地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京阪大津百花繚乱 (1) 本線特急色!

2012-10-19 00:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 京阪京津線と石山坂本線……二つまとめて大津線は、このたび開業から100周年を迎え、公式HPに掲載されている案内PDFファイルにもある通り、私鉄ファンの心をくすぐる様々な企画が繰り出されています。先日、朝っぱらからの熱狂的大行列とともに鉄コレ80型が発売されたのは、間違いなくその最たるものの一つでしょうが、実車における最も重要な企画として、先月末603-604編成に京阪本線特急色が塗られたことは特筆すべきでしょう! (^O^) とりあえず今月末には四宮~浜大津~石山寺間を直通する臨時列車が走り、普段は地下鉄直通800系の天下となって久しい逢坂山界隈に特急色が戻って来るという展開となるようですが、通常はもちろん石山坂本線の定期運用に組み込まれ、まったりと走るとのこと♪



 個人的には、大変恥ずかしながら地下鉄完成前の京津線は撮ったことがなく (80年代はシルヘッダー付き釣掛に狂う少年であり、自ずと京津線は後回し……。90年代は非鉄)、いま特急色の準急電車が急勾配で悪戦苦闘する様子を書籍やネットで眺めるにつけ「う~っ!つくづく自分は愚かだ!」と恨めしいのですが (^_^;)、だからこそスマートさとクラシックさを兼ね備えた600形に本線特急色が施されようものなら、何としてでも失地回復を図り激写したい!と思うものです。そこで、一昨日から昨日にかけて久しぶりに京都へ出張した際、少々時間を作って浜大津を訪れてみました♪ と申しますか……本来でしたら京都出張のついでに時間を確保し、関西でたっぷり撮り鉄活動したいところですが、一昨日は午後まで東京で仕事→のぞみに飛び乗って夕方から京都で深夜までプレゼン→昨日は昼過ぎに東京に戻って会議出席というハードなスケジュールでしたので、僅かに出来た朝方1時間半ほどの撮り鉄タイムを暗い雨 (泣) の中で活かすとすれば、自ずと (1) 本数が多く集中的に撮影可 (2) 速度が遅く、信号で停まってもくれる (3) 強烈な話題性……と三拍子揃った浜大津を訪れてみようということになった次第です (汗)。
 というわけで、まずは時間の節約上JRWで大津に到着。徒歩で浜大津に着いて待つことしばし……ををっ!さすが朝のラッシュアワー! 終日予備車になってしまうという凶運に遭遇しない限り、確実にお目当ての車両がやって来ますね~♪♪ いや~~最早余計な論評など不要でしょう (*^O^*)。
 これでさらに80形塗装、ならびに近所を走る117系にタメを張って、クリームの濃淡とマルーン帯が美しい「こ わ び」塗装も実現してくれようものなら、京都出張の都度浜大津通いに狂ってしまいそうですが……妄想大変失礼しました (^^;;

相鉄電車、夏から秋へ (2) 8000系旧色

2012-10-17 00:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 神奈川県内で最近……と申しますか、記憶にある範囲で事故廃車になった車両といえば、相模大塚にて保線用車両と衝突し台枠が歪んだ相鉄8707Fでしょうか。勿論、10両編成のうち損傷したのは2~3両のみで、他の車両は無傷だったと伝えられますが、編成を短縮しようにも相鉄は8両編成以上の長編成であり、アルミ車体の中間車にマスクを取り付けることによってそれが可能であるといっても、結局相鉄としては面倒だと判断したのでしょうか、結局部品を供出して一編成全車廃車という悲しい運命をたどったものです。新造から僅か10年少々。やはり鉄道車両というものは、最低20年使われずに廃車となりますと、夭逝という感を否めず哀れを誘うものですね……。



 もっとも、相鉄8000系の残りの編成は、8707Fから供出された部品をも有効に活用しつつ (?)、今日まで12編成が活躍しております。このうち最終ナンバーの8713Fは、相模大塚で脱線し廃車となった3000系 (国鉄63系電車の割り当てを受けて生まれた3000系を車体更新して生まれた釣掛3010系を、80年代にVVVF直角カルダン化して3000系3050番台に改番) の代替として新造されたそうですので、何のかの言って事故とは無縁ではない車両なのかも知れませんが……(汗)。
 その活躍は、有り体に言って8707Fの事故廃車以後は極めて安定していると言って良いでしょうが、8000系は他の車両と同じく新塗装化が進み、今や旧塗装車は確か3~4編成程度と相当レアになって参りました。日中入庫する編成が多いことから、日によっては8000系旧塗装車がほとんど来ないこともあります (汗)。しかし逆に、当たれば3編成ほど運用に入っていることもありますので、今がまさに旧塗装撮影の最後のチャンスかも知れません。とはいえ、それで焦って撮影に来るヲタがいるとも思えず、いつでもまったりと楽しめるのが相鉄の良いところでしょうか (笑)。まぁ何はさておき、マイクロから旧塗装8000系が発売されるのも楽しみなわけです……はい (^o^)。


京急土砂崩れ当該デハ1701・最後の姿?

2012-10-16 00:00:00 | 大手民鉄 (京急)


 一昨日の上大岡鉄コレ戦線、往路は横浜市営地下鉄で向かったのですが、帰りは横浜まで京急に乗って出ることにしまして、ちょうど折良くやって来たのがダルマさん♪ 切り通し・トンネル・カーブが連続する区間をビュンビュンかっ飛ばして行くワイルドな乗り心地を堪能しておりますと、早いもので半月以上前の話となった追浜~京急田浦間での脱線事故が遠い昔の話に思えます。そして今度の週末は、ついに蒲田の立体交差化が完成し、大規模なダイヤ改正も実施されて羽田輸送シフトがいっそう強化されることになり、京急としては何とか名誉を挽回したいところでしょう。とはいえ、何はさておき安全が全てに優先する……ということを常に確認しつつの「飛ばし屋京急」であって欲しいというのも確かです。



 というわけで、そんな事故を忘れないためにも、事故の当該車両であるデハ1701を全線復旧当日の朝撮影したカットを備忘録的にアップしておきたく存じます。
 この日はたまたま平日休みであったこともあり、既にアップした通り東武634型の総合車両出場シーンを神武寺~逗子界隈で撮影したものですが、こういう余りない機会ということもあり、まずはJR横須賀線で横須賀に向かい (いやはや、逗子から先の下り11連で立ち客が多数いる光景といい、田浦停車中の上り電車で押しくら饅頭をしているシーンといい、初めて眼にする光景ばかりでした)、JR横須賀から逸見まで歩いたうえで、不通区間南側での折り返し運転の模様を記録しようと思ったのでした。ところが、7時35分頃に逸見駅上りホームに着いたところ……既に全線復旧直後で (7時25分頃復旧とか)、やって来たのは逸見止まりではなく復活2番列車 (?) のダルマさん。とはいえ、まだ多くの利用客に復旧が周知されておらず、車内はスカスカ……。そこで、そのまま乗って応急復旧区間を恐る恐る通過し、金沢八景で下車。少々バスを撮影し、とりあえず定番撮影地で列車を……と思い、総合車両・横浜市大前の大踏切に向かったところ、何やら遠くの方でノロノロと動く車両あり……。よく見ると何と!顔全体が泥にまみれているではありませんか……(@_@)。要するに、800形6連に牽引された事故当該編成の先頭車・デハ1701が、文庫の検車区に到着後屋内に入るために入換をしているシーンであったという……。非常に痛々しい姿ではありましたが、それを撮影するのもまたひとつの記憶であろうと思いまして、超望遠+超トリミングながらも何とか撮影した次第です。
 デハ1701は台車が相当損傷しており、一部車輪はそのままでは線路にうまく接しないことから、車輪と線路のあいだに転がりアダプター (?) をかませていたほか、台車や台枠も歪んでいることから、傍目にも再起は不可能だろう……と思われます。したがって、ことによると久里浜まで回送せず文庫で解体ということもあり得、ここで目にした姿がまさに最後の姿となるのかも知れません。車両の事故廃車はファンにとっても悲しい出来事ですが、教訓が長く伝えられ安全への取り組みがいっそう強化されることを願うばかりです……。

鉄コレ京阪80型をドレスアップする

2012-10-15 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 先週の明治公園ヲタまつりにて先行発売され、本日京阪沿線主要駅&寝屋川まつり会場と上大岡京急百貨店にて一斉に本番発売となった鉄コレ京阪80型……いやはや、恐ろしいほどに京津線の良き時代を思い出させる雰囲気の出来具合として前評判が高かっただけに、少なくとも私が直接目睹した明治公園と上大岡の模様は凄絶の一言に尽きましたね……(滝汗)。明治公園では阪急阪神に並んだため、京阪の列が遅々として進まない様子は脇で眺めるのみでしたが、2個ゲットするために艱難辛苦を嘗めさせられたようです。そして、昨日の上大岡もスゴかった……。何と、自宅を初電でスタートし、朝5時45分に上大岡に到着しても、整理券番号がだいたい約半分目だったという……(滝汗)。これもひとえに販売個数が思い切り絞られたからこそ、ゲット希望者のあいだに強烈な緊張が走り、とにかく徹夜・初電という行動に走らざるを得なかった結果でしょう。恐らく6時半~6時40分到着でもうアウトと予想しておりますが、阪急6330系中間車よりも厳しいですな……こりゃ。上大岡に出やすい神奈川県内に住んでいることを僥倖に思うのみです。



 とまぁこんな感じで目出度く自宅に持ち帰ることが出来た鉄コレ京阪80型、当面は対応する小型車輪や動力に関する案内がなく(しかも車輪の支持方式が他の鉄コレと大いに異なります。私は路面電車鉄コレには手を出していないのですが、路面電車鉄コレと同じ様式なのでしょうか?)、私自身の浅薄なスキルではどう頑張ってもディスプレイモデルの域を超えることは出来ませんが (^^;)、小粒なエメラルドの如き輝きには思わずうっとりさせられますので (笑)、箱に入れたままでは実に勿体なく、とりいそぎ可能な範囲でドレスアップを図ってみることにしました。具体的には、一旦全てのパーツをバラしたうえで、車体に同梱ステッカーではなくGMのインレタを1数字ずつ貼り、半光沢を吹いたのち (&奇数車についてはアンテナ装着)、再び組み直してパンタ (とりあえずGMのPT42) を載せ、仕上げとして同梱ステッカーを薄プラ板に貼って切り出したサボをゴム系接着剤で貼る……というものです (まさに画像のまんま ^^;)。
 しかし、小粒で精巧な雰囲気である分、バラすのも結構緊張しますし、組み直す過程では正面パノラミック=ウインドウ=パーツがうまくシャキッとはまらず、一応しっかり組んでいるはずなのですが何だかズレてる……(滝汗)。2枚目を撮影して「こりゃヤバくないか?」と気づき、再びバラして修正を図ったのですが、ズレが完全になくなったわけではないという……。購入時のデフォルトでも何となくズレている感じですが……あるいは解体時に正面窓パーツと側面窓パーツの接触部をナイフで削いだことで (それ自体はパーツを割らずにスムーズにばらすために必要な作業)、再び組んだ際に押さえ具合が弱くなってしまうのかも。まぁここらへんは、余り目を近づけすぎないのが吉といったところかも知れませんが (^^;)、ナンバリングをする際インレタに拘泥するのでなければ、バラさずに同梱ステッカーで済ます方が良いのだろう……と申し添えます (汗)。
 こんな感じで、購入とドレスアップの両面で苦しめられた京阪80型ですが、いざ本棚に飾るとやはりニンマリしてしまいます (笑)。そこで取り敢えず、モデモの江ノ電や玉電を脇に並べて悦に入っておりますが……やべぇ、モデモの「こ わ び」、欲しくなって来ました……(^^;)。

相鉄電車、夏から秋へ (1) 8000系新色

2012-10-13 00:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 昨日から幕張にて開催されている全日本模型ホビーショーにて各メーカーから発表された試作展示品が、ぼちぼちネット上にて紹介されている今日この頃ですが、個人的に非常に期待していたマイクロ相鉄8000系は……総じて形状把握そのものは良い感じで、出来上がりが楽しみです♪ しかし……正面の色帯がやや太いのではないか?という問題点は否めませんし、ドアのステンレス地ももっとギラギラさせて欲しいという願望もあります (汗)。まぁここらへんは改良を期待することにしまして、この夏にHMつき相鉄7000系を撮影するついでに記録した8000系の画像をアップしてみましょう~。



 相鉄8000系は、80年代末の時点で相当ボロい雰囲気を炸裂させていた旧6000系(私は旧6000系は大好きですが、一般客にはそう見えていたことでしょう……) を置き換え、21世紀に通用し沿線イメージを劇的に向上させる車両とするという目的を掲げて、1990年以後大量に製造された車両です。もちろん、この時代ですからフツーにVVVFとなっていますが、同時に相鉄直伝の直角カルダン駆動を堅持しており、いっぽう車内は5・8号車のセミクロス車両を含めてそれなりに贅沢な雰囲気となっているなど、相鉄が如何にこの車両に気合いを入れていたかは、登場から早いもので22年となった今でもひしひしと感じることが可能です! しかし、相鉄に縁のない圧倒的多数の人々は、そんな8000系の奥深い魅力を知らない……フッ、哀れなものよのう (爆)。まぁ、この悦楽を心の底から味わうことができるのは、様々に入り乱れる相鉄車両それぞれの違いが分かる沿線ヲタのみ……(笑)。
 そんな8000系、いつの間にか新塗装車が増えつつあるのみならず、車内やドア板も新車の如く大改装した編成が少しずつ勢力を増しており、何気に濃いぃ系列となっています。多分JRには直通しないでしょうが、これで一気に若返り、引き続き相鉄に乗る楽しみを与え続ける存在であって欲しいものです♪