毎年7月を迎える度に、熱い想いとともに思い出すのは……伊豆急カラーに身を纏った東急8007Fが「伊豆のなつ」として東横線を華麗に走り抜けたという夢のような出来事です。元住吉関係者の皆様によるその凝りようたるや、毎週末ごとに正面の掲示内容が変わるという感謝感激の展開でしたし、しかも8007Fはそのままの姿で恩田を後にしてインドネシアに向かったという点でも特筆に値するでしょう。その8007Fは、インドネシアで (1) 伊豆急帯+KAIマーク (リンク頂いております『Kereta dan Kucing』様の数日前記事で扱われております)→(2) 黄+黄緑帯→(3) 青+黄色帯 with女性専用車ラッピング……という感じで変遷をたどっており、さすがに現地で現在の姿を眼にするにつけ、最早「伊豆のなつ」として走った日々も遠くに去ったな……という感慨を抱かずにはいられません。
ともあれそんな「伊豆のなつ」の強烈な印象を、その後2006年6月以後田園都市線8614Fが継承して来ただけでなく、とくに新春や初夏には伊豆観光をアピールするためのドア脇ラッピングを施すというのもほとんど定番の年中行事となっていましたが、去る3月ついに恩田に全検入場した際には、かなり特異なバラし方を目撃したことから「嗚呼……ついに田都版『伊豆のなつ』も終了か」という悲痛な気分になったものです (苦笑)。しかし幸いにして、田都8500系の延命策の一環として8614Fも再びピカピカとなってからは、乗車時に眼にするごとに改めてドキドキワクワクな気分を感じておりますし、たまたまカメラを構えているときにすぐにやって来てくれようものなら、相変わらず「うおっっっしゃぁぁぁぁっ!伊豆なつ来たぁぁっ!!」という内心の超ガッツポーズを禁じ得ません (爆)。
そんな8614F、全検明け後最初の夏本番を前にして、例年通りでしたら観光PRステッカーが貼られているところですが、今年は未だにステッカー一切無し! このことは、普通にまっさらな姿を撮りたい者としては大歓迎ですが、いっぽう東急がこの編成のこのカラーリングをどのように活用しようとしているのか今ひとつ不明だ……という不安な (?) 気分にもさせられます。あるいは、より激しいインパクトがある黒船電車ラッピングや、クモハ103と同じ伊豆急旧塗装ラッピングを、現在恩田に入場中の8627Fに施したりして……って、あるわけねーか (爆)。妄想大変失礼致しました m(^_^;;)m