地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

秩父7506F・長津田検車区での束の間の表情

2012-01-21 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 恩田を発車する秩父7506Fのデヤサンド編成を激写したあとは、時間に余裕があったことから長津田検車区到着後の様子も眺めてみることにしまして、恩田の里から長津田駅北西の住宅街へとトボトボ徒歩移動~。いや~定番の築堤を見上げるスポットはヲタの皆様多数だったようで、通過後もまだ複数の人々が機材片付け中。工場を見下ろす位置でたった一人で見送れた私はラッキー☆ さらに裏道を通り検車区脇に出て来たところ、ちょうどデヤサンド編成が到着するところに遭遇しまして、7506Fをデヤから切り離して留置するまでの一部始終を眺めたのでした (笑)。



 まずは渋谷方のデヤ7200が切り離され移動したのち、大井町線用8641Fが登場して7506Fと連結されたのですが、このシーンは単に大井町線の長年の同僚どうしが最後に手を繋ぎ合ったものであるだけでなく、8500系と8090系の連結シーンとしても何気に非常に貴重なものではないかと……(*^^*)。秩父7500系がデビュー後8連で走ることもまずないでしょうし (笑)。
 その後7506Fは8641Fに押されて「鳥小屋」の脇に移動~! この位置で来週火曜日の甲種輸送までのひとときを過ごすこととなりました。8095F=秩父7506Fにとって長津田検車区は住み慣れたマイホームであり、永遠の別れがあと数日後に迫っている中、日没間際の弱い光に照らされた8095F=7506Fはしみじみと感傷に浸っているのかも知れません……。


 秩父では故障時や熊谷←→広瀬川原間の回送で7000系と7500系の連結シーンがあるかも知れませんが、末期型クーラーカバー装備の8500系軽量鋼体車が秩父に行くことはないでしょうから、何気に貴重な組み合わせなのではないか……と思います。

鉄コレで西武妄想赤電をつくる (上) 三岐塗替

2012-01-20 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 新年の模型いじり企画として鉄コレの妄想塗装変更工事をぼちぼち進めている拙へっぽこ模型工房でございますが、計画性はゼロでして、ふと目についた鉄コレ三岐クモハ601+クハ1602を手にとってジーッと一思案……。これまで第7弾及びオープンパッケージとしてリリースされた西武451系由来の三岐鉄コレ2種は、いずれも発売日に購入していた私ですが、さらに昨年7月の保々イベントの際には叩き売られていた在庫を発見。GM旧型国電板キットの製作にあたり、M車用の床下パーツを流用するためのストックとして買い増しておりました。と申しますのも、GM動力よりも鉄コレ動力の方がはるかに快適な使い勝手であることからして、床下パーツの予備を確保する苦労があったためです。
 しかし昨年末、そんな悩みを一挙に解決する救世主としまして、リトルジャパンから鉄コレ動力用旧型国電床下パーツが発売! しかも1両分で200円しない (割引店で購入) という安さ! そこで取り敢えず10袋まとめ買いをしまして (^^;)、当面後顧の憂いのなきよう期したのでした……(笑)。というわけで、部品取り用としてストックしておいた鉄コレ釣掛駆動車は、部品取り用としての役目を解除されることに。そこで、このまま死蔵するよりも塗装変更するなどした方が面白かろうと思いまして、西武赤電化を推進することにしたのでした。



 ところが……車体を完全に塗ったところまで来て、ある深刻な過ちに気が付きました。しまった……正面の四角い2灯ライトは三岐移籍後のものであって、西武時代は国鉄101・103系と同じような様式だったはず……(滝汗)。さりとて、折角キレイに塗り上がった赤電塗装を放棄するかたちでライト周りを再改造するのは決して愉快なことではありません。そこで……「そうだ、この際冷房化して、ライト周りも更新の結果四角くなったことにしてしまおう!」という妄想がピーンと閃いたのでありました (^^;)。架空設定としましては、「昭和50年代も引き続き猛烈な利用客増と冷房化を中心としたサービス向上に追われた西武が、釣掛非冷房20m車を放棄せず冷房化・各種アコモ更新を通じてさらに活用して行く方針を固め、451系の地方譲渡を止めて釣掛のまま冷房化した」……ということで (^^;;)。一応、DT10・TR11ではさすがにクーラー搭載による自重増に対応できないだろうと思いまして、他の鉄コレを動力化して余ったDT21を履かせております。
 こんな感じで遊んでしまいますと、恐らく西武ファンの皆様からはお叱りを受けてしまいそうですが、個人的には赤電が走っていた頃の西武には全然親しんでいなかっただけに「しまった!80年代の西武という一大世界を逃してしまった」という思いが強く、こんな感じで釣掛車が延命する光景を見てみたかった……ということでご容赦頂ければ幸いです (^^;)。そういえば伊豆箱根駿豆線の復活赤電も、701系ボディであるとはいえ基本的にはこんな風体ですので、赤電冷房車は実は秘かにナウな存在ではあります (爆)。そしてそういえば……近江か三岐のどちらかで赤電を実現させるとすればまさにこんな感じになるのではないか?!と……。

東急現デヤ最後の秩父サンド?・7506F完成

2012-01-18 17:24:00 | 事業用車両


 秩父鉄道では老朽化の極みに達しつつある1000系の置き換えのため、東急8500・8090系を購入して7000・7500系とするプロセスを加速させつつありますが、かねてから東急テクノシステムで秩父向け改造を受けていた8095F改め7506Fがこのたび完成し、本日住み慣れた (?) 恩田を離れて長津田検車区に移動しました! これで、いよいよ来週火曜日に迫った長津田→熊谷貨物ターミナル間における甲種輸送の準備が整ったことになります。
 そんな秩父7500系はもとより、これまで恩田で地方私鉄向けに改造された東急の電車は、ほぼ一律にデヤ7200・7290に挟まれながら長津田検車区へと向かっていたものです。しかし周知の通り、東急はこの春から経年著しい現デヤに代えて新検測・牽引車を導入する旨を明らかにしており、この春までに新たに落成し甲種輸送されると思われる車両はとりあえず恩田に見当たらないことから (甲種輸送ではなく陸送されるであろう車両は他にありますが)、もしかすると現デヤが秩父向け車両、いや地方私鉄向け車両をサンドイッチにして長津田に送るシーンはこれで見納め……。この点において、今日実施された秩父7506Fの長津田送りは、何気に歴史を画する惜別のひとこまであったのかも知れないのであります……。



 そんなシーンを東急ファンの超はしくれとして是非記録しておきたいものだ……と最近しばらく思案していた私。とりあえず甲種輸送が来週の火曜日ということで、そろそろ恩田から長津田に行く頃合いだろうか……と思いまして、昨日は仕事が夕方からであったのを良いことに昼過ぎに恩田の様子を眺めに訪れたところ、なな何というビンゴ! デヤが長津田から到着して1両ずつ切り離された状態となっており、しばらく待ってみますと……期待通りにサンドイッチ化するための入換作業開始! 2枚目の画像の通り、多くの入換作業担当者が見守る中をゆっくりと動くシーンを心行くまで激写しまくったのでした♪ その後はいよいよ、工場から本線へと出て行くための出発信号の前まで移動するのかと思いきや、あらら、パンタが下がって作業終了~。このまま長津田送りの定例時刻まで再びパンタが上がる気配はなかったことから、本番は明日だろうと睨んでひとまず仕事場へ向かったのですが、長津田でやって来た押上行急行は何と44Kの8695F! 8090系の旅立ち直前の姿を激写したのち8590系急行に当たるとは幸運にもほどがあります……(笑)。
 そして本日は午前で仕事が終わったことから、帰りに迷わず恩田へGo! (^^;) 予想通り、デヤサンド編成はパン上げ状態でスタンバイしており、冬の午後の日射しを浴びながら秩父への帰らざる旅路に踏み出した7506Fと、緑帯の3両をエスコートする派手なデヤの最後の (?) 雄姿をしかと見届けたのでした……(*^^*)。
 恩田から長津田へは距離的に僅かですが、老雄7200系デヤが旅立つ後輩を励ますかのように牽引する姿は、まぎれもなく東急の隠れた名物であったと思います。その職責を最後まで無事故で担い続けた派手なデヤの地味な功績に心から拍手を送りたいものです……。

【TOKYU Inspection Car DeYa 7200 and 7290 sandwiched CHICHIBU 7506F】Chichibu Railway is a local electric railway running in the northwestern part of Saitama Pref, and now replacing old EMU Series1000 (former JNR Series 101) to EMU Series 7000 and 7500 (former Tokyu Series 8500 and 8090). Today, the new formation 7506F has rolled out from Nagatsuta Workshop, and in the next Tuesday this cars will go to Chichibu Railway by way of JR Lines.

激変迫る京阪宇治線2600系 (中) 新塗装

2012-01-17 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 京阪宇治線では13000系への置き換えを前に2600系4連の最後の活躍が続いておりますが、京阪は同時に賛否両論の塗装変更が大々的に推進されていますので、2600系も自ずと新塗装編成が運用に入っています。……とはいえ、ある旧型車が間もなく廃車になるということであれば、わざわざ手間がかかる塗装変更などしないはずではないか?と思わなくもありません。しかし考えてもみれば、2600系は本線7連もありますので、宇治線からの撤退後に編成替えを実施し本線で今後も活躍する車両につきましては積極的に塗装を変更しているのでしょう。



 そんな新塗装4連をじ~っと注視してみますと……うほっ♪中間への組み込みを見越して予め転落防止柵受けが正面両脇に設置され、何やら魚のエラっぽく見える……(笑)。このヘンテコ感が炸裂する顔にはゴツい幌も取り付けられ、濃ゆ~くマニアックな雰囲気に私のハートはもうマックス・ハイテンション♪となったことは言うまでもありません (*^^*)。現在この編成がこの状態のまま依然として宇治線で走っているのかどうか、情報弱者の私にはよく分かりませんが、遅くとも今年の春以後は中間に封じ込められる可能性が高いわけで残念ですね~。マイクロからは既に2600系・新造30番台のN模型がリリースされていますが、今後もし0番台のエラ顔組み込み編成が発売されるとしたら絶対に購入するつもりです (^^;)。

岡山国鉄漫遊2011 (2) 湘南色万歳!

2012-01-16 00:00:00 | 国鉄型車両


 先週・先々週土曜日の夜9時から某国営放送でやっていた新春2回きりドラマは、主人公のオッサンが働く日通支社と思しき車扱貨物扱所の雰囲気がなかなかシブく (スイッチャーとワムも多分実車でツボ)、さらには息子がW大学に合格して広島から東京に旅立つ際には湘南色の113系700番台が舞台装置として前面に押し出されるなど、何気に鉄分濃いめな雰囲気が漂っていたのですが、それにしても思うのは、近い将来湘南色の営業車両が消滅することは確実である以上、この手の「湘南色が圧倒的に支配的だった昭和40~50年代の国鉄直流電化地方路線沿線を舞台としたドラマ」をそれっぽく再現するのは限りなく難しくなって行くのではなかろうか?ということです……。まぁ厳密にいえば、昭和50年代の広島で113系700番台が走っているということ自体がダメ出しなのかも知れませんが (笑)、辛うじて80・153・115系0番台に近い雰囲気の車両として、京都から103系置き換えのために流れてきた湘南色編成が抜擢されたのはやむを得ないことなのでしょう。そういえば、労働運動華やかなりし頃を再現するために関鉄キハ350を水色に塗って京浜東北っぽくしたという苦肉の策的事例もありますし……(^^;)。歴史的な舞台装置としての鉄道車両という価値に着目するならば、ある時代の代表的な車両を動態保存することが望ましいわけですが、車両は老朽化し鉄道会社の経営も苦しい以上、今後この手の撮影にあたっては、辛うじて代役となる車両が見つからなければ、別の車両に当時の色を塗る「なんちゃってリバイバル作戦」が一般化して行くことになるのかも知れません。この点、旧型客車を使うということであれば大井川鉄道やJRE高崎という強力な存在があり続けると思われますが、EC・DCは……「走るんです」の湘南色やスカ色、あるいはJREのハイブリッドDCに国鉄急行色なんて、奇想天外すぎて卒倒するかも知れません (でも人気は集まりそうですが。笑)。



 というわけで、実は鉄道車両を使って高度成長期ものドラマ・映画を撮るという点において、今こそ最後の旬なのかも知れません。バスやクルマは公道を使って保存車両を自在に融通すれば済む話ですが、鉄道車両はとにかく地域・路線・車齢の縛りがキビシイですから……。某ウリナラに負けず国が主導して和製エンターテインメントの質と魅力を上げるのであれば、舞台装置としての鉄道車両の保存にも力を入れて欲しいものですが (この点、恐らくロテムを繁盛させるために車齢25年であらゆる車両が廃車を強いられる財閥国家ウリナラでは、絶対に時代がかった鉄道動態シーンは撮影できません)、先立つものは全てカネであり、昔と違って財政難なご時世。たまにしか撮らないシーンのために膨大・多様な動態保存車両のストックを保つべく各鉄道会社に助成するのは難しいのでしょうか。鉄道会社の枠を超え、しかも構内に直流1500Vの架線つき線路 (出来れば交流20000Vも) を備えた一大動態保存博物館・撮影所のようなものを、国営または寄付金で運営することが出来れば夢のようですが、まぁ保存鉄道大国・英国でもないですしムリか (汗)。そういうものが古くからありさえすれば、解体されずに済んだ釣掛式電車も多々あったでしょうに……。73・80系や153・165系といった、高度成長期における一般大衆のマストアイテムなどなど……。
 まぁ、こんなことを貧乏人のへっぽこブログで愚痴たれていても仕方がありませんので (^^;)、おっとそういえば湘南色です。去る10月上旬、骨折からの撮り鉄復帰第一弾として出張先の岡山で国鉄型車両にレンズを向けた際には、期待通りに湘南色の113・115系も来てくれました! (*^^*) とくに感動したのは、京都から転属してきた113系700番台 (高速化対応が解除されたため、5700番台の車番のうち5が塗りつぶされ、ハイフンの隣りにミョーなスペースが空いています ^^;) が快速「サンライナー」として激走していた1枚目のカット! 快速岡山幕に押込式ベンチレータも凛々しく天下の大動脈を高速でブッチ切るその姿は、編成こそ短いものの東海道線での現役時代を彷彿とさせるようでメロメロです……☆ タマ数が圧倒的に少ない岡山の113系は4連単独運用で用いられているようで、117系の単独4連と共通であれば狙いにくいかも知れませんが、快速サンライナーで乗ってみる価値は絶大だなぁ……と思った次第です。いっぽう115系300番台は、既に岡山流のベンチレータ撤去・正面LED化が施工されてしまいましたが、黄色化が進む中こうして湘南色で来てくれるだけでも有り難や……という感じですね♪ 

※1/22補記:ご指摘を受け、快速列車の名称を正しいものに修正致しました。