秩父鉄道では老朽化の極みに達しつつある1000系の置き換えのため、東急8500・8090系を購入して7000・7500系とするプロセスを加速させつつありますが、かねてから東急テクノシステムで秩父向け改造を受けていた8095F改め7506Fがこのたび完成し、本日住み慣れた (?) 恩田を離れて長津田検車区に移動しました! これで、いよいよ来週火曜日に迫った長津田→熊谷貨物ターミナル間における甲種輸送の準備が整ったことになります。
そんな秩父7500系はもとより、これまで恩田で地方私鉄向けに改造された東急の電車は、ほぼ一律にデヤ7200・7290に挟まれながら長津田検車区へと向かっていたものです。しかし周知の通り、東急はこの春から経年著しい現デヤに代えて新検測・牽引車を導入する旨を明らかにしており、この春までに新たに落成し甲種輸送されると思われる車両はとりあえず恩田に見当たらないことから (甲種輸送ではなく陸送されるであろう車両は他にありますが)、もしかすると現デヤが秩父向け車両、いや地方私鉄向け車両をサンドイッチにして長津田に送るシーンはこれで見納め……。この点において、今日実施された秩父7506Fの長津田送りは、何気に歴史を画する惜別のひとこまであったのかも知れないのであります……。
そんなシーンを東急ファンの超はしくれとして是非記録しておきたいものだ……と最近しばらく思案していた私。とりあえず甲種輸送が来週の火曜日ということで、そろそろ恩田から長津田に行く頃合いだろうか……と思いまして、昨日は仕事が夕方からであったのを良いことに昼過ぎに恩田の様子を眺めに訪れたところ、なな何というビンゴ! デヤが長津田から到着して1両ずつ切り離された状態となっており、しばらく待ってみますと……期待通りにサンドイッチ化するための入換作業開始! 2枚目の画像の通り、多くの入換作業担当者が見守る中をゆっくりと動くシーンを心行くまで激写しまくったのでした♪ その後はいよいよ、工場から本線へと出て行くための出発信号の前まで移動するのかと思いきや、あらら、パンタが下がって作業終了~。このまま長津田送りの定例時刻まで再びパンタが上がる気配はなかったことから、本番は明日だろうと睨んでひとまず仕事場へ向かったのですが、長津田でやって来た押上行急行は何と44Kの8695F! 8090系の旅立ち直前の姿を激写したのち8590系急行に当たるとは幸運にもほどがあります……(笑)。
そして本日は午前で仕事が終わったことから、帰りに迷わず恩田へGo! (^^;) 予想通り、デヤサンド編成はパン上げ状態でスタンバイしており、冬の午後の日射しを浴びながら秩父への帰らざる旅路に踏み出した7506Fと、緑帯の3両をエスコートする派手なデヤの最後の (?) 雄姿をしかと見届けたのでした……(*^^*)。
恩田から長津田へは距離的に僅かですが、老雄7200系デヤが旅立つ後輩を励ますかのように牽引する姿は、まぎれもなく東急の隠れた名物であったと思います。その職責を最後まで無事故で担い続けた派手なデヤの地味な功績に心から拍手を送りたいものです……。
【TOKYU Inspection Car DeYa 7200 and 7290 sandwiched CHICHIBU 7506F】Chichibu Railway is a local electric railway running in the northwestern part of Saitama Pref, and now replacing old EMU Series1000 (former JNR Series 101) to EMU Series 7000 and 7500 (former Tokyu Series 8500 and 8090). Today, the new formation 7506F has rolled out from Nagatsuta Workshop, and in the next Tuesday this cars will go to Chichibu Railway by way of JR Lines.