地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

炭都撫順鉄狂録 (6) ジテの残党?客レ

2006-10-02 22:04:57 | 中国の鉄道


 鉄道スポットとしての撫順の魅力は、地味~に行き交う貨物列車や通勤電車に限りません。何と……ボロボロの客車を凸型電機がプッシュプルする客車列車まで走っているのです!
 この夏に瀋陽・撫順を出張で訪れることは、元々去年の今頃から決まっていたのですが、その後出発が近づくに連れて、撫順の鉄道を詳細に紹介するサイト「撫順鉄道案内」(管理人・にしやん様。残念ながら既に閉鎖されました……)において、炭鉱従業員輸送を主な目的としたアヤシイ客車列車の全貌が明らかにされて行きました。そこで「こ……これはもう撮るしかない!」と思いまして、撫順を2回目に訪問した日の朝、撫順駅の一つ西にある大官屯駅からタクシーを飛ばし、出発点である「南昌乗降所」へ向かいました。
 すると……いましたいました! 青く塗られたボロ客車と (戦前の) 日本製凸型電機の素晴らしい組み合わせが!



 この客車……正確な素性は明らかではありませんが、どこをどう見ても満鉄のディーゼルカー「ジテ」の付随中間車 (日本の国鉄風に言えばキサハ) を種車としているとしか見えません……(*^o^*)。そして、電機と連結しない側の先頭はヘッドライト・テールライト付きの車掌室に改造され……さすがに石炭車のように屋根に腕木式信号機をくっつけても後ろの運転室からは見えないため、手旗で指示を発しています (爆)。
 のっぺらとした非貫通のマスクに、シルヘッダー付きの3扉車体……。どこかで見たことがあるなぁ、と思ったら、そういえば鹿島鉄道のキハ600も良く似た姿ですね (^^;;)。現役・元の違いはありますが、どちらも気動車という点でも同じです (^^:::)。まあ、側面に「風土記花ごよみ号」のステッカーが貼ってあるか、「優秀な労働者が優秀な産品を生産する」というスローガンが大書されているかという違いは大きいですが (笑)。
 そして……ELとボロ客車の組み合わせという点では、今はなき三池炭鉱の客レ (戦前型国電のような客車と、63系電車のような客車を1両づつ連結して80年代中頃まで運行) もこんな感じだったのでしょうか。三池の客レは訪ねることが叶わなかったため、こういう光景から当時を連想するのみです (遠い目)。
 ともあれ、今回の撫順訪問では、満鉄ジテを電車に改造した超貴重な101編成が工場の奥で寝ており目撃が叶わなかったため (ToT)、その代わりにこの客レを撮影できて本当に良かった……と思います (^_^)。