大河ドラマは井伊大老が桜田門外で暗殺され、いよいよ大ドンパチ合戦の予感……というわけで、しばらく間が開いてしまいましたが、昨年末の野岩会津探訪の続きです。いやまぁその、このままの調子で行きますとすっかり模型&バスブログとなってしまいそうですので、そろそろ鉄道実車をドーンと出そうかと……(^^;)。
野岩会津ルートを楽しむ際の個人的お目当ては、勿論「最後の長距離急行電車」のひとつとなった東武6050系であることは言うまでもなく、これに加えて元「北アルプス」キハ8500が存命だった頃は、その贅沢で重厚な乗り心地、そして山峡に響く高出力カミンズエンジンのサウンドを楽しむというメニューもありましたが、周知の通りキハ8500は会津鉄道のような小規模ローカル鉄道の手に負えるものとは言い難く、既に引退となってから早いもので約3年……。代わりに導入されたのがこのAT700・750であり、基本的には新潟トランシス製の軽快気動車でありながら、AMEX運用を中心に観光輸送の大役を任される花形車両ということで、内装はブラウン系のシックな雰囲気に仕立てられているほか、見た目結構豪華なリクライニングシートを装備しています。
というわけで、そんなAT700・750の真っ赤な存在感は野岩会津ルートにおいて際だっており、とりわけ白雪に非常に映えるボディですので、撮影時には自ずと気合いが入ってしまいますね~(*^^*)。快速運転で雪煙を飛ばしまくりなシーンは特に血が騒ぐような気分です (残念ながら雪の量が少ないため今ひとつスケスケ気味ですが、それでも雰囲気はお分かり頂けるものと思います。線路際で撮っていると結構飛んできてカメラとレンズが大変なことに ^^;)。
そして今回、初めてAT700・750に乗ってみました。夕方5時台に鬼怒川温泉を出る「きぬ」に連絡するOZEXに途中から乗ったのですが、季節柄のためか次第に暗くなって行く時間に乗っている観光客は私を除いて僅か10人少々……。いっぽう、南会津町には那須北麓の清冽な水を活かした小規模な精密機械工業団地があり、そこからの帰りと思しきスーツ客が私と同じ某駅から乗車したのは印象的でした。クルマに地元客を取られながらも、辛うじて首都圏と会津をつなぐパイプとしての役割を果たしていることになります。
でもって、肝心の乗り心地は……う~む、何と言うことはない新潟トランシス軽快DCであり、キハ8500の足下にも及びません (当たり前か ^^;)。リクライニングシートも見かけと比べてイマイチな座り心地ですし……(汗)。それでも、キハ8500のような気動車界の女王と呼ぶべき車両と比較するからいけないのであって、3セクが自ら用意した気動車としては破格の部類に属すると言えましょう。是非今後も永きにわたって、野岩会津ルートの王者として活躍して欲しいものです。
なお、AMEXはお座トロ運休日を中心に、パックツアーの乗車体験に組み込まれることが多いようです。2枚目の画像を撮影後、この列車は某近鉄系ツアー会社の客数十人で阿鼻叫喚の世界となりました……(爆)。まぁ、私はこの列車には乗りませんでしたのでどーでも良いのですが (笑)。とはいえ、この撮影前に空き時間を使ってのんびりと田島駅の土産物屋で地酒や地粉蕎麦を購入しようとしていたところ、怒濤のように爺婆の大軍が押し寄せ、「やべぇ、早くしないとレジで時間を食っちまう!」と泡を吹きまくりでした (-_-;)。まぁ会津鉄道の収入アップには良いことなのですけどね~。