すでに大井川鉄道公式HPをはじめ、ネット上の各方面で伝えられておりますが、大井川鉄道SL列車の主力として長年活躍してきたC11 312は老朽化のため、明日のさよなら運転を最後に引退し、静態保存されるとのこと……。私は今まで、動態保存用として復活したSLは、まさに動態保存であるがゆえに未来永劫念入りに保守整備が加えられて走り続けるのだろう……と何となく思っていたのですが、やはりSLも生き物、妄想に過ぎるようでした。八方手を尽くしても不調から救うことが出来ず、むしろ部品のストックや資金を同僚のC11を活かすために用いた方が良いと判断されたときには、やはり現役を退かざるを得ないということなのでしょう。
大井川鉄道は、小田急沿線からは意外と行くのが面倒臭いということもあり (新幹線「こだま」を小田原から静岡まで利用しても大して時間短縮にならず -_-;)、個人的には撮り鉄復活後のここ数年間のあいだに3回ほどしか行っていないのですが、その都度SL列車を牽引していたのは決まってC11 312でした。そこで私はてっきり「このSLが大井川で一番絶好調なSLなのだろうなぁ……」と思っていたのですが、どうやらそれも思い過ごしだったようです……。
ともあれC11 312は、時間をかけてレストアが進められていたC56 44に完全にバトンタッチして引退するわけですが、今や大井川鉄道の最大の屋台骨と言っても良いSL列車を長年支え続けたことに、どうもご苦労様でした……と言いたいです。
そんな大井川鉄道、じつはこのブログを始めてからはまだ1度も再訪していませんので (^^;)、C56 44の復活・タイ国鉄塗装披露 (日タイ国交120周年記念) に合わせて行ってみたいな〜と思っています。近鉄6421系や南海ズームカーにも乗りたいですし……。しかし最大のネックは、熱海から金谷までの間がロングシート地獄になってしまったことです (-_-メ)。373系の静岡行きでも良いのですが、この列車は18きっぷシーズンでなくとも混んでいますし、ロングシート地獄化で混雑に拍車がかかっているような気もします (-_-
それはさておき、C56 44の再登場にあたっては、果たしてタイ国鉄風スカ色客車も現れるのかどうか、非常に気になるところです。この塗装をまとった地味なデザインの客車がのんびりと行き交うタイ国鉄の風景は最高になごみの世界でありまして (しかも日本製のニス塗り半鋼製客車も未だに快速の非冷房2等車や普通列車を中心に数多く健在のはず ^_^)、日本の旧型客車にも間違いなく似合うだろうと思うのですが……やはりこんなことを妄想するのは私だけでしょうか (^^;)。