延期に延期を重ねて来た東京メトロ7000系のジャカルタでのデヴューが去る19日についに実現し、現地情報を送って下さるAndy様によりますと、まずはそれほどハードではないデポック・エクスプレス運用に2編成が入っているようです。現地に到着してはや約5ヶ月、やれやれ目出度し……という感じです。まぁ私としましては、あと10日早ければなぁ~というのが正直なところなのですが (苦笑)。
いっぽう現地報道をネットで見ておりますと、メトロ7000系の登場は女性専用車の設置に重点を置いて喧伝されているようです。乗客に女性専用車の設置を周知徹底するための車内広告もお目見えしたようで、「JALITA」東急8613Fとコテコテ少女マンガ風の女性イラストをあしらった広告が東急8500系の車内にも掲げられている光景を現地の新聞サイトで目にしたのですが、果たして8連冷房車全編成に女性専用車が波及して行くのかどうか(あるいは既に波及しているのか)注目に値するでしょう。特にエコノミーACはメチャクチャ混み過ぎるので、全編成の1・8号車を女性専用車としたらますますヤバいだろう……と思う反面、男女関係に厳しいムスリム多数国家でもあるだけに、激しい混雑を踏まえた女性専用車の整備は急務と考えているのかも知れません。
う~ん、まぁこの手の列車混雑とモラルの問題は論じ始めるときりがなく、ある意味で万国共通なのでしょう。それでも私の脳裏には、朝ラッシュのピークにボゴールからジャカルタ・コタに向かうエコノミーAC (403レ) に入った東急8611Fのドアが閉まりきらず、人がドアに鈴なりになっているという惨状が焼き付いていますので……女性専用車設置のあおりで今後はエコノミーACですら屋根上乗車が日常化するのではないか??という予感がします……(滝汗)。
既にこの列車はほとんどパンク状態であることが知られ、現地ファンサイトでもドア全開の東急8500系の画像がアップされたことで、訪問前の私も思わず「マジかよ……」とのけぞるばかり。そこで今回の滞在中、ホントに多くのドアが全開なのか??ということが気になりまして、最混雑区間にて待ち構えていたところ、何と!確かに人がドアからはみ出している! ((@o@))
もっとも、運賃激安な非冷房エコノミーであればさておき、エコノミーACは曲がりなりにも非冷房エコノミーの3倍以上する運賃を取られますので、さすがにこの待遇はないよなぁ~と思うのも事実。さらにひどい場合には8500系の屋根上乗車も既にあるそうで、Kucing kampung様もそれをご覧になったとか……(汗)。そこで、私もそれをいずれナマで目にして激写しまくり、どっぷりとカルチャーショックに浸りたいと思う反面 (^^;)、やはり一刻も早いエコノミーACの本数増加こそ急務なのだろうと思ったのでした。
ちなみに8611Fは、ジャカルタ入り当初紫系の帯色でしたが、のちに黄色+黄緑帯となり、今年に入ってからは大きな検査を受けたわけでもないのに青+黄色帯となりましたので、ジャカルタの東急8000系列で最もコロコロと装いを改めた編成と言えましょう (武蔵野線時代と同じオレンジ→新潟旧国色?→現行色と変わった103系並み)。う~む、何時どうなるかさっぱり分からないのがジャカルタの鉄道事情ですが、それをある意味で最も象徴している編成のひとつが8611Fなのかも知れません(最も極端なのは、黄+黄緑帯で登場後間もなくJALITAになった8613Fかも知れませんが ^^;)。