本日はインドネシア独立記念日。65年前のきょう、日本軍政が崩壊したのをうけてスカルノとハッタが独立宣言を行い、義勇軍に加わった敗残日本軍人の支援も受けつつ、蘭印再支配を目論むオランダを排除するための壮絶な戦いが始まりました。その独立宣言の地の目の前を走る「JALITA」8613Fをアップすることで、約6000km以上離れた日本の首都圏からも独立宣言65周年をお祝い申し上げることに致しましょう。独立宣言の本文には「2665年」(→もちろん皇紀。10万ルピア紙幣にも印刷されています) とあるほど日本とインドネシアの間には深く複雑な関係がありますが、今やこうして東急の電車がガンガン走り、街には所謂「萌え系」をはじめ様々な日本カルチャーがあふれています。それらがジャワ土着的な雰囲気や、これまた年々強まる一方といわれる現代イスラーム的な雰囲気 (決して原理主義ではない) と絶妙にマッチしていることを素直に喜びたいと思うわけです、はい。
さて、正面の大胆なラッピング塗り分けが何やらインドネシア国旗を思わせなくもない「JALITA」東急8613Fですが、昨年突如このカラーリングとなって以来ジャカルタ電車界のスターとしての地位は揺らいでいないようでして、最近大胆にイメチェンされたジャヤカルタ~チキニ間各駅の案内表示におきましても、JALITAの正面デザインが電車を表す記号として採用されています (笑)。JARITA化から1年少々を経て、実車では行先表示窓 (「JALITA」ステッカーが貼られているのみで、LEDは生きています) のすぐ上、視覚的に最も目立つ部分がペロリと剥がれているほか、赤黄帯の下に貼られている黄&緑帯が一部露出しつつあるのが少々残念……(^^;
そんな「JALITA」8613F、昨年と同様にボゴール電車区を拠点としており、連日ボゴール持ちのエコノミーAC運用のどれかに入って酷使されまくっておりますが、そこのところは田園都市線の殺人的な混雑を日々こなしていた東急8500系であるだけに、下回りもクーラーも今のところ十分快調なようです (^^)。ただ、一部の車両の窓にはひときわ遮光効果が高いフィルムが貼られ、昼間に乗っても車内が真っ暗なのが少々コワいです (汗)。
今回の訪問にあたっては、初日に「何はともあれ8500の山登りを楽しみたい!」と思いまして、東急8500系のどの編成がボゴール行急行「パクアン」の運用に入っているのか観察していたのですが……次第に明らかになったのは、都営6000やメトロ5000といった抵抗制御車ばかりが「パクアン」に用いられているという悲しい事実……。そこで仕方なく、東急8500系のボゴール行きエコノミーACをつかまえて、デポックからボゴールまで延々と続く上り急勾配 (しかも平均7.5kmに1駅!) の走りを楽しもうと思いまして、アンケ発ボゴール行 (※) の8613Fに乗ったのですが……いやはや、やはりエコノミーACは混み合っていけません。午前中にジャカルタ市内から離れる電車ということで空いているかな?と思いきや……デポック・バルに着くまでひたすら各駅で人が沢山乗って来るではありませんか……。しかも○キ、もといお子様連れ多数で車内は混沌……(運賃が急行電車の半額ゆえ、家族連れをはじめ誰の財布にも優しいということは分かるのですが)。ボゴールに着くまで結局デンジャラスな走行音を存分に楽しむには至らず、イマイチ消化不良な8613Fの旅となってしまったのでした。
しかーし!ボゴールまで行った目的は単にそれだけではありません! 分かる方にしか分からないシーンで恐縮ですが、つづきは↓からどうぞ (鉄道とは余り関係ない画像です ^^;)
※アンケまで1日1往復入るボゴール持ち (?) 8連EACは、知る人ぞ知るドゥリの線路市場を走る超濃厚な運用ですが、去る6月の「インドネシアの宴」にて井上様から頂いた運用表では東葉高速車の運用となっており、今回は当初ノーマーク。しかし……初日にマンガライ駅の外れで撮影していたところ「トゥジュアン・アンケ!」という構内アナウンスとともにJALITAが発車しタナ・アバン方面へ去って行くのを見て「しまった!あれに乗ってドゥリで下車し、アンケから折り返して来るJALITAを線路市場で撮りたかった……!」と泡を食ったのでした……(^^;)。もっとも後日、線路市場は別の編成でリベンジ……お楽しみに (爆)。
ボゴール駅構内・ジャカルタ寄り食堂の超絶品「ミー・アヤム・バッソ」!!
(ミー→麺・アヤム→鶏・バッソ→魚肉団子)
昨年の訪問時、駅撮りのついでに何となくここでメシを食べたところ、他の場所で食べたミー・アヤムと比べて余りにも美味いため病みつきになりました (笑)。ジャカルタ通いに熱を上げておられるKucing kampung様も御推奨の一品です。
これをズルルとすすって、アイスティーを飲みつつ……ジャカルタ電車界のアイドルとも呼ぶべき「JALITA」8613Fを眺めるなんて、何という幸せなのでしょう!! (*^O^*)
しかし、もし来年また行くとして、8月しか時間を確保出来ないとすれば……ラマダーンのため日中は営業していない可能性が極めて大 (T_T)。
【おまけ】夕暮れの強烈ハイビームでゴースト出まくり!
でも良い感じにズーム流しが決まりました♪