地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第四ジャカルタ炎鉄録 (42) 都営緑帯KKW

2013-07-30 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 昨年のジャカルタ訪問記もそろそろ佳境に……都営三田線6000系です!
 都営6000系は周知の通り、三田線の南北線・東急目黒線直通に伴うホームドア対応もあって一気に大量廃車となり、そのうちの72両が日本とインドネシアの友好協力の一環として海を渡り (車両は無償供与、輸送費はODA持ちでしたっけ?)、ジャカルタにおける日本首都圏出身冷房電車の嚆矢として走り始めたわけですが、以来誠に早いもので約13年。一年365日炎天下・空中を舞うホコリやゴミ多数という過酷な環境のもとで冷房電車を安定的に走らせるための、日イ両国の技術者による血の滲むような共同作業が、今日のジャカルタにおける東京出身冷房車の一大繁栄につながっているという点で、その功績は余りにも大きいと言えましょう。しかも、数年から10年持てば上等と言われていたところ、何と何と、事故廃車・休車となった分を除けば、輸送量の変化や電化区間の延伸に対応するべく、編成替えに続く編成替えを通じてほぼフル活用されているという……。



 そんな都営6000系、登場時の三田線青帯継承姿からオレンジ帯を経て、昨年までの3~4年ほどは緑+黄帯姿が定着し、これに加えて6121Fの濃紺帯姿 (これが圧倒的にカッコ良かった……遠い目)、6217F 「Rakitan」や6227F「Lohan」の黄緑+黄帯姿、6151F「猫バス」の青帯+橙胴姿などバラエティを誇っていました。しかし最近は、入場した車両から青+黄帯のKAI所属車カラーに変更されており、早くもこの緑+黄帯&女性専用車ラッピング姿が「なつかし」の部類に入ってしまったという……。これと同じカラーリングだった東急8604Fも非常にカッコ良くお気に入りだったのですが、とくにイスラームのシンボルカラーが緑であることもあって今後永きにわたって標準色となると思われた緑+黄帯が余り長続きしなかったのは何故なのでしょうか……。やはり周囲のジャングルと同化しやすく、視認性が悪いからなのでしょうかね~。
 それはさておき、2枚目の6217F「Rakitan」画像は、正面窓に日除けとして新聞紙を貼っているあたりが何だか泣けます (汗)。常夏の国では必ずしも窓はデカくない方が良い一方、見映えを優先すれば窓がデカくなるわけで、そこらへんの矛盾にさらされる運命にあるのがジャカルタの運転士氏である、ということなのかも知れません。