とどまるところを知らないJREの新型車両増備は気動車にも及び、水郡線にはキハE130系列が投入された結果 (キハ110系列ですら最新型車だと思っていたのですが……汗)、玉突きで盛岡地区のキハ52・58が運用を離脱しつつあることは多くの方がご存じのことと思います。そこで、盛岡駅の片隅には処分保留中の車両が寂しく並び……去る黄金週間に見かけたこの状態が7月下旬の時点でも変わっていなかったことから (新幹線の車内から観察)、「一体どうするのだろうか」と気にはなっていました。実は花輪・山田・岩泉線のいずれも乗ったり撮ったりしたことはなく (^^;)、しまった、来るのが遅すぎた、という後悔をかみしめながら……(爆)。
ところが先月末、いつもコメントを頂くなどお世話になっている「あまのじゃく」さんから衝撃的な情報を頂きました。何と……盛岡のキハ52・2両が輸出のため、9日に川崎市営埠頭にやって来るとのこと!! 当日は休みだったことから、千鳥線ファンとしては何としてもその瞬間を見届けなければ……ということで、早起きをして化学薬品の臭気が充満する一帯に出向いたのでした。
『貨物時刻表』の記載によりますと、ふつう川崎市営埠頭へ向かう甲種車両は朝8時の9201レで輸送されます。しかし……朝8時15分を過ぎてもやって来る気配は全くなし (-_-;)。「これはもしやすると、輸送両数が少なく、市営埠頭での作業量も少ないだろうから、遅い時間の定期貨物スジ・201レ (※現在、定期貨物は消滅。レール磨き列車化) で来るのだろうか……そういえば都営大江戸線のE5000が輸送された際も201レだったので有り得なくもないな」と予想し直しまして、蒸し暑い中を待つこと久し (@_@;)。
そして午前9時59分……DD5518に牽引された赤鬼顔のキハ52×2 (108・109) が本当に姿を現しました!! 以前武蔵野線の103系がここに現れたのも大いに驚きでしたが、まさか陸中の美しい山河を走り続けたキハ52が、この究極の無機質の世界で日本の鉄路に別れを告げることになるとは……。でも考えてもみれば、どちらも怪しさ漂う秘境的な世界であることには変わりないのかも知れません。ドラマチックな展開すぎます……(^^;)。
キハ52はヤードで機回しをしたのち、推進運転で関係者以外立入禁止の埠頭へと姿を消して行きました。果たして新たなる活躍の地は何処に? 最近の中古車両輸出の例に照らせば東南アジアあたりでしょうが、続報を待つことにしましょう。
それはさておき……千鳥線から定期貨物が消えて以来、かなりん川崎地区を訪れる頻度が下がっていたもので、DD5518の新塗装をようやく初撮影! \(^o^)/ これを見るだけでも行った甲斐がありました。しかし……非常に蒸し暑い中、千鳥町界隈で3時間以上待ち惚けていたため、未だに全身から疲れが取れません (汗)。
最後に、非常に貴重な情報を下さった「あまのじゃく」さんに心よりお礼申し上げます!! m(_ _)m