地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

北の国鉄型めぐり (10) 711系@光珠内

2007-09-15 21:07:26 | 国鉄型車両


 桑園で撮影した2149M・旭川行は、岩見沢と滝川で今どき珍しいほどの長時間停車を繰り返しながら、小樽から4時間39分かけてようやく旭川に到着する「忍耐」の列車です。思い出してもみれば、客車列車がゾロゾロと走っていた頃は、片っ端から優等列車に抜かれる長時間停車の間に立ち食い蕎麦をすすったり、駅のホームをブラブラと散歩したり……という楽しみがあったわけで (私も辛うじて体験できた世代 ^_^)、そんな古き良き鈍行らしさをとどめている列車だと言えましょう! 711系のサイドヴューもちょうど旧型客車サイズですし……(*^^*)。
 そんな長時間停車のおかげで、後続の153Mに乗って岩見沢に到着したあとは、首尾良く2149Mの客となって、しばし滝川までの乗り鉄を楽しんでみることにしました。既に江別を過ぎたあたりから牧草地や畑が広がる大きな風景へと変わっていましたが、それは岩見沢を過ぎるといよいよ本番に! 遠く雨竜岳を望みながら、空知の大平原をひた走る711系の旅は、これはこれで実に味わい深い北の旅です! 



 途中、2149Mは田園の中の無人駅・光珠内で「フラノエクスプレス」の通過待ちのため5分ほど停車。時刻表では全く記載されませんが、多少の時刻変更は地元の利用客だけが知っていればよろしい……というスタンスのようで、駅には時刻変更の貼り紙がしてありました。これは思わぬ撮影のチャンス! 速攻で跨線橋を渡り (^^;)、見渡す限りの青空のもと、中線に停車中の貴重なシーン (1枚目) を激写したのでした (*^^*)。
 その後滝川まで乗車しながら、果たしてどの駅が最も駅撮り鉄に好都合か……とロケハンをしてみたのですが、やはり中線がある無人駅で、しかも周囲は見渡す限りの田園地帯が広がる光珠内がベストだろうという結論に達しまして、滝川駅で超美味い立ち食い蕎麦 (真っ黒い汁の中に濃厚な味の蕎麦が入っていて最高! ^o^) をすすった後、この駅に舞い戻ってきました。その後、この駅とその周辺で粘ること約3時間 (^^;)、風わたる北の平原の広々とした眺めを楽しみながら、711系や781系の来臨を待ち続ける……というひとときを過ごしたのでした。2枚目は線路脇の農道からの撮影。列車の通過時は風圧がものすごいので、このアングルは普通列車以外間違ってもオススメ出来ません、念のため (^^;)。