地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

茨城交通・湊鉄道線、三セクで存続へ!

2007-09-29 00:00:06 | 地方民鉄 (関東北東部)


 国鉄時代の各種塗装を復活させた旧型DCを走らせ、沿線風景も実に味わい深いものがあるなど、ローカル私鉄ファンにとってはたまらない魅力を放っている茨城交通・湊鉄道線……。しかし周知の通り、かねてから乗客減に悩まされ、廃止案が浮上するなど、しばらく危機的な状況にありました。
 ところがどっこい、たまに乗り鉄・撮り鉄目的で乗ってみますと、どう見てもそれなりに客は入っているのも事実。むしろ、常磐線普通列車との連絡が必ずしも宜しいとは言えない40〜50分間隔ダイヤに手を入れて利便性を向上させれば、それなりに固定客を確保して収入を増やす道もあるのではないか……人口がそれなりにある那珂湊周辺を走っているのにこのまま廃止というのはもったいなさ過ぎる……と思っていました。そして、恐らく同じような発想が地元・ひたちなか市を動かしたのでしょうか、『茨城新聞』が伝えるところによりますと、このたびめでたく第三セクター化による存続が決まったとのことです! \(^o^)/



 こと茨城県の私鉄と申しますと……最近は日立電鉄と鹿島鉄道が相次いで廃止され、関鉄常総線もTXショックで苦しい状況が続いているだけに、これは何とも明るい話題です! 今や、もはや1980年代のように、赤字ローカル線を三セク化すればそれだけで永続性が保証されたかのような印象に陥ってしまうような時代ではなく、廃止の憂き目に遭うことが決まった路線も出始めているだけに、三セク化が決まったからといって決して楽観的になれるわけではありませんが、まずは何よりも地元のために、そして「鉄」もおこぼれに与れるように (?!)、これからも健闘して欲しいものです……(^^)。
 それにしても、存続・組織リニューアルが決まったとなると、いずれは車両面でも手が入れられそうな予感もします。もちろん、一気にゴッソリと……というわけには行かないでしょうが (^^;)、ゆくゆくは新潟鉄工製のキハ3710形に統一されるのでしょうか。まあ、この車両も今回アップした画像のように、田園風景にはそれなりに合う雰囲気を漂わせており悪くないと思うのですが、やっぱり旧型DCがベストですね……。思い出しても見れば、最近はイベント走行に入った国鉄塗装車ばかり (そのついでにキハ3710の単行) 撮っていますので、そのうち平日の朝を狙って、茨交色の旧型DCをキハ3710の2連ともども撮りに行きたいものです。