地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

富山地鉄17480形運行開始!(1) ドラマ幕開け

2013-11-04 11:03:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 かねてから東急では5000系列の増備により8000系列が余剰となる一方、地方民鉄では老朽車の取り換えのために使い勝手が良く都会的な雰囲気の車両を欲する動きがあり、そこで双方の利害の一致により8000系列が各地の美しい風景の中で新たな活躍を始めているということで、東急8000系列ファンにとっては誠に喜ばしい今日この頃 (勿論、古き良き車両の廃車は残念ではありますが)。そして去る週末、そんな壮大なドラマにまた新たな一ページが書き加えられました。
 熱烈慶祝!! 東急8692F先頭車あらため富山地鉄17481F営業運転開始!!
 既に当ブログでは、恩田にて8692Fの長津田方に新デヤが連結されて発送を待つ姿、7月9日の甲種輸送長津田発車に先立つ授受線での動き (横浜線内を行くシーンは余りの暑さにヤラレて省略 ^^;)、そして7月12日の上市入線シーンを掲載しておりますが、この一連の動きを追いかける中で、8692F先頭2両とはただならぬ運命の赤い糸で結ばれているのではないかと思いつつありました (笑)。そこで、富山地鉄での運用が正式に始まれば、なるべく早い時期に富山を再訪してデビューを祝福しなければ……という熱い想いを抱いていたのですが、10月23日に富山地鉄公式HPにて公表された「11月2日・デビュー記念先行イベント開催」の報せを見た瞬間、脳内で「キターッ!」という雄叫びを上げずにはいられないのでした (^o^;)。何と……予定が空いている♪ しかもこのイベント、どうやらミステリーツアー形式でヲタ好みの撮影プランも組み込んでくれそうだということで (リンク頂いております『電車道楽』様に掲載されている10020形フォトランの様子から、決して期待を裏切らないツアーを組んで下さることだろう……という期待あり)、翌3日の通常営業運転初日を満喫することも含め、勇躍富山に往復することにした次第です♪♪ 



 その2泊3日 (初日は新宿から夜行バスに乗ったのみ) は、とにかく乗りまくって撮りまくった……という疾風怒濤の世界であり、3日深夜に帰宅する頃にはほとんど放心状態でしたが (笑)、何はさておき8692Fの富山譲渡劇を追い続けた私にとっては、心から満足できる富山往復行となったのでありました♪♪ そして今は、さてこれから四季折々に美しい富山の風光と8690あらため17480の組み合わせをどのように撮り貯めて行こうか……という期待が脳内に渦巻いております。伊豆急・長電・秩父・インドネシアもそれぞれに8000系列の新天地として魅惑にあふれていますが、とりわけ北アルプスに向かって吹き付ける豪雪が生み出す四季の美と実りに満ちた富山もイケる!! というわけで、一介の東急ファンのはしくれではございますが、富山地鉄が今回8590系を導入して下さったこと自体につきまして、そして徹底的にファン目線に立った素晴らしい先行イベントを開催して下さったことにつきまして、心より篤く御礼申し上げます!! m(_ _)m
 というわけで、その感動の連続をなるべく忘れないうちに備忘録としてアップして参りますが、まずは先行イベントの幕開けから。指定された2日12時に稲荷町工場に出向きますと、まさに集合場所の目の前にモハ17482がドーン!と鎮座しており、大井町ステッカーを剥がしたグラデ帯びとスノープロウの組み合わせの新鮮さに否応なく期待が盛り上がりまくりです♪ 参加者全員が揃い、まずは当日のイベント運営を担当される方々の自己紹介と簡単な予定案内が済んだ後は、最初のビッグイベントとして《参加者一同によるテープカット》開催!! (笑) 今回の17480形登場にあたっては、14710形 (もと名鉄3800系。半鋼製釣掛式電車)全廃以来20年ぶりのオールロングシート車ということで、利用客への快適さアピールにはならないためでしょうか (ここらへんは個人的推測です ^^;)、世間一般に目立つかたちでの記念行事は一切行わずに通常運用に入れるとのことで、せめて熱烈なファンの皆様によってテープカットをして頂きたいとのこと……。というわけで、1枚目の「作業中」ポールは、紙テープを巻き付けるために立てられているという次第 (^^;)。お互い見ず知らずでも、カメラを手渡しつつやいのやいのと記念写真を撮った後は、次のシークレットな空間へと移動したのでした……♪
 なお、計60名の募集となっていた今回のイベント、「基本的に東急ファンは熱烈な人が多い」という認識から (懇親会でこのようなお話あり)、東京方面からの多数の参加を見越していたようですが、個人的には速攻で申し込んで8,000円を振り込みつつも「そこまで集まるだろうか……30~40名集まれば十分集まったということになるのではなかろうか (まぁそれぐらいであれば車内・撮影ともに十分余裕があって良いなぁ~)」と思っておりました。と申しますのも、首都圏と北陸を結ぶ列車・高速バスは、連休にかかれば極めて混雑し、良い時間の列車・バスは予約困難であることから、それだけでも諦める向きが多い可能性があるからです。私も、連休中日の3日夕方の上り指定券は確保できたものの、金曜夜or土曜朝に首都圏から富山へ向かう新幹線&はくたか、または高速バスの切符は、開催10日前の告知では全て売り切れで確保できず (滝汗)、夜行バスの予約流れ分を乗車前日に速攻でゲットできなければ……と思うと、帰宅後の今でも結構オソロシイものを感じます (滝汗)。また事前告知での「昼間東急・夜京阪トーク」という組み合わせは、両方かけもちである私にとっては没問題の大歓迎である反面、関東私鉄ファンと関西私鉄ファンは互いにかけもちしていない場合が多いと思われ、両方出て8,000円はどうか……という発想で申込をためらう方もいたのではと愚考します。
 というわけで、実際の参加者は見込みの約3分の1というささやかなものとなりましたが、個人的には今回のこの内容で8,000円は極めて安い!絶対に参加して良かった!!と大満足しております☆ 超ノリノリで運転&幕回しをして下さった運転士様をはじめ、「手作りのイベントではあるものの楽しんで頂きたい!」というスタッフの皆様の熱い想いはビンビンに伝わって参りますし、ミステリー特別運行&随所でのゲリラ撮影会は超お腹いっぱい、そして夕刻から地鉄ホテル最上階で開催された夕食懇親会も濃厚トーク (東急ファンでも激しく楽しめる内容♪)&質疑応答と酒飲み放題・バイキング食べ放題で超超お腹いっぱい!! さらにサプライズなお土産で参加費がキャッシュバックされたかのような気分 (笑)。そして何よりも、8,000円出してイベントに参加しようという方々は、総じて一見明らかにヲタでも (私もそうですが。笑)、同時に紳士的な方々でもあるわけで、総じて非常に穏やかで安心して参加出来る楽しいイベントであったと思います♪♪ いやはや、多少高い金を出しても全然構いませんので、こんな感じで鉄道会社に収入が入り、ヲタもまったりとした雰囲気の中で大喜びできる……という有料ツアーイベントが今後広まって行けば良いな……と思う次第です。