
先日、関西方面へ出張して来たのですが、例によって出張中は一定の拘束時間を除けば基本的に撮り鉄時間がありまくり……という商売をしておりますもので (^^;)、その機会をフルに活用することにしました。
ただ、ひとくちに関西の鉄道といっても様々なターゲットがあり、用務・宿泊地とその時々の旬なスポットの組み合わせによって自ずと周遊コースは変わります。そこで今回は、琵琶湖の畔の草津に連泊するという機会を活用しまして、かつて廃車体がひしめいていた彦根の車庫をすっかり整備して「近江鉄道ミュージアム」を開催中の近江鉄道を久々に訪ねてみることにしました。
当初は、まず「ムーンライトながら」で大垣に向かい、新たに発足した養老鉄道、そして美濃赤坂にたたずむ西濃鉄道の機関車を眺めてから彦根に向かうプランを立てたのですが、出発日は早朝から夜間まで超ハードワークとなってしまったため、ながら計画はあっさり放棄 (まず後々の体力を考えるようになりまして……三十路の哀しさですね ^^;)。まったりと「こだま」で米原へ向かったのでした。

そしていよいよ彦根へ! しかしこういうときに限って無情の大雨……(ToT;;)。しかも、雲が厚くて異様に暗く、ISO100では1/8、f8という無茶苦茶な露出……。ふつうに雨が降っている日と比較しても1/4ほどの光量しかありません。
しかし、せっかく念願かなって近江の古典電機群を目の前にしている以上、断じてここでめげるわけには参りません (爆)。こういう場合の必殺道具こそ……天気予報を事前に見ながら「恐らくこういう展開になるかも」と覚悟して荷物の中に忍ばせてきた、一眼レフの使用に耐える小型軽量三脚とケーブルレリーズです! そこで、降りしきる雨の中、背広はズブ濡れになりながらも (^^;) あれこれアングルを変えつつ、大満足のカットを量産したのでした! しかも、低速シャッターを切っているため、降りしきる雨粒が画面では完全に流れてしまい目立ちません (^o^)。
そして……大雨だろうが関係なくファインダーを覗き続けた私は、目の前の超古典電機群にもうメロメロ……。ED31はもと伊那電気鉄道、ED14は東海道線が東京から国府津まで電化された際に投入された由緒ある車両、そしてロコ1101はもと阪和電鉄の薄幸の機関車……。こんなELが解体もされずにこれだけ素晴らしい保存状態を保って一同に会しているというのは、奇跡としか言いようがありません!
しかし、彦根の近江鉄道ミュージアムはこれだけではない!ということで、続きはまた改めて (^^;