地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

富山地鉄17480形運行開始!(6) 通常営業初運行!

2013-11-12 00:00:00 | 地方民鉄 (中京北陸)


 富山地鉄17480形の営業運転一番列車、ならびに登場記念イベントは、2日のヲタ限定特別運行ということになり、3日以後の通常営業運転開始は特別なHMもステッカーも一切無いという些か寂しいものとなりました。しかし、東急ファンのはしくれ中のはしくれとして、わざわざ神奈川県内から来ている以上、そして富山駅前に宿泊している以上、たとえHMも何もない運行開始であっても、3日朝5時5分発の上滝線一番列車から始まる通常の営業運転開始を見届けないわけには参りません。
 というわけで、前夜の夜行バス乗車もあって寝不足気味なのをこらえつつ4時過ぎに起床し、4時45分過ぎに電鉄富山駅に着いたところ……先客ヲタは全くなし! 



 そこで、「やはり昨日の参加者の皆様は酔ってそのまま眠っておられるのだろうか……それともロングシート車のデビューとして全く注目を集めていないのだろうか?」と勘繰っていたところ、やがてもう1名、前夜の懇親会でたまたまお隣の席となった田都沿線民の老紳士氏がお越しになり、以上2名で稲荷町からの回送が到着するシーンを激写したのでした……。
 やがて、地元のリーマン客がもう1名現れ、計3名の客を乗せて17481Fの富山地鉄での活躍が本格的にスタート! リーマン客が南富山で下車したのち、大庄で沿線学生ヲタの方が乗車するまで、とりわけ最も激しく飛ばす開発~月岡~大庄間では何と!田都利用者2名のみが通常営業処女運行を見届けたということに……!
 既に夜が長い季節に突入し、常願寺川の大鉄橋を通過するのも結局暗闇の中となり、やがて立山降ろしの冷たい風が吹き付ける岩峅寺に到着して、通常運行一番列車の旅は無事終了~。ロクに客もいないまま、再び17481Fは富山へと折り返して行きましたが、何はともあれこうして、東急8590系あらため富山地鉄17480形の通常営業運転が、ひっそりと、しかし着実に始まりました。戦前の駅らしい雰囲気が充満したうら寂しい山麓の駅・岩峅寺に、東横線のかつての花形車両が流れ着いて来たという光景自体、鉄道車両の流転の運命を濃厚に感じさせますが、まさにそんな東急ステンレスカーの新たな歴史的一瞬に立ち会うことが出来たということで、静かながらも熱い興奮を感じずにはいられません……。
 この後は、立山線の一番列車に乗ってさらに山深く分け入り、富山で折り返した17481Fが山登りをするのを待ち構えますが、事態は暗転……(続く)。