ビルマ (ミャンマー) への撮り鉄&撮りバス遠征を控え、昨日発売されたRP誌に掲載された現地の国鉄型車両最新画像は結構衝撃的でドキドキワクワクするものがありますが、記事作成のご本人にして、いつもお世話になっております斎藤幹雄様から、誌面に載せきれない工場内画像を参考としてお送り頂きました~。私は工場訪問は全く計画していないのですが、熱帯の草木生い茂る工場の風景はなかなかそそられるものがありますし、恐らく日本国内ではほとんど注目が集まらなさそうな (ゆえに誌面にも載らない?) 中国罐の状況も、かつて中国で鉄活動したことがある者として興味津々ですので、ありがたく紹介させて頂くことにします~m(_ _)m
暖色系の塗装がもっぱらのビルマ国鉄DL陣にあって、何故かダークグリーンを保っているこの罐 (DD.1100型?) は、ベトナム国鉄のD10H型と全く同じく、中国国鉄の例外的メーターゲージ昆河線 (かつてフランスが昆明~ハノイ~ハイフォン間に建設した鉄道のうち中国領の部分) で長らく使われて来た液体型DL・東方紅21の中古。ふと思いついて中国語版ウィキペディアを見てみたところ、老朽化やら昆河線の本数減少やら低出力やらで全100両超のうち大部分が廃車となったのち、ベトナムが2000年代半ばに30両を購入、そしてビルマには軍政と中国がまだまだ蜜月全盛だった2010年頃までに40両以上がプレゼントされたようです (ウィキペディアには35両贈与とありましたが、ビルマでは1140番台が走っているようですので、最終的に40両を超えたのでしょう)。
しかし、所詮は老朽化した罐のプレゼントであるだけでなく、もともと中国でも扱いに手こずって余り量産されなかった液体式DLであるだけに、中国による贈与後の十分なサポートは恐らくロクになかったのでしょう。僅か4~5年で壊れた罐から順に部品取りとして提供され、工場の片隅に放置される運命に……。それもまた、パッと見の華々しい「援助・贈与」で偉大さを見せつけたい中国らしい一幕と言えるかも知れませんが、そういえば日本中古DCも同じように部品不足で放置される車両が続出しているのでしたっけ……(汗)。1枚目の画像のように、東方紅21型とキハ52が並んで放置されている状況こそ、中古車を使い潰し気味なビルマ国鉄の現状を示しているのかも知れません。個人的には、キハ52と東方紅21ともども、本来の活躍をしている光景を是非見てみたいものですが、果たしてその願望が吉と出るかどうか……既にビザは無事ゲットしましたので、いよいよ来月には明らかになることでしょう♪ 嗚呼楽しみ……♪