地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

07年GW・奥の細鉄 (8) ED75の小運転

2007-05-25 10:26:41 | 貨物列車


 広瀬川原シリーズが続きましたが、GWの東北編もぼちぼち再開です (^^
 仙台近郊で撮り鉄していると、当たり前のように頻繁にやって来る貨物列車……これだけ本数が多ければ、減ったといわれるED75もそれなりに見られるだろうと期待していたのですが、意外や意外、いつの間にかEH500が圧倒的な勢力となっており、ED75はたまに思い出した頃しか現れないという事実に世代交代の速さを思い知らされました。
 まあ確かに、重量級のコンテナ列車を牽引するにあたり、昭和世代のED重連よりも、首都圏から五稜郭まで直通できる最新のEHを使う方が効率的なわけで……。
 ただそうなりますと、ED75を狙う際には事前に傾向と対策を知ることが必要だ……と痛感。そこで帰宅後、改めてじっくりと『貨物時刻表』を読み返してみたところ、常磐線交流区間や仙台近郊の小運転などは、本数が少ないながらもそれなりにED75の出番となっているようです。
 


 そこで、ED75をのんびり・じっくり撮ってみたい方にオススメしたいのが、宮城野←→名取間の小運転 (1454・1455レ) です!
 昼下がりの長町駅にて、717系を撮るべく仙台側の先端で構えていたところ、にわかにポイントが切り替わり、ED75牽引のコキ列車が本線に合流! 赤一色の原色ではなく貨物色で現れたのはちょっとだけ残念ですが (^^;)、この際ゼイタクも言っていられません。小粒な車体にあらゆる装備がギッシリ詰まったED75、精悍ですなぁ……(*^_^*)。
 撮影を終えたあと、コピーして持参した貨物ダイヤ (貨物時刻表の付録) と照らし合わせてみたところ、名取行であることが判明。「ほほぅ……名取行か。そういえば槻木から長町まで来る途中、名取にはビール工場の側線があったよなぁ。果たして機回しシーンをうまく撮れるだろうか?」と期待してみたのですが、もちろんヨソ者には何時頃どういう手順で入換をするか皆目分かりません (^^;)。というわけで、「まぁ何よりもまずは417・455・717系狙いに徹しよう」と思いつつ、14時頃に名取に移動したのでした。
 すると……名取駅の仙台方、ホームからはかなり離れた位置にビール工場の積卸線があり、ED75は岩沼方に連結されたまま、作業が終わるのを手持ちぶさたに待っていました。いっぽう、視線を移しますと、ホームの仙台方先端=撮り鉄スポットの目の前に機回し線のポイントが! そこで、これは1455レが発車する16時半までのあいだに必ず動きがあり、激写できるに違いない……と予想していたところ、案の定15時30分過ぎから動き始め、機回しの一部始終を激写! v(^o^)v 
 もっとも、ポイント付近を単機で走行しているちょうどそのとき、417系の白石行が出現し、大慌てでレンズの向きを変えるという一幕もありました (汗)。
 こんな感じで、電車・機関車ともども国鉄型車両でお腹一杯!になったあとは、717系の乗り心地を楽しみつつ仙台に向かったのでした……。

広瀬川原・機関車の宴 (3) 青いスイッチャー

2007-05-24 12:48:07 | 事業用車両


 秩父の機関車といえば電気機関車とC58ですが、沿線には非常に地味な存在ながらもスイッチャーが複数生息しています。
 このうち、三ヶ尻は駅から遠いのでまだ見に行ったことはないのですが (そのうち行くぞ! ^^;)、「鉄輪」というJRFの貨物シーンを扱うDVDシリーズのうち、扇町→三ヶ尻・石炭列車編を見ていますと、三ヶ尻駅はデキとスイッチャーが濃いぃ風景の中にたわむれる夢の園という雰囲気……(*^^*)。
 いっぽう武州原谷駅は赤いスイッチャーが生息しており、かねがね気になっていたのでイベントの後訪れてみたのですが、検修庫の中で寝ていました (-_-)。もう一カ所の生息地は影森の三輪鉱山ですが、あの暗い森のカーブを抜けて鉱山の正門前まで行く勇気がないんですよね (^^;
 というわけで、まだまだ軟弱者につき課題が山積する中、今回めでたく広瀬川原の入換用スイッチャー (D15) を目にすることが出来ました! (^o^)



 朝8時半過ぎに徒歩で広瀬川原に着いてみると、SLの入換に先立ち、何と展示車両の入換中! 最初はスイッチャー+救援車スムのうしろに廃車済・無動のデキ101を連結するという超!珍編成だったのですが、この時点ではカメラをまだスタンバイさせていなかったため、残念ながら見ているだけ (-_-)。そこで速攻でカメラにレンズを装着し、スイッチャー+スムの編成がユルユルと移動するシーンは確実にモノにすることが出来ました。ですが、やはりデキ101を連結したシーンは撮りたかった……。もっと早起きするべきでした (まあ多忙の中で睡眠時間を確保するため仕方がなかったのですが ^^;)。
 その後、開門後は速攻でデキの並びを撮った後、スイッチャー+スムが車庫前にたたずむという麗しの光景をゲット! このすぐあとには、スイッチャーのランボードに続々と良ゐ子のみんなが登り始めてしまいましたので、あぁ危ないところだった……(@o@)。

さよなら釣掛の珍品・京成モニ20!

2007-05-23 13:23:10 | 事業用車両


 京急デトの話題で「そういえば・・・」と思い出したのが京成のモニ20。両端の運転台部分を除けば無骨な荷台部分が剥き出しなところが如何にも事業用車両らしさ炸裂しまくり、しかも塗装も実にシブく……中間に連結しているチ5のゴツいクレーンもゲテモノらしさ満点……ということで、個人的には各私鉄の事業用車両の中でもとくにお気に入りの部類でした。
 そんなモニ20、たまに撮り鉄で訪れてみると、高砂の奥深くで眠っているところを車窓から一瞬目にできるのみで、一体いつ走るのかも全く分からずもどかしい思いをしていました。ところが2年前の春、たまたま関屋あたりで撮り鉄してみようかなぁと思いブラリと訪ねたところ、上野へ向けて走り去って行くところに奇跡的に遭遇! 上野に行った以上は必ず戻って来るに違いないと確信し、高砂にて待ち構えまして見事走行シーンを撮影することに成功しました (^o^)。



 そんなモニ20とのひとときも、結局のところこれが最初で最後になってしまいました。すでにネット上でも話題になっていましたが、先日発売のDJ誌によりますと、このたびついに宗吾参道に回送されて廃車となったとのこと……(ToT;;)。
 高砂駅に進入し、発車して行くときの重厚なサウンドは、京成グループ最後の釣掛式電車としての意地を感じさせるに十分でしたが、もうそれも幕切れ。これでまたひとつ、釣掛がある私鉄が減ってしまったということで……(-_-;)。
 やはり、近年の保線車両の大幅な進化は、わざわざ釣掛式電車を改造した車両を資材運搬に用いるまでもなく、じゅうぶんにスピーディーな作業を可能し、その結果この手のヘロい事業用電車の活躍の舞台を狭めているのでしょうね……。これも世の流れ、仕方がないとはいえ、やはりヘロい雰囲気の車両を愛でる立場からみれば寂しいことです。

京急の秘宝助っ人・デト17+18

2007-05-22 20:38:00 | 事業用車両


 秩父と東北の話題はまだまだ続くのですが、そういえばこの季節の鉄道イベントといえば……来週の日曜日には京急久里浜工場のイベントがありますね。
 もっとも、このイベントの最大の目的は、沿線のお子さまたちにアピールすることで、将来にわたって京急の良き利用者になってもらおうという点にあることは、毎年の広告から明らかです (ま、撮り鉄に的を絞った撮影会でない限り、どの会社のイベントもそうなのでしょうけど ^^;)。
 そして実際に訪れてみますと、さすが快速特急 (じゃなくて最近は快特か……とつぶやく私は三十路。爆) をガンガン走らせている京急! ズラリと並んだ展示車両の正面ギリギリにロープが張られ、記念写真の親子連れで常にごった返しています。貴重なデ1保存車も写真は撮りづらいし……。結局は、広大な工場の中をウロウロして涼むしかないのかも知れません。 
 いや待った! そういうときにオススメなのが、事業用車両コーナー!



 久里浜工場の片隅にある無架線地帯は、しばしば廃車となった車両の解体にも使われる悲しい空間となっていますが、イベントの際にはさまざまな工事用車両が撮りやすい位置に展示され、しかも人混みもそれほど多くないことも手伝って、ほっと一息つける雰囲気です。
 そんな中、個人的に一番注目しているのが……余程のことがない限り門外不出 (?) な救援車の展示です。いやー救援車ほど、雰囲気が一種異様でゲテモノ趣味的にみてベストながら、出番がないにこしたことはない車両があるでしょうか! 救援車の台車がピカピカなのは、日夜たゆまぬ安全運転が実現していることのあらわれでしょう。備えあれば憂いなしという言葉がありますが、あくまでイベントで「鉄」の好奇の目にさらされるのがもっぱらの車生であって欲しい、と思います。
 なお、これまでは毎年デト17+18が披露されていると記憶しているのですが、是非一度でも良いので両運転台のクト1を撮りたいものだと思っています。クト1、ふだんは新町車庫の一番奥に留置されており、どんなに頑張っても下回りを含めた形式写真を撮れませんので……(-_-)。
 というわけで、私は今年このイベントには行けませんので、皆さんのご健闘をお祈りします (^^;

広瀬川原・機関車の宴 (2) 色違いデキ!

2007-05-21 08:33:10 | 地方民鉄 (秩父)


 最近の秩父鉄道といえば、一般向けにはすっかりパレオ・エクスプレスですが、地味な鉄シーンを酷愛する立場から見ますと、やはり貨物輸送を担う電気機関車群を抜きにして考えることはできません (^_^)。オリジナルの古典凸型電機・デキ1や、もと阪和電鉄のED38は引退して久しく、今では三峰口でその姿を見ることができますが (個人的にはED38の営業運転シーンを眼に出来なかったのが残念!)、デキ100・200・300・500のそれぞれが、私鉄貨物列車の雄としてのプライドとともに現役なのは何ともうれしいことです (*^^*)。
 このうち、デキ101は老朽化と貨物輸送の減少のため廃車になったのは残念! それでも、やはり秩父における貨物輸送の改善に大きく貢献した記念すべき車両ということで、登場時の茶色に塗り直されて広瀬川原で保存されています。イベントにあたっては、間違いなくパレオ補機塗装となったデキ201と並べられるだろう……と思い、このシーンを何としてでも余計な人を入れずに撮らなければ!という覚悟で早起きした次第 (爆)。結果は↑の通りです v(^o^)v 
 ※なお、5000系の前にある立て看の字は消させて頂きました (^^;



 いっぽう、こちらは開場直後の様子。12時と13時にはデキ201と、さらに北隣のデキ501がパン上げ点灯したとのことで、11時半前に会場をあとにした私としては「うーん、やられた」という感じです (爆)。ただ、↑このシーンを撮影した直後にはもうデッキにク○○キ、もとい良い子のみんながよじ登り始めて記念写真地獄となってしまっただけでなく、それじゃあまずいということでステップ部分に×印のガムテープが貼られて雄姿が台無しになってしまったようです (-_-メ)。そういう事情を考えますと、パン下げシーンはこれはこれで入庫中の何気ない日常風景という感じで良いなぁ……と (^^)。
 それにしても、デキ201の台車はいつ見てもゴツくて特徴的ですね (^^;)。走行シーンは、3年前くらいに鉱石列車の運用に入っているところを撮ったきりですので (パレオEXPが運休する冬は貨物機に戻ります)、そのうちまたじっくり撮ってみたいなぁと思っています。
 いっぽうデキ101の茶色は、これはこれで惚れ惚れとしますが、欲を言えば運転台窓にヒサシがついているデキ107・108のどちらかを茶色に塗ってくれないものかと思います。ズバリ、EF15の再来を思わせる雰囲気になりますので……(*^^*)。
 でも、この2両はもともと松尾鉱山からの転入車ですので、やっぱり派手目な松尾塗装を再現するのも良いかも♪という妄想が……(^^;;)。う〜む、見ているだけであれこれ煩悩が絶えない、何とも罪な機関車でありますね……(^^;;