地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第四ジャカルタ炎鉄録 (35) 東葉高速1080F

2013-07-01 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 いよいよ本日からKCJ (ジャボデタベック通勤電鉄) において、SuicaやPASMO、あるいは台湾の悠遊卡 (カード)、香港の八達通などと同じような、マルチチャージ式のICカード運用開始!! そしてそれに合わせ、従来の極めて大雑把な運賃制度を大幅に改めて、最初の5駅まで冷房車で3,000ルピア、以後3駅ごとに1,000ルピア加算という、まぁ一応距離に比例した運賃に移行!! しかも一応、冷房車運賃をこれまで負担できず非冷房エコノミを利用していた低所得者に配慮し、かなりの額の政府補助金をつぎ込んで大幅な割引を実施し、何だかんだで中央~ボゴール線を全線乗ってもたったの5,000ルピアぽっきり!! 毎年経済発展によりインフレも進んでいるというのに、5,000ルピアという運賃は廃止されて久しいエコノミACのジャカルタ~ボゴール間と同じ運賃であることから、エコノミACと急行を統合して全列車各駅停車化してコミュータと改称した時点に立ち返って、「エコノミAC運賃の継続+その後インフレが進んで給料の額面が増えた分だけ実質値下げ」ということなのかも知れません。



 もちろんそれによって、近々廃止予定の非冷房エコノミの客を冷房車に誘導し、まずはしっかりと低所得者にも冷房車の甘い誘惑に浸らせたうえでエコノミを廃止、そのうえで補助金も廃止……というシナリオがあるのかも知れません (爆)。したがって、エコノミ廃止後の補助金廃止の時点が、乗客大反乱のタイミングになるのではないかと予想するものですが (滝汗)、さてどうなることやら……。
 というわけで、早いもので今夏のジャカルタ遠征が2ヶ月以内に迫ってしまった中 (爆汗)、何とか昨年撮影分のまとめに入らなければなりませんので、続きとして東葉高速1080Fです~。この編成は昨年8月の時点では検査から上がって間もない美しい雰囲気を醸し出しており、赤額縁の青マスクと側面のピンクや紫に彩られた女性専用車ラッピングがミョーに艶めかしかったりもしたのですが、その一方で東葉高速社紋→ガルーダ印は温存され、幕の部分に現地仕様幕が入り、KAI (インドネシア鉄道) 新ロゴマークを表示したかと思ったら行先も表示できるなど、総じて結構奥の深い内容てんこ盛りの編成である……という印象です。
 そんな東葉高速1080Fは、他のメトロ5000&東葉高速1000軍団と同様に、タフさを活かしてフル活躍状態でしたが、一番苦笑したのが……夕方スディルマンを発車してマンガライに到着する列車における乗客鈴なり&屋根乗車状態! 女性専用車すら扉が完全に閉まりきっていない……(汗)。夕方4時台の帰宅ラッシュと、環状線の超バラバラ運転間隔(&遅延)が複合することによる現象かと思われますが、屋根乗車組や扉ぶら下がり組が果たして冷房車運賃を払っているのか否かこの時点では不明とはいえ、今後エコノミが廃止され完全に冷房車運賃に一本化された後は、こういう屋根乗車や扉ぶら下がりを完全に解消するだけの乗客サービス=もっと大増発!が必要だと思われるわけで、さて今後の乗客増と車両不足の綱渡りやら、日本からの中古車両の補充やら、一体どうなるのでしょうか……?!