地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

秩父鉄道1000系オレンジ急行!・熊谷幕編

2007-09-02 13:07:56 | 地方民鉄 (秩父)


 オレンジお披露目臨時急行の留置線入りを見届けた後、さて上りの熊谷行きはどこで撮ろうか……と一思案。しかも、幸いにして光線はフラットですので、アングルは選び放題です。そこで当初候補としていたのは、駅撮りながらも良い感じでカーブを行く光景を撮影できる黒谷でしたが、影森駅構内で静かに佇むオレンジ1000系を眺めているうちに、「秩父鉄道の中でも個人的に最も思い入れが深い影森駅でこれから見られる貴重な出発シーンを見逃すべきではない……」と思い直しました。黒谷を通過するのは一瞬ですし (^^;)。
 そこで待つこと1時間強、1本前の上り普通電車が出発したのを見計らって、いよいよオレンジ1011Fが入換のため三峰口方に姿を現しました! しずしずと前進して歩行者専用小踏切の手前で停止する出入庫シーンは、朝と夜間を除けば通常土曜休日午前の影森折り返し列車のみで見られるもので、その一部始終はもう連写したい放題の素晴らしいひとときですが、オレンジ1011Fが入る確率は低く (少なくとも当面なし)、思わず気合いが入りまくり! ましてや急行幕なんて滅多に見られないのですから……(^O^)。 



 オレンジ1011Fが上り本線に入った後は、発車までの時間を利用して御花畑方へ移動。折しも、背後の険しい山々に雲がたれ込めるという、如何にも影森から先の山岳区間らしい絶妙な雰囲気の中、オレンジ1011Fは力強く発車して行きました……(*^^*)。こうして、私にとっての影森駅の美しい記憶にまた新たに感動的な光景が刻み込まれたのでした……。
 こうして懐かしくも力強い復活を遂げた101系改め秩父1000系国鉄塗装……広瀬川原に会いに行った際には、種別幕の上に一般塗装車と同様の青い塗料で車番が記入されていたのですが、昨日はそれが消され (但しよく見ると塗り跡も ^^;)、代わりに運用番号表示のような様式で車番が掲示されています! これも恐らく、出来るだけ国鉄当時っぽい雰囲気を再現しようという粋な計らいなのでしょう!
 一つだけ拍子抜けしたのが、予想に反して臨時急行は空いており、沿線の撮り鉄もまばら……だったことです。これほど素晴らしい雰囲気ですから、「さぞかし駅や沿線は混み合うに違いない」と覚悟して出かけてみたのですが……。下りは1両に10数人から20数人、上りに至っては影森発車時点では超スカスカ……(-_-;)。混んでいるのはキライで、のんびりまったり撮影できたのは良かったのですが、閑散過ぎても「これでは今後の復活塗装計画も棚上げになってしまわないか?」と心配になるのも確かです。急行料金200円だって……ささやかな賛助金と考えれば余りにも安いのではないか?!と思います。
 というわけで、今後じわじわと列車利用撮り鉄の数が秩父沿線に増えることを祈りつつ (でも多すぎてもイマイチ ^^;)、復活国鉄塗装のさらなる展開に今から期待したいものです。あと……秩父旧塗装 (特に、1000系もまとった黄+茶帯) も個人的には期待しているのですが……なし? (^^;