彦根で東海道線の貨物を横目に見ながら、東海道線電化のパイオニアに思いを馳せた……というわけで、いま天下の東海道線を往来する国鉄形ELを取り上げてみましょう。実は、さる3月、滅亡直前の静岡113・123系を撮影するために富士駅を訪れて以来塩漬けになっていたカットです (^^;;
さて、東海道線で乗り・撮り鉄をしていると、いつものことながら思い知らされるのは、行き交う貨物列車の多さです。小田原から東では、日中に貨物線が集中工事を行う場合を除けば基本的に客貨分離がなされており、湘南ライナーを使わない限り、ホームを猛スピード (?) で通過して行く貨物列車の迫力に圧倒されることもなく、どうしても意識する機会が減ってしまいがちです。だからこそ、そんな東京口から遠征しますと、20数車ものコキを連ねて目の前を通過してゆく高速貨物は、なおさら「東海道の昼の華」という感じに見えてしまいます (*^^*)。
特に、EF66の原色機がコンテナ満載の編成を連ねて突如目の前に現れようものなら……シャッターを切りながら、思わず「万歳!」と叫んでしまいました (爆)。
ところで、富士駅で昼頃に撮り鉄していますと、上下ともども相当濃いぃ貨物列車に遭遇することが出来ます。それが……車扱貨物御用達の鈍足トレイン・3362・3363レです! この列車は基本的に三島に出入りするタキ (吉原で解放・増結)・紀勢線の鵜殿へ行くコキを中心に、化成品タキや紙ワムをジャラジャラと連結して東海道を往来していますが、たまにシキ (大物車) の回送にも使われているようです。日によって編成構成がガラリと変わったりするのが見どころですし、新鶴見のEF65が牽引を担当するのも良い感じです (^^)。ま、この日は3色機の牽引で、3362レの富士入線時はコキとワムだけの編成でしたので、余り濃ゆ〜くはなかったですが……(^^; →ちなみに富士では、前日に西から3170レで到着した化成品タキを多数増結していました)。
こんな感じで楽しめる東海道線の貨物、これからも3362・3363レを中心に、記録を兼ねて楽しんで行きたいものだなぁ……と思うのですが、最近は荷主がコンテナに移行しつつあることもあって、ゴチャゴチャした編成を見られる確率が減っているようです……。特に、三島の東○専用線が廃止されて以来、この列車のお得意様であった浮島町からの重油タキや千鳥町・浮島町からのエチレングリコールタキが連結されなくなってしまい、非常に寂しい思いをしております (T_T)。せめて、車扱貨物が連結されても差し支えないスジとしての3362・3363レが今後も生き延びてくれることを願うばかりです。
そういえば、富士といえばコンテナターミナルや製紙工場への入換でDE10やスイッチャーが走り回るところとして知られていますが、このときは113・123系中心の撮り鉄ゆえ、次回の課題になってしまいました (全然行くヒマない……^^;)。