函館・室蘭線で出会った車両のうち、決して派手に目立つ存在ではないものの、その地味な存在感が逆に好感を誘う (?) のが、ローカル列車の主力・キハ40です。このうち苗穂所属のキハ40・700番台 (酷寒の北海道向けに造られた100番台を全車ワンマン対応化のうえ改番) は、主に小樽=長万部間の非電化区間での運用に用いられていますが、一部は電化区間の閑散時列車としても用いられ、私が岩見沢以北で撮影している間にも、立て続けに2本の列車がキハ40の2連で姿を現しました。また、同じく電化されている苫小牧=室蘭間でも、単行または2連でキハ40とキハ150が運行されており、これが意外と711系と互角の本数だったりします……。
JR北海道としては、「電化区間では電車」とこだわるのではなく、時間帯ごとの旅客数に応じて単行または2連で走らせることが出来る気動車を活用しようということなのでしょう。でも……今回のメインテーマは、余り先行き長くなさそうな711系でしたので、順光で一番撮りやすい時間帯にやって来る普通列車が連続でキハ40だったのはチョイと悲しかったです (^^;)。
いっぽうこちらは函館所属のキハ40@五稜郭です。JR北海道は、非常に頑丈な車体を持つキハ40を今後も長く使うつもりでエンジン換装を中心とした更新を進めており、そのついでに700番台を1700番台に改番しているようです。でも、ヨソ者には表向き何も変わらないようにしか思えません (^^;)……と思ったら、どうやら便所用の水タンクが床下に移設されているようでスッキリしています。
最終日の朝に五稜郭を訪れた目的のひとつは、「EH500「金太郎」の北限である五稜郭駅とは一体どんなところなのだろうか……あわよくばEH500やED79からDF200・DD51へのバトンタッチ劇が見られるのではないか?」という貨物シーン見たさでしたが (実際、ホームの目の前でやってくれますので楽しめます ^o^)、もう一つの目的は、朝の7・8時台に集中的に運行されているキハ40のローカル列車の撮影でした (^_^)。昼間は函館・江差両線とも、普通列車の運行はまことに細々としたものでしかありませんが、地方都市のラッシュ輸送のご多分に漏れず、ここ函館でもラッシュ時には函館=五稜郭間で数分〜10数分間隔の運行となります!
そこで、函館朝市にてカニ・ウニ・イクラ入り海鮮丼 (自分の人生で最も豪華な朝メシ ^o^) に舌鼓を打ったのち、「キハ40の2or3連を撮りまくりかぁ?」と期待して五稜郭を訪れてみたのですが……やって来る列車は大部分が単行で、2連はたまにやって来る程度ですので拍子抜け……。やはり都市圏が小さいと単行で済んでしまうものなのでしょうか。あと、強烈な夏の日射しのもとでは、上磯・七飯方面へ向かう列車を後追い撮影するしかなかったのは誤算でした (五稜郭駅から少々歩いてカーブの南へ行けば順光になりますが、うまいポイントが見つかるとは限らず、時間の都合で省略 ^^;)。やっぱり駅撮りするなら雪の日がベストですね……。