地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東急デキ3021、上毛電鉄にて保存へ!!

2009-09-09 00:00:00 | 保存・園内・特殊車両


 さる6月、東急長津田工場の老入換車3両がついに銘板や部品などを外されて天寿を全うしたことにつきましては、たまたまその衝撃的な場面に居合わせた者として詳しくレポートしましたが、その後デワ3043とED301は解体となってしまったのに対し、デキ3021は何処かで保存されるらしいという話を読者の方からお知らせ頂いていたことから、「さて一体どのような場所で、どのような形態で保存されるのだろうか」と秘かに気にしておりました。保存車両の圧倒的多数は、営業用線路から完全に切れた公園などの場所にポツンと安置されるのが常であるわけですが、やはり鉄道車両である以上、その気になれば営業用車両とも肩を並べることが出来る線路上での言わば「半分活きた状態での保存」が理想だなぁ……という思いも拭えません。この点、鉄道博物館や梅小路蒸気機関車館・西武横瀬・近江鉄道ミュージアム・南部縦貫の七戸などは模範・理想的存在ですが、デキ3021はあくまで東急の車両。しかも、折角の保存車といえども対外閉鎖的な東急車輛に保存されてしまえば、部外者はまともに拝むことすら叶わないわけで……(-_-;)。東急車輛以外の場所で、由緒ある私鉄車輛の「半動態」(?) 保存に適した場所など一体どこがあるのだろうと考えるにつけ、やはり公園などが関の山なのだろうか予想するばかりでした。



 ところが……その答えは全く以て意外過ぎるとともに嬉し過ぎるものでした! 帰宅して何気なくネット散歩をしていたところ、RF誌公式HPにアップされたイベント告知に思わず「ええっ……?!♪」と目が点に……。来月18日に予定されている上毛電鉄イベントのうち、大胡に展示される車両のラインナップとして、大御所・デハ101&104に加えて、何とデキ3021と書いてある……!!! 
 詳しい経緯はいずれ趣味誌などをはじめ様々なところで明かされることになるのでしょうが、恐らくその背景には、デハ101の産業遺産登録などを通じて観光価値を高めたいと考えているであろう上毛電鉄と、保存に向けて動かれた方々の思惑が一致したことがあるのでしょう。まずは何はさておき、保存実現のために尽力された方々に、長津田工場の一見物人・デキ3021ファンとして、この場ながら心より御礼申し上げます m(_ _)m 
 あるいはひょっとすると、デキ3021の「超年増な輿入れ」(爆) は単に保存を目的としているものではなく、デハ101の不調に備えてホキ工臨の牽引機を確保するためなのかも知れませんが (もし本当にデキ3021+ホキの工臨が実現するとしたら、沿線は大パニックになりそうな……滝汗)、まぁ恐らく国交省がウンと言わないでしょう (^^;)。
 大胡の撮影会は10月18日か……関西出張ついで鉄をしようと思っていたのですが、早めに切り上げて参加しようかどうか検討中……。まぁ将来も大胡公開の都度御開帳となるのでしょうが、やはり早めに見てみたいという思いも禁じ得ないわけで……上毛も多忙でしばらくご無沙汰ですし、悩みますなぁ (^^;)。
 ※この記事は9日付とさせて頂きます。