ジャカルタで連日東急8000・8500系を撮りまくってお腹一杯の私 (笑)。日本に帰ってきてからというもの、ふだん利用する東急田園都市線で全く同じ8500系に乗るにつけ、「ををっ、ドゥラパンリブ・リマラトゥス (=8500) 来たぁっ! こんなところを走っているなんてマジかよ!」という、はっきり言って倒錯しまくった独り言が口をついて出て来そうになっております (^^;)。ついでにおまけに、駅でのアナウンスを真似して「ジャルール ドゥア (2番線)、エコノミ・アーセー (AC)、トゥジュアン クリハシ・スラタン (南栗橋行)!」な~んて内心つぶやいてみたり (爆)。ええ……それほどジャカルタの街を走る東急車の印象は強烈でした……。
しかし同時に、改めてひしひしと感じるのは、車番が僅か1番異なるだけで、田都残留、伊豆急&長野&秩父といった四季豊かなローカル私鉄、そして灼熱と喧噪のジャカルタ……と、その後の運命が余りにも大きく違い過ぎることです。通勤電車は壊れるまでより多くの客を運んでナンボ、と考えるならば、東急車への絶大な期待と人気が集まるジャカルタは第二の晴れ舞台でありますが、日本の電車は豊かな四季の彩りの中にあってこそと考えれば、やはり一年365日クーラーを使わなければならず、しかも突然石つぶてが飛んでくる環境は過酷だ、と考えることも出来ます。う~む、どれが一番良いのかは一概には決められませんが、鉄道趣味は所詮愛玩する対象の運命を決めることが出来ないという意味で、究極の受け身な趣味でもあります。そこでまずは、今まさに国内外各地への移籍により、東急8000系列趣味の幅は限りなく広がったことを喜ぶべきなのでしょう~(^O^)。
そんなことを最も強く感じるのは、やはり田園都市線で8606Fを目にするときです。田園都市線で幕のまま残り続けた編成のうち、8607Fと8610Fは青帯を締めてジャカルタ中央線(ボゴール線)の主力に転じ、しばしば線路脇から立ち上るホコリや焚き火の煙を浴びながら酷使されているのに対し、8606Fは約3年前に休車から一転、検査で鮮やかに復活し、走行距離が圧倒的に短い東武非乗り入れ運用の箱入り娘としてピカピカな姿を保っていますので……。いずれ田園都市線用5000系の増備と8606Fの検査期限のタイミングが重なれば、8606Fにも廃車の運命が待ち受けているのかも知れませんが、案外と状態の良さと幕装備を買われて、田園都市線8500系の最後の1編成になったりして……(そんなことはないか ^^;)。
ともあれ、インドネシアからの帰国後、なおさら「8500系撮影も一期一会」の思いを以て、出退勤ついでに僅かでも撮り鉄する余裕があり次第少しづつ撮り貯めるようにしているのですが、8606Fを撮って間もなく8642Fが姿を現すと喜びも倍増ですね~(*^^*)。9000系の中間車にも廃車が出ている現在、8642Fの中間VVVF車も「半導体のヘタレ目が運の切れ目」と心得て、田園都市線での活躍を少しでも多く記録しておきたいものです。そして、この編成もいずれ5000系が増備され次第、5連となって大井町線に行くのでしょうか……(あくまで予想・妄想ですので念のため)。そして、弾き出された8090系が8091Fと同じく地方向け改造を受けることになるのかも知れませんが、そもそも8091Fはどこへ行くのやら……。いずれ正式に明らかにされるのをのんびりと待つことにしましょうか。