従来、東急から地方私鉄へと譲渡された車両は、長津田から発送される時点で譲渡先の仕様に変更されていることがもっぱらであると記憶しているのですが、今回富山地鉄へ向かった8590系は結局最後の最後まで帯色を変えず、現状渡しの部品取り車と思われるデハ8181を除いて大井町線ステッカー・車番・社紋を外したのみであるという点で非常に特異であると言えるかも知れません (顕著な変更点はCPなど新調した一部機器でしょうか。ドアボタンも無い!)。しかしそれだけに……お迎え役のDE10がやって来る直前の5連の表情は、大井町線グラデ帯5連でありながら大井町ステッカーが無いという、「こんな感じならばもっと良かったな~」「ちょうど秩父7500系の色違いだ」と思えるような姿となったのでありました♪ Kucing様のお話によりますと、大井町線グラデ帯が登場した当初のごく短期間の間は大井町線ステッカーが存在しなかったため、今回のシーンはまさにその再来とのことですが、私自身は田都利用者でありながらも大井町線と接続するニコタマはほとんど車内で座ったまま通り過ぎてしまい、グラデ帯化当初の記憶が極めて曖昧ですので、この5連の姿を一瞬「最初で最後」と勘違いしてしまったという……(^^;)。
それはさておき、間もなくDE10が連結され、これまでにないほどテキパキと順調な作業で準備が整いいよいよ出発! その姿は、単にDE10先頭で撮るのみならず、当然のように後追いでも撮るわけですが、私自身の脳内ではまだまだ新しい車両である8590系が早くもこうして「三途の川」を渡り、東急の線路からは永遠に別れる光景を眼にして、改めて鉄道車両の車生にしても人生にしても何時どうなるか分からないものよ……という感慨が湧かずにはいられません。
しかし、それほど車齢が高くないにもかかわらず地方の鉄道に譲渡されたということは、その譲渡先での第二の車生が自ずと長くなるということでもあり、とりわけ富山地鉄といえば稲荷町の高い技術力を以てして、古い電車を半世紀持たせることが得意技! したがって、今回発送された8590系4両 (8181を一応除く) も、間違いなく今後四半世紀近くにわたり、北アルプスの秀峰を望みながら日々快走することになるでしょう! というわけで、まずは美しい帯色 (とにかく出来れば雷鳥色希望! 先日『おんぷちゃんねる』にアップされた個人提案 (?) 構想図は、思わず「素晴らしい!」の一言で激しく唸ってしまいました!……しかし実際にこれになるわけではないのが残念……) に貼り替えられたうえでのデビューが楽しみで仕方がないのですが、その前に……早速逢いに行きます! (謎爆)
何と本日の34Kは8695F!!
というわけで……2連化された8692Fと感動の別離シーン実現!!
まさか、これを計算に入れて8695Fを34Kに入れたとか……? (^O^)