セマウル号に現在起こりつつある大きな変化とは……既にセマウル旧塗装の画像でお気づきの方もおられると思いますが、恐らくKORAILへの名称変更を機にイメージアップを狙い、KTXに準じた薄いブルーの新塗装に変更されつつあることです。しかも、それは編成単位で行われるのではなく1両単位で行われ、非常に頻繁な編成替えが行われることから、2種類の色がバラバラに連結されるという、横浜線の103系状態となっています (このネタを振って理解できる方は三十路以上か。笑)。
今回観察した印象では、だいたい約半分の車両が塗り替えられているという感じですが、主に中間車から変更が進められているためか、今回先頭車の塗装変更車を撮影したのは2カットだけです (単に旧塗装に多く当たっただけかも ^^;)。
それにしても……PPセマウルの先頭車は一応連結器カバーを装着可能なようなのですが、装着している車両を目にしたことはなく、常にあんぐりと口を開けているように見えます。緑の旧塗装では、連結器部まで緑に塗られていたためそれほど目立たないのですが、新塗装では非常に目立ちまして、正面窓やヒサシの存在と相まって、何やらオッサンの顔のように見えてしまうのは私だけでしょうか (爆)。
そんなセマウル号、塗装だけでなく運行形態にも最近大きな変更がありました。KTXが3年半前に開業してからも多少残されていたソウル=釜山直通列車の多くが、いまだKTXの恩恵に与っていない慶州 (キョンジュ)・蔚山 (ウルサン) 経由の釜田 (プジョン。釜山市内にあります) 行きに変更されたのは特に目立つ変化だと思われます。そのぶん、ソウル=釜山市内間のトータルの所要時間は大幅に延びまくり……ですが、直通客は最初からKTXに乗ってくれということなのでしょう (^^;)。3年半前、あれほど「椅子が狭い」「進行方向逆向きの椅子がけしからん」と悪評を買ったKTXも、いつの間にか定着しつつあるようです。
いっぽう、湖南 (ホナム) 線の木浦 (モッポ)・光州 (クワンジュ) 行きが、益山 (旧名裡里) まで全羅 (チョルラ) 線直通の麗水 (ヨス) 行きを連結するといった、異なる行先の列車のドッキング運行が現れたのも目新しい変化です。2枚目の画像は光州・麗水行き。水原と鉄道博物館に出かけた帰りに軍浦 (グンポ) 駅で撮影したものですが、天気が暗ーいうえに、背景のゴルフ練習場ネットがアレでした (^^;)。でもセマウル16連はやはり圧巻……です、はい (^O^)。
セマウルは今でも多くの列車で食堂車を連結していますので、そのうち空いている食堂車でゆっくりと韓国の山水を眺めながらのんびりと……と思っています。
それはさておき、韓国はすでに漢字を知らない人がかなりの割合にのぼり、漢字文化圏から事実上離脱しつつあるので (そのくせ語彙は日本語以上に漢字由来のものが多い)、台湾や中国のように筆談という手は使えません。そこで説明・紹介の必要上、漢字の地名に読みを添えなければならないのは面倒なことです (苦笑)。