地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

06年秋の貨物散歩 (2) 扇町駅5993レ

2006-10-22 00:25:45 | 貨物列車


 川崎港の界隈で最新鋭DLの単機や東西線5000系の甲種回送に感慨を覚えたあとは、運河を2つ隔てた鶴見線の終点・扇町駅を取り上げてみることにしましょう。
 扇町駅につきましては以前、熊谷からの石炭返空ホキ到着シーンを扱いましたが、今回は午後2時ではなく午前9時半の5993レ・化成品タキ編成の到着シーンです。
 実は……この時間帯はかなりん千鳥線や水江線の数少ない運行時間と重なっており、どうしてもこれらの臨海鉄道線の濃いぃ光景に心引かれてしまうことから、いっぽうの鶴見線は今までしばしば訪れているにもかかわらず、この列車の到着シーンを撮るのは初めてだったりします (^_^;;)。鶴見線も元はと言えば臨海鉄道の先駆け的存在であり、各駅における貨物扱いも国鉄時代から既にかなりんに委託されていますので、実はほとんど同じような存在なのですけど (^^;;;)……非電化かつ無機質な沿線風景の千鳥線を行くタキ・コキの長大編成はやはりインパクトがあり過ぎ、いつの間にか午前の扇町は後回しになってしまいました(なお、午後のタキ入換・出発シーンは撮ったことがあります)。



 それはさておき、さすが旅客列車も走っている路線だけあって、タキ列車はホイッスルを鳴らしながら定刻通りに昭和駅の方から姿を現しました(これが臨海鉄道などの貨物専業路線ですと意外と運行時刻はアバウト ^^;)。赤白黄の編成が完璧な順光に映えてとても美しいですね……(*^^*)。5993レは電車ホームの先端付近で一旦停車したあと、操車さんをデッキに乗せて、いよいよ入換開始です。一旦駅南側の踏切を降ろしてスイッチバックしたのち、ゆっくりとS電工専用線の入り口へタキを押し込んで行きました。その後、専用線の貨車門の入り口付近に留置されていた出荷タキを引き出してとりあえずの作業は終了となるのですが、ホームから一部始終を眺めることが出来、いや~今さらながら楽しめました (^^)。
 これで、千鳥線定期貨物消滅後の新たな楽しみが出来た……と思ったのですが、それも束の間、先日東西線5000系の甲種回送を撮影に行った折、千鳥線のもう一つの季節限定 (?) 荷主であるS電工千鳥工場の専用線に通じる線路が、長い間の沈黙を破って久し振りにこすられているのを発見してしまいました。う~む、出勤ついで寄り道鉄の楽しみとして、扇町駅に5993レでやって来るいろいろな色のDE10を記録するのか、それともこれからの時期たまに運行される可能性が高い千鳥線の不定期貨物を記録するのか……悩ましい選択です (^^;