地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

都営西馬込車庫・双頭のバテロコ

2006-10-30 21:11:26 | 事業用車両


 都営ファンフェスタの車両公開では、当たり前といえば当たり前ですが、多くの来訪者の目がかつての四大スターたちや大江戸線の車両に釘付けとなっていました。もちろん、私もその一人であることは間違いないのですが、個人的にはその一方、一見誰も見向きもしないような入換動車やアントの類にもどうしても目が行ってしまう人間ですので……撮影会場の入り口付近にたむろしていた2両の黄色い入換動車にも思わず熱い視線を送ってしまいました (*^_^*)。何とこの入換動車、全く車両規格が異なる浅草線車両と大江戸線車両の両方に速やかに対応するべく、連結位置の高さが異なる2種類の連結器を備えており、必要に応じて連結器を横に折って収納するという仕掛けを備えています! これはレアですな……。



 そんな特異な装備を備えつつも、デザイン自体はとてもキュートで可愛いさ満点の (?!)、まさにスイッチャーや保線用牽引車の王道とも言えるもので、そこがまたなおさら好感を誘います (^_^)。そしてよく見ると……「TOMOE」のメーカー銘板が! 主に鉱山や鉄道・道路建設現場などで使用される産業軌道用の車両を手がけるトモエ電機工業の作品であることを意味しています。ということは……内燃動車ではなく蓄電池を装備したバッテリーカーのようですね。普段スイッチャーや保線用車両として目にするミニ動車は往々にして内燃動車ですので、これだけの大きさを備えたバテロコという意味でも珍しい車両なのではないかと思います (意外と他の鉄道会社の工場でも使っているのかも知れませんが、私が無知なだけかも知れません ^^;)。
 というわけで、期せずして都会の真ん中の車両基地で鉱山鉄道チックなノリを楽しんでしまった私 (^^;)。もし今後もイベントを続けて頂けるとすれば、この2両のバテロコがそれぞれ1~2両ずつ浅草線と大江戸線の車両を連結して停車しているシーンを順光で撮る!という機会を設けて頂けると嬉しいですね……(マニアック過ぎて今度は来客激減か?! 笑)。