地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

東武激変秒読み (8) 8000原型顔準急

2006-03-14 00:10:06 | 大手民鉄 (東武)


 ダイヤ激変直前の東武伊勢崎線を訪れた日は、しばらくのあいだ超定番の小菅・五反野・梅島にて撮影していたのですが、6050系快速や8500系区間準急は順調にカットがたまっていったのに対し、もう一つのお目当てであった8000系準急はほとんど来ないという悲劇に見舞われておりました。一回だけやって来た8000系も、せっかくの伊勢崎行であったにもかかわらず、シャッタースピードを速くしなければ到底止められない関係上、LED表示が全然まともに写ってない有様……(T_T)。まあ、10000系の回転幕車はたくさん撮影しましたので良いのですが (こんなに10000系を撮影したのは生まれて初めてです ^^;)。
 そんなこんなで、非常に冷たい雨に打たれての撮影で疲れたのでいい加減撤収しようと思い、五反野で下り快速を撮り終えてカメラをしまった直後、上り線を猛スピードで驀進してきたのは……あろうことか8000系原型顔の準急浅草行でした (@o@)。まさにこういうときに限って……。ただポカーンと口を開けて見送るしかありません (ToT;;)。
 しかし、こうなればもう黙って見逃すわけにも行きませんので、低速で走るため後追い撮影しやすい東向島にて確実に記録するべく、さっそく移動。そこで北千住駅にやって来た次の準急浅草行も……何と又しても8000系原型顔!! 連続でチャンスを逃したことに、ますます自分の運の悪さを嘆いたのでした。まあ、詳しい運用を調べずに来たのが悪いのですが、それでも原型顔の連続はまず予測困難ですので、むしろダイヤ激変で消え行く「北関東方面行き表示を出した準急」を原型顔で撮影できるチャンスが2度もめぐってきたことをプラスにとらえるしかありません!
 そこでまず、鐘ヶ淵で通過して行く6050系快速を撮影したのち (11日付け記事の画像)、雨が強くなった東向島のホームにて、8000系が折り返してくるのを待ち構えました。時刻表を濡らすと後が厄介ですので、何処行きで来るかはその時のお楽しみ (笑)。そこでやって来た1本目は新栃木行でした。この顔に「栃木」という字が表示されているのを眺めるのは、最近ではもっぱら宇都宮線の5050系ばかりでしたので、逆に何やら違和感が……(^^;)。今後も朝夕には区間急行新栃木行が設定されるとしても、8000系で来る確率は低いわけで、原型顔ならば究極のレアシーンになるのでしょう。そう考えると、まさに超貴重な瞬間に立ち会っていることになります!
 2本目はちょっと趣向を変えて、ズームレンズを望遠側に回して待ち構えてみたところ……やって来たのは伊勢崎行!!! v(*^o^*)v 18日以降の浅草口において、太田・館林・新栃木行は残るといっても、これまでの伊勢崎線の長い歴史の中で一貫して通勤車長距離運用のシンボルとして君臨し続けた伊勢崎行はもう永遠に見られなくなってしまいますので、その最後のシーンを8000系原型顔で記録できたというのは、もう感激としか言いようがありません! かつて伊勢崎行といえば、7800系や原型顔の8000系が当たり前のようにA準急として闊歩していたものですが、それが永遠に歴史の中の話になってしまうというのは、今回のダイヤ激変のものすごさを表していると思うわけです。
 こうして涙雨に打たれながら、原型顔の8000系伊勢崎行は上州に向かう遥かな道へと走り去って行ったのでした……。

06年初春の平凡なDLシーン (4) 隅田川2

2006-03-13 10:47:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 先日、隅田川のセメント荷扱場にDE10がセメントタキを押し込むシーンをご紹介しましたが、今回の記事はそのつづきです。ここでのDE10の基本的な役割は単にヤードからの出し入れのみで、それ以外のきめ細かい入換は、黄色塗装がきりりと締まった表情のスイッチャー (日車25トン) が担当しています。DB251・252の2輌が生息していますが、私が訪れたときは基本的にDB251の出番がもっぱらで、DB252は側線の一番奥に転がされたままになっているのが少々気になるところです。
 それはさておき、このスイッチャーが動き出しますと、JRの汽笛よりもより柔らかい「フゥゥォッ」という音色を響かせながら、狭いヤードの中を小気味よく走り回ります。一回当たりの動く時間が非常に短いのがただただ残念ですが……。
 ↑の画像は午後1時半頃。奥の荷役線から数車のタキを引き出して、あれよあれよという間に結構なスピードで通過して行くところです。その後折り返して一番手前の線路にタキを留置したのち、単機で再び車庫 (画面左) の手前に戻り、この日の列車で到着したセメントタキがDE10によって押し込まれるのを待ちます。
 次の出番は13:50頃。DE10が押し込んだ8車ほどのセメントタキをゆっくりとさらに奥へ押し込んで行きます。その後、細かく編成を分割して複雑な入換をするのかと思いきや……一定程度の位置まで押し込んだらそれでおしまい。スイッチャーは単機となって、車庫に入ってしまいました (-_-)。
 その後はいつ動くか見当が付かないため、常磐線に乗って南千住を後にしましたが、まあこの僅かな入換を目に出来ただけでも幸せなことなのかも知れません (^^)。
 そして、ダイヤ改正まで残りあと数日……。この平凡すぎたはずの光景も、いまやすっかり「非凡」なものとなり。記憶の彼方へと去ろうとしています。タキの出し入れが南千住の駅前で再現されるのはあと何度なのでしょうか……。
 ※このシーンは、濃いぃ貨物スポットブログ「ロジ担」さんでも詳しく紹介されています。

東武&東急激変秒読み (7) 半直トブコ激減

2006-03-12 22:27:47 | 大手民鉄 (東急)


 3月18日ダイヤ改正の全貌が掲載された『東京時○表』がついに発売されまして、さっそく神保町にて1冊購入し、各線の変化をつぶさに観察するのに忙しい週末の夜……(^^;;;)。
 特に重点を置いてチェックしているのはもちろん東武本線系ですが、もはや完全に東武と運命を共にしていると言っても良い東急田園都市線もダイヤがガラッと変わっていますね……! とりわけ中央林間発早朝5:39と6:02の急行の登場は、小田急に完全に冷遇された哀れなる江ノ島線沿線住民にとって、神様・仏様・東急様がお与えくださったこの上もない福音だったりします (爆)。何故かと申しますと、ただでさえ遅くて使えない小田急江ノ島線の上り初電は (山手線内に到達できるのが6:15とは…… -_-メ)、乗ってもすぐに相模大野で乗り換える運命にあるのですが、相模大野で乗る急行は既に本厚木方面からの客で座席が埋まっており、わざわざ早起きして一番電車に乗っても座れない……という惨劇に見舞われることが珍しくないからです。しかしもうこれで、一番列車に乗っても座れない最低な路線の沿線住民……という負い目を抱く必要はなくなります (^_^)。とにかくまあ、江ノ島線利用者の新宿~シモキタ方面直通減少・田都への流失加速の原因が、こういう小田原線優遇・江ノ島線 (特に各停オンリー駅利用者) 超冷遇にあることは確かでしょう (まあ私も含めて、優遇したくなるような金持ちは住んでいませんが。苦笑)。せっかく快速急行が出来ても、藤沢と湘南台の客で席は既に埋まってますしね……。
 おっと、話題がだいぶ横道に逸れてしまいました (^^;)。今度のダイヤ激変で大きく変わる田都のうち、一番の話題は大井町直通急行の新設でしょうが、隠れた (?) 大変化として、これまで毎時2本以上走っていた東武動物公園行が早朝と夜間の数本を除いてなくなってしまうことが挙げられるでしょう (そんなこと話題にしたがるのは私だけかも ^^;;;;)。
 というわけで、先日東武を訪れたときに撮影した東急8500系区間準急トブコ行のカットが俄然輝きを増してきました。次に訪れるときは、単に区間準急から急行になるだけでなく、ほとんどミクリor久喜行になっていることでしょう!
 ちなみに、これまで半直トブコ行にどれくらい乗ったかを思い出してみますと……意外や意外、ほとんど記憶がありません (汗)。何故かと申しますと、個人的に中央林間から利用する場合、急行清澄・押上・ミクリ行が多く、設定が非常に少ない急行トブコ行には乗ったことがないからです。そういえば、早朝と深夜しかない北越谷行も乗ったことがありません……(^^; 全然関係ありませんが、北越谷で降りると目の前に停まっているのは茨急バスだというあたり、かつてはおよそ遠く離れていたものを一本で結んでしまった半直ってやはり偉大だなぁと思うわけです。東急から茨急へ……なんちゃって ^^;; →茨急バスに乗って茨城県に達するためには、さらに野田で岩井行に乗り換える必要があります)。

東武激変秒読み (6) 青い快速

2006-03-11 23:40:50 | 大手民鉄 (東武)


 ついに東武ダイヤ大激変の日が1週間後に迫ってきました。既に東武本線系の駅では小型時刻表も発売され、どの列車がどのようなスジで走るかについて大きな注目が集まっているようですが、その一方で北関東ローカルも週末になると結構な人出のようで……。結局栃木ローカルには行っていないのですが、とりあえず館林ローカルについては先月中旬に行っておいて正解だったと思っています (^^)。やはり、5050系の電動車が他の「鉄」の会話で騒々しいところに乗り合わせたくはありませんし……。
 それはさておき、ダイヤ大激変で消えるものといえば、昼から夕方にかけての快速! 快速幕を出した6050系の勇姿を終日じっくりと撮影できるのはあと1週間です。しかも、快速・区間快速のシンボルカラーが青系になることが明らかになって以来進められていた「青い (字の) 快速」への種別幕変更もほぼ終わったようで、この「青い快速」を集中的に記録するのも今のうち……。そこで、花粉の飛散が少ない雨の日を選んで、地上専用通勤車の準急幕撮り収めも兼ねて沿線に繰り出してみました。
 この画像は、急カーブからお分かりの方も多いと思うのですが、鐘ヶ淵にて撮影。じつはこの駅で撮り鉄するのは初めてで、見事にくねった編成美がことのほか素晴らしい絵になったので感激しまくり (*^_^*)。何故初めてだったかと申しますと……基本的に東武本線系でロケハンするときは「8500系の10両編成をきれいに撮れるか」が主な基準なのと、車内から見ている限り鐘ヶ淵はカーブがきつ過ぎて、架線柱などの余計なものが車体にひっかかるのではないか?と予想していたからです。ですが、こうして撮るとちょうど柱が快速幕の後ろに隠れてくれまして、やはり試してみるものだなぁ……と思いました (^^;)。あと、たまたま乗っていた準急がここで退避したことも大きな理由です。まさに偶然の産物!

京急1000形、減り行く品川直通

2006-03-10 09:04:00 | 大手民鉄 (京急)


 前に京成3200・3300形の話題を扱った際、京急旧1000形を見かける回数も減った……と記しましたが、特に最近は京急の普通車運用もかなりの程度快特運用とセットになっていることが多く (普通として浦賀&新逗子に向かった後、金沢文庫まで普通→文庫から快特の羽田行または増結車に。またはその逆)、純粋に品川・川崎←→浦賀・新逗子間を普通車として往復する6連の運用も、その大部分を占めているのは800形ですので、自ずと旧1000形の出番は少ないことになります (-_-)。その少数派になりつつある旧1000形の普通車も、昼間の半分は川崎で折り返すわけで……。その結果、特に昼間の川崎以北において、旧1000形は1時間に1~2本やって来るか来ないかという、かつての京急を知るものにとってはまさに信じられない事態となっているのです……(ToT)。
 しかし、単に悲しんでいるだけでは、辛うじてやってくる最後のチャンスを逃してしまうことにもなりますので、以前北総7000を撮影したついでに、新馬場駅で旧1000形を待ち構えてみました。ここはバックの高層ビル街との組み合わせがなかなか絶品なだけでなく、普通車が対向列車にカブられる確率も高くないので、割と撮りやすいところだと思います (^^)。北総車は思い切りカブられることがしばしばですが……
 それにしても、片開き扉の旧1000形とこの景観との組み合わせの妙! 高度成長時代のスターである1000形も、登場時はまさかこんな風景の中を走るとは思わなかったでしょう!