美濃太田所属のキハ40系列は、塗装こそJRC化されているものの《国鉄》気分を濃厚に味わえる存在ですが (「なんちゃって復活」国鉄ツートン色は来なかった……苦笑)、その中でもとりわけ個人的に貴重な存在だと思うのは、5両のみ配属されているキハ47の存在です。と申しますのも……原型二段窓を保ったキハ40・48はJRCにそれなりの数があり、他にJREでも多数現存していますが、いっぽうキハ47を多数抱えているJRWではN40改造が進んで原型が崩れ、登場時の雰囲気を保っているキハ47は新潟・美濃太田・四国にそれぞれ若干数しか存在しないからです。キハ47は昔はありふれた車両でしたので意外かも知れませんが、これもまた時の流れによる冷徹な事実……。あ、そういえばJRKにはキハ147がそれなりに現存しますが、ここの場合はベンチレータが撤去されてつるっとした屋根になっていますからなぁ……(それでもミトーカに毒されていない日田彦山線はまた再訪したいものです)。
というわけで、キハ40・48による長大編成も良いですが、美濃太田地区を訪ねるならば、キハ47を見過ごすわけには行きません。しかも、そんなキハ47は基本的に固定運用に入っていることも特筆すべきでしょう! 詳しくは『普通列車編成表』に譲りますが、原則キハ47のみの4連 (検査時には勿論キハ40・48による代走があるはず) でやって来る光景は、まさに1970年代末から1980年代、国鉄末期のDC長大輸送力編成の残り香を感じずにはいられません (*^^*→まぁ半鋼製釣掛式電車小僧だった当時は、国鉄地方DCの朝夕ラッシュ輸送などほとんど全く眼中になく、いま雑誌やネットで当時の光景を眺めるにつけ後悔ばかりが募ります。山陰線京都口のキハ47スーパー編成とか、ナマで見てみたかったですね……)。
いっぽう、2連2本からあぶれたもう1両のキハ47は、自ずとキハ48と固定編成を組み、他のキハ48・2連運用と共通に回されているようです (勿論、編成替えが容易なDCのことですので、私の訪問時はそうだったということで……)。したがってキハ47+48混結編成は、キハ47のみの編成と比べて捕捉が難しいのですが、美濃太田にて撮影中に首尾良く当たってしまいました♪ 太多線での朝運用を終えた2連が入換しているところをゲット♪ う~む、雨の美濃太田は、陰鬱な天気を吹き飛ばす濃いぃ雰囲気があります……。
ちなみに、この日撮影したキハ47は全て日中入庫してしまいましたが、別のところを周遊して夕方美濃太田に戻ってみると……岐阜行でキハ47登場!!(^O^) 薄いグリーンの室内化粧板にブルーのモケットという正調・国鉄近郊型車両インテリアの温存に感激しつつ、鵜沼まで短時間の夢紀行を楽しんだのでした♪