地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

戀戀臺灣・05年2月の記録 (5) 藍色普通車

2007-09-14 10:19:56 | 台湾の鉄道


 しばらく北海道の話題が続いておりますが、たまには真逆の方向にある台湾の話題を少々扱ってみましょう。早いもので2年半前に撮影したネタですが……(^^;
 かねてから、たび重なる冷房つき通勤電車の増備によって、台湾の通勤通学輸送やローカル輸送の第一線から追われてきた藍色普通車……。今のところ、宜蘭=花蓮(毎日、区間運転を含め数往復)・花蓮=台東(毎日1往復。ほか光復→花蓮の片道区間運転1本あり)・台東=枋寮(毎日2往復)といった、きわめて風光明媚な区間だけで生き残っています。しかし、ここに来ていよいよ、台湾版「走るんです」と呼ぶべきEMU700型電車(たしか日本車輌と台湾・唐栄車両の合弁による台湾車輌製)が営業運転を始めるようで、しかも新竹=台北=花蓮間をロングランする区間快車として運用されるとか……。これはまさに、藍色普通車の運行区間と重なっています。今のところ、EMU700の運用が追加された新ダイヤでは、宜蘭=花蓮間の藍色普通車は存続しており、EMU700と共存しているようですが、陥落も時間の問題か……と考えざるを得ません (T_T)。



 こうして消え行く藍色普通車、とりあえず今後もしばらくの間、花東線(1枚目の画像。平快200次) や南廻線では残りそうです。でも、ジリ貧なのは否定できないですね……(なお、2枚目は今はなき屏東線の普通車です)。もちろん、今後も台鉄でSLを運転する際など、藍色普通車の出番は決してなくなることはないでしょうから、いつかはやって来る定期運用完全撤退後も、何両かは徹底的な整備を加えられて、日本の旧型客車と同様に生き延びるでしょう。また、日本では見られなくなって久しい荷物列車(これがまた見応えサイコーなんですなぁ……。但し、形式写真を撮ったことがあるだけで、編成としては未だに撮りそびれているのですが) も、最初から荷物車として製造された藍色の車両に加えて、かつて通勤輸送で活躍した藍色の2扉ロングシート車(日本製)が、主にバイクなどを積載する代用荷物車として組み込まれていますので、短期・中期的にはまだまだ見られそうです。でも、やっぱりあの、日本の旧客と実によく似た雰囲気・乗り心地やブレーキ音……これらを少しでも長く味わいたいと思うのは、すべての台湾鉄路にハマっている日本人鉄共通の願いでしょう (違っていたらスミマセン)。

 さて、そんな藍色普通車を今後も身近に味わうとしたら、ひとつの有力な手段は模型でしょうか。最近、melonpanさんやred starさんのブログで台湾高鉄Nゲージの話題を目にしまして、「それでは台鉄のNゲージはないのか?」と思い繁体字中国語の検索をかけたところ……台湾百萬城というショップのサイトで藍色普通車とR20形DL旧塗装 (濃紺色) を発見! 模型をやっていない私ですが……うーん、これは欲しいかも (^^;)。他にも、キョ光号の白+ブルー旧塗装などもあったりして……かなりヤバい世界です (爆)。台湾には遅くとも来年3月までには必ず再訪するつもりですので、その際に土産でゲットですね……多分。 (※中国語が出来る方なら交渉次第で日本に送ってもらうことも可能なようです。台湾高鉄Nゲージを販売している慶盛国際有限公司も同様)

【お知らせ】明日から22日まで韓国に出張します。鉄道趣味には冷たい韓国への出張とその準備がなければ (頭の中はハングル尽くし。笑)、休みを取って台湾にスッ飛んで行くのですけど……(ボソッ)。