消えて行き、最後に2人の弱音器をつけたヴァイオリン奏者だけが残る。
   休暇を与えてくれないエステルハージ候への意思表示と言うハイドンの機転の冴えた演出が面白い。

   このサントリーホールで面白いのは、正面のカラヤン広場に、露店が立つことで、この日は、骨董と言うかガラクタと言うかノミの市が立っていた。
   興味を引くようなものがなかったので、一回りして場を離れた。
   ヨーロッパの街を歩いていると、旧市内のマルクト広場や、シティホールや教会前の広場に、蚤の市が繰り広げられて、結構、楽しいのである。
   ここで冷やかしに買った、マイセンやリモージュなどの陶器や花瓶、人形などが、今でも、私の書棚にある。

(追記)都響と大野和士の写真は、サントリーホールの壁面にディスプレィされている看板写真を借用。
   
コメント
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