大宮の鉄道博物館オープンまであと1週間を切りましたが、人混みがキライな私は、フィーバーが過ぎるまではパスする予定です (写真をのんびりと撮れないでしょうし -_-)。それでも一応オープンを言祝ぐため、同じく日本製、あるいは日本の技術による車両がひしめく韓国鉄道博物館の話題と参りましょう。
韓国鉄道博物館は、ソウル駅から地下鉄1号線→首都圏電鉄線 (京釜線) の餅店・天安ゆきに乗ること約50分、儀旺 (ウィワン) 駅下車徒歩10分のところにあります。儀旺という地名は最近、「旺」という字をバラすと「日王 (日本の天皇のこと)」になるからイヤだという、論評に値しない理由による地名変更運動が沸き起こった結果、由緒ある地名を捨てて「義王」になっています (発音は同じ)。しかし、駅入口や駅名板の漢字表記は相変わらず「儀旺」のままでした (笑)。
もっとも……儀旺 (義王?) の人々は引き続き、日本と無縁にはなれなかったのでした。何故なら、韓国鉄道博物館に収蔵された車両や資料は、鮮鉄の歴史および戦後日本の技術協力の歴史と切り離して語ることはできないからです。いっぽう、これらの車両たちは、独立後の韓国の発展に尽くしてきたのも事実。そこで、あくまで歴史の遺産として丁寧に保存を行っている韓国国鉄に敬意を表しつつ中に入ってみますと……多くの車両が屋根の下の狭いスペースに並べられ、広角レンズを駆使しないと撮りづらいという問題はあるのですが、やはり垂涎モノの世界!! (*^^*) 何とか絵になりそうなアングルを必死に探し、降りしきる雨の中ながらも撮影しまくったのでした (^^;
まず↑は、鮮鉄の目玉列車「あかつき」(今の長崎行「あかつき」は勿論この列車から名前を継承したもの)や満鉄直通の優等列車を牽引して激走していたという客車列車用大型SL「パシコ」! 火の粉の飛散を防ぐための煙突の傘が少々残念ですが (^^;)……デカいのに優美ですなぁ……(^o^)。
2枚目は、一見堂々とした雰囲気のSLと思いきや……何とナロー762mmゲージ用! 水仁線 (水原=仁川)で用いられていたとのことですが、同型機はナロー路線が多い北朝鮮側にも多数とのこと。今では消息を知る由もありませんが。
そしてこちらは鉄道博物館最大の目玉のひとつ、「あかつき」用軽量展望客車・ラテンイ1改め、在韓米軍司令官などが利用した17号貴賓車! 展望室の窓が改造されているのは残念ですが、とくに側面の雰囲気が何とも言えず素晴らしいです……(*^^*)。
こちらは2004年の春に運行を終了した「トンイル (統一) 号」用の客車で、ズラリと並んだ小窓と車内の転クロはスハ44と相通じる世界です。が……2004年夏にはじめて韓国を訪れた私は結局乗りそびれてしまいました (滝汗)。
というわけで、この続きはまた改めてお送りします (^^;