半分教師 第31話 「青年の志」

自宅の本棚をいじっていたら、自分が19才のときに書いた日記が出てきた。恐る恐るページをめくった。ひとこと「青いな」とつぶやいて失笑した。いったい俺は何者なんだ???という感じ。今19才の人には信じられないだろう。はっきり言って「引く」だろうね。

しかし、情熱だけは今とは比べものにならないほど強いかもしれない。そこで表に出せそうなものだけ書きとめておこうと思う。

何の参考にもならないだろうが、世の中にはこういう人間もいるんだなぁと笑ってもらえればよい。

【ここから19才の時の日記】

(1)
 黎明は いかに遠きか 我が生命
    行くも行かぬも 己なりけり


(2)
 青年よ! 流されてはならない。
 自身の弱さを自身の敵と知れ!
 自己との戦いこそ 最も困難で 最も長い戦いである。
 小さな勝敗に一喜一憂することなく
 人生の勝利に向かって
 見事なドラマを展開し行くのだ
 青年よ すべては 自己との戦いだ!
 絶対に負けてはならない 戦いなのだ。


(3)
 夜明けは遠く 光の見えぬこの大地に
 青年は立ち上がる
 闇の中に 一点の光明を求めて
 今再び 前へ前へと 歩を運ぶ
 道は荒れ 我が身が傷つくこともあろう
 しかし 青年は ひたすら歩み続ける


(4)
 教育とは 人間と人間の 価値創造の
 永遠の闘いである。
 そこには不安があり 葛藤があり
 そして情熱がある。
 憎しみや 不信さえも 含まれている


(5)
 相手がどうだと見る前に、
 「自分はどうなのか?」と考えることが大切である。
 教育で相手を変えようとするならば、
 それよりも先に、
 教育環境である“先生”が変わらないではいられない。
 自分の命に濁りがないように。


(6)
 自分自身の道を極めるためには、少々の非難・中傷に耳を貸す必要はない。自分にとって何が一番大切なのかを深く考えて、それを固い信念として守り通すことだ。流されれば安易な人生になってしまう。信念を貫け。一度決めた教育者の道を何としても築くのだ。
 信用したくなければしなくてもいい。俺は絶対に教育の道を築く。そのためには何を言われようとも絶対に耐え忍んで・・・今に見ろの精神だ。
「十年後の自分を見ろ。二十年後の自分を見ろ。」
と。だれが成長したか、その時が勝負だ。


(7)
朝、起きられず。一日何もせず、無駄にしてしまった。
もっと自己に厳しくせねばならぬ。


(8)
いよいよ明日は成人式である。
実感はないが、成人らしき振る舞いをせねばならぬ。
精神的な成長も必要である。
(翌日)
成人式を厳粛に執り行う。
責任と義務の自覚。
夜、同期の仲間で渋谷のディスコへ。
すこし浮かれすぎた。
明日は受験生の激励にいくぞ。


(9)
受験生のK君、M君、S君と会う。
若いのに元気がない。もっと自信を持てるようにしてあげたい。
ひたすら自らの力のなさを悔いるのみ。


(10)
多忙である。
塾においても女子。指導している高校の卓球部においても女子。
全部で21人の女子の教育にあたっている身である。
加えて37名の大学生を支えて、励ましていかなくてはならない。
さらに受験生23名も徹底して育てるのだ。
自分との闘いである。
自分の双肩に81人もの人生がかかっているのだから、肩がこるのも当然である。忙しいのも当たり前である。
闘いを止めるな!止めるな! 日々前進!
とにかく我に負けるな。
自分の思いが深ければ深いほど、波動も大きいことは分かっているはずではないか!
大志に生きようぞ!
小心者の我ではあるが、柔軟な生命の力強き波動を巻き起こしゆかんと念願す。


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音楽的マインドマップ活用法

「なるほど、こういうマインドマップの活用方法もあったか!」

自主課題で描いてきたこの画像の作品が提出された瞬間に思ったことです。課題の枠をはめないで、子ども達に自由に取り組ませると新しいものが生まれます。


この作品は、我がクラスの子が、吹奏楽部のメンバーとして演奏した「ラプソディア」をマインドマップに描いてきたものです。
先週の「これからの宿題は自由な課題で自主的にマインドマップを描いてくることにします。その方が君たちの能力が上がるはずだから。」という私からの呼びかけに応えてさっそく取り組んだもの。やはり私が考える範囲を超えたものが集まり始めました。

本人の言葉を紹介しておきます。

「ラプソディアはTBS音楽コンクールでも演奏した曲です。『Point!!』のメインブランチに一番大事なことが書いてあります。この曲全体を通して気をつけていきたいことをまとめました。いつもは楽譜に注意することを書いているんですが、そうすると楽譜を見ていてゴチャゴチャになってくるんですよ。マインドマップに整理してみて、私の頭の中で曲のイメージがしっかりできあがりました。」

これはスポーツのイメージトレーニングと同じですね。コンクールの前に個人マインドマップを描いたり、グループマインドマップで意識を合わせたりするとかなり良い演奏をすることができそうですね。
音楽演奏家の方もマインドマップを描いてみると、自分の演奏に新しい発見があるのではないでしょうか。おそらく演奏を専門に取り組んでいる方は練習に練習を重ねていらっしゃるので、マインドマップを描かなくても脳内にイメージ化できているとは思うのですが、それでもなお演奏ではなくて、イメージをマップに落としてみるという新しい道を試してみても良いのではないかと思います。そこから何かが生まれてくる可能性はけっこう高いのではないでしょうか。

有名なレオナルド・ダ・ビンチもきっとそうだったんだろうと思えてなりません。


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