地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

青蔵線ラサ駅にて (2) 東風8B型9000番台

2006-10-18 13:17:16 | 中国の鉄道


 青蔵線の新規開通区間(ゴルムド~ラサ)における最大の主力はアメリカ製のNJ2型となっていますが、他に中国の主要幹線で貨物中心の牽引機として増殖中の中国製・東風8B型も投入されています。但し、車番はどれも9000番台となっていますので、恐らく高地対応車を意味するのでしょう。
 基本的に、北京~ラサ間の列車と、成都・重慶~ラサ間の列車の牽引にはNJ2型が充当されますので、訪れた8月の時点では、東風8型が充当される旅客列車は西寧~ラサ間の列車のみでした。この10月からは上海・広州~ラサ間の列車が運行を開始していますが(それぞれの始発地から隔日運転)、果たしてこの列車はNJ2と東風8B型のどちらで牽引されているのかが気になるところです。
 まあ個人的には、より青蔵鉄道オリジナルを感じるという点で、他の路線に配属された車両と同じ塗装をまとっている東風8型よりも、NJ2型の方が「それらしい」という気はするのですが (^^;



 なお、今回訪問して初めて知り得たのは、NJ2型と東風8B型が混結可能だという点です。ラサ発西寧行の列車は2日続けて撮影したのですが、初日は上の画像の通り東風8B型のみの3重連だったのに対し、2日目は東風8B型の配属数が少ないためかNJ2型との混結で機務段から姿を現しましたので、結構びっくりしました (^^;

 ちなみに、この2枚目の画像は機務段の入口にて撮影しております (笑)。例によって事実上鉄道用地内立入放題であることから(本当は禁止のはずですので念のため ^^;)、いつものように当面列車が来ない線路上であれこれ撮影し、いつしか機務段入口の門に至ったところ……門番のおっちゃん曰く「そこらへんまでなら入って撮っても良いよ」とのこと (^^)。そこで、時速4~5km程度でゆっくりと出庫して来た3重連を激写していたところ……機関助士氏が窓から手を出して、私に向かって「ニーハオ! うまく撮れてるかい!」と一言(爆)。……完成とともに世界的に非常に有名な鉄道になってしまいましたので、こういう場所での撮影は機密として禁止かもなぁと思いきや、むしろ「自慢の鉄道なのでどんどん撮って行け」という雰囲気がありありでした (→線路内での撮影すら全く問題にならず ^_^; 「第三次世界大戦に備えるため」毛沢東が軍事路線として建設を急いだ成都~昆明間の山岳鉄道・成昆線が、70年代に完成して以来しばらく対外的に全くヴェールに隠されていたのとは大違いです)。
 但し、今後は現地の情勢や鉄道部の方針次第でどうなるか分かりませんので、もし今後ラサ駅及びその周辺で撮影する機会を得られた方は、個人の責任で、節度をもって行動されますよう。m(_ _)m