地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

GM地方私鉄タイプ電車を作る (3)

2013-02-19 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 先日、GMの地方私鉄タイプ電車板キットのうち、日車標準型バス窓車テイストな「モダンタイプ」車両を完成させた次第ですが、このキットは購入すると漏れなく、富山地鉄14750形や長野電鉄1000形といった運輸省標準型テイストな「クラシックタイプ」車両を製作するための板キットも付いてきます。
 恐らく、このキットの発売当初こそ、これらの半鋼製釣掛式電車を作りたい向きには歓迎されたことでしょう。しかし今や、その天地方向に狭い窓、もっさりと深すぎる屋根、それに何と言ってもオーバースケールな車体全体からして、過去の遺物となってしまっているのは否めない気がします。そこで個人的にも、屋根の深さからして富山地鉄14710・14750形よりも古い世代の車両=富山電鉄・黒部鉄道由来の車両を作るのが良いのかしらん?と思ったのですが……やっぱりいろいろ「似てねー」な結果に終わりそうな気がして諦めました (汗)。



 そこで、この「クラシックタイプ」につきましても、フリーランス車両にして遊ぶのがベストであろうと判断したのですが、「どうせテキトーに遊ぶのであれば勝手にアレンジを加えた方が面白いに決まっている。とりわけ深くもっさりとした屋根板を活かすのであれば、とにかく垢抜けない印象を演出したい……」と思いまして、張り上げ屋根化することに決定! 
 というわけで、まずは箱に組んだのち雨樋モールドをナイフで削り、ひたすらヤスリで成形し、新たな雨樋風の突起をプラ線で表現したところ……期待通りに「如何にも昭和20年代に作られた、屋根を張り上げて頑張ってみたものの、如何にもダサくもっさりとした雰囲気に仕上がってしまった電車」の一丁上がりです (^^;)。こんな電車、例えば北陸鉄道3730形や3750形を思い出します……。今後は前作の「モダンタイプ」同様、タミヤ青+GMクリーム4号を塗るつもりですが、単色で海坊主テイストを演出してみたくもあり、心は千々に乱れます (笑)。


 こう比較するにつけ、鉄コレが如何に実感的な再現で、かつ偉大なニッチ販売路線を切り開いているかを改めて痛感するのでありました……(汗)。しかしそれはそれ、板キットをいじる心は忘れずにシコシコとやりたいものです (笑)。