メークロンからいちかばちかの都市間連絡バスの旅を選択し、右も左も分からず到着したラチャブリーの街。とりあえずバイクタクシー氏に連れられるがままに、街外れの緑の中にしっとりと佇む、如何にも昔ながらの停車場という雰囲気のラチャブリー駅(南本線)にやって来ました。清潔に保たれた待合室やホームのベンチでは、列車を待つ客がのんびり・まったりと涼んでおり、今も昔も変わらないタイの鉄道旅情を感じます……♪ しかし、当面の最大の問題は、果たして13時52分のトンブリー行に間に合っているのかということ。そこで、窓口で恐る恐る、次の目的地であるナコーンパトムまでの切符を購入したところ、コンピュータ発券ということもあり、13:52と印字されているではありませんか! よっしゃ!予想通りに遅れている!……というわけで、メークロン~ラチャブリー間のバス連絡大作戦、大成功です♪
(※注意:はっきり申しますが、あくまでこの時に限っての偶然です。南本線・ラチャブリー13:52の鈍行が定刻通りに運転されている場合、メークロンを12時頃発車するバスに乗るに越したことはありません。メークロン線が恒常的に遅れる可能性大であることに鑑みて、この連絡作戦の成功は一切保証出来ませんので悪しからず……! まぁ乗り遅れた場合でも、ホアヒン始発、ラチャブリー16時発のクルンテープ行[バンコク・ホアラムポーン行]DC鈍行に乗れば良いだけの話ですが)
しかし問題はここから……。ランスアン発の客車鈍行が遅れてくれたことは良かったものの、その遅れ具合が尋常ではない!! (@_@;;) 大体20~30分遅れであれば、ちょこっと待つのみで入線シーンも激写出来、万々歳ものだな……と暢気に構えていたのですが、やがて14時30分を過ぎた頃から「これってヤバくねぇか……。ナコーンパトムでの街歩きの予定がぁ……」とヒヤヒヤな気分が募って参りました。しかも、頭上はにわかにドヨ~ンと暗く曇り、仕舞いにはポツポツと降り出す始末……。下手すりゃスコールということで、折角の駅撮り計画も空しく潰え、土砂降りの中で鈍行客車のデッキに客が群がるという凄惨な光景も脳裏をよぎらざるを得ません (滝汗)。
もっとも、さらに列車が大幅に遅延したことにより、そんな天気の悪さもやがて好転し、撮り鉄には上々な明るさが戻って来ました。そして15時15分、先ずやって来たのは (1枚目の画像)、バンコク・トンブリー駅を13時過ぎに発車したプラチュアプ・キーリカン行の鈍行……この列車は定刻通りの運転じゃねーか!! (爆) 果たしてランスアン発トンブリー行は何時来るのか……(待ちくたびれたぁ~-_-)。しかし、プラチュアプ・キーリカン行はなかなか発車しません。これは何か変だ……と思った矢先、南側から汽笛が聞こえ、お目当てのトンブリー行が堂々のオール旧塗装客車10連で登場!! 罐も旧塗装だったらサイコーなのだが……と一瞬思ったりもしましたが、今や紫系新塗装車と青白ツートン旧塗装の混結が一般的となっている中では、こんな編成が来るだけでも超!贅沢です♪ というわけで「1時間半も待った甲斐があったぜ……ハァハァ」と思いつつ、日本の10系客車のタイ輸出バージョンと呼ぶべき客車に勇躍乗り込んだのでした♪