地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鉄コレ南海6000系をN化する

2012-11-25 00:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 鉄コレ事業者限定品の秋が過ぎ去り、ただでさえ痩せた財布は一層空っぽ……と思いきや、この月末から師走にかけてはさらなる怒濤の鉄コレ攻勢が控えていようとは!! かねてから待ち望まれていた日車19m級ロマンスカー中心の16弾が来週末、あたかも給料日直後の財布を狙うかの如く発売されますし、西武・東武が発売確定、そして大晦日間際にはKQ??……という感じで、古き良き私鉄電車を酷愛するヲッサンはもう嬉しい悲鳴です (あ、某FJQの○トーカ鉄コレは徹底的に無視!です。正面ブラック部も多分込みの窓パーツに○ソなロゴが入っていなければ、色を全部剥がして京葉帯を施し甲種輸送時の姿を再現するとか、あるいはフリーランス化のネタとするという楽しみもあったのですが)。
 そこで……鉄コレ新製品のN化作業が追いつかず、買ったまま長期放置となるブツが増えるという深刻な問題が顕在化して来ました (滝汗)。気合い200%で購入したにもかかわらず、インレタ市販品在庫切れやら浮気やらで未だN化が進んでいないものとして、東武&野岩6050・南海1000・阪神5201&7861・阪急6330……といったものがありますし、既にN化デビューさせた車種についても、塗装変更を目論んで大量購入したまま未着手のブツもさらに多数……(爆)。う~む、今後は購入数を適宜調整し「選択と集中」を進めて行かなければ、行く行くは自室の押入もパンクしてしまいかねません。そして、とにかく目についたところから積極的にN化作業を推進しなければなりません (^^;



 というわけで、天候不順気味なこの連休の初日に、鉄コレ南海6000系のN化を集中的に推進してみました! 順番から言えば、上記の在庫品から先にやれよ……と内心ツッコミたくなるところですが (^^;)、先週関西に出張した折、いつもお世話になっております「ぱれっと」様から (雨の中サイコーにディープなスポットにもお付き合い頂き、楽しいひとときをどうもありがとうございました! m(^^)m)、難波での発売初日に買い置いて頂いていた南海6000系鉄コレ6両を受領しまして、明治公園で買い足した2両と合わせた8両を眺めているうちに、今すぐN化したい!という欲求がムラムラと (*^^*)。
 そこで、フツーに4連+4連の8連を組むという方針を立てまして、先頭車2両については同梱の偶数先頭電動車用屋根板に交換、動力挿入 (TM-08)、車輪&カプラー交換、同梱ステッカーによる車番貼り (鉄コレステッカーの質が上がり、キレイな印刷のものを貼ってビシッと決まるようになったのは有り難いことです)、パンタ載せ、という作業をテキパキ淡々と進めて行く……はずでしたが、意外とこの南海6000系鉄コレは難物でした (滝汗)。車体の形状把握といい、モールドや塗装の美しさといい、惚れ惚れすることこの上ない車体は、一皮剥けば車体の厚さがこれまでになく非常に薄く (C国深[土+川]界隈における著しいコストアップを吸収するためでしょうか?)、そのぶん車体・窓パーツ・床下パーツの噛み合わせ方が変わっているため、分解するのも再組み立てするのも従来の鉄コレにないコツが必要な感じです……。そして私は、8両分解してもそのコツを最後までつかみきれず、1両ごとに四苦八苦した次第 (爆)。
 さらに、非常に面食らったのは……フツーにTM-08動力を挿入すると必ず御懐妊状態、もとい胴回りが大幅に膨らんでしまうという問題 (T_T)。散々苦しんだ挙げ句、窓パーツとTM-08が抵触して膨らみの原因となる部分を現物合わせしながら削ることで完全解消しましたが (ホッ♪)、あくまで自己責任ということでお願い致します。また、動力を入れない車両も、ウェイトを挟むとやはり胴回りが膨らみがちですので、同様に現物合わせで床下パーツを僅かに削ると著しく改善されます。
 そんなこんなで七転八倒した後は、先頭に出す車両に行先表示板を貼り付けるべく、0.3mm厚プラ板にステッカーを貼り付けたのちヤスリで丸く削り出し……これが実は一番シビアな作業だったかも (汗)。しかし、今でも6000系8連で日中来る確率が高い《三日市町・区間急行》姿とし、最後に先頭前パン車に幌をつけたところ……ををっ!格好良すぎる!!v(^O^)v 全ての苦労は大いに報われました……。
 とは言え、この程度の作業は全く大したものではないのかも知れません。遥か上の高みには、凄い技の数々がございます。リンク頂いております『Nゲージ鉄犬』様の、超絶リアルを目指した改造の模様につきまして、興味をお持ちの方は是非! (私は眼が死ぬので絶対ムリです……^^;)

第四ジャカルタ炎鉄録 (19) 1・2等併結特急

2012-11-24 09:00:00 | インドネシアの鉄道


 この夏に撮影したインドネシアの客車列車、次にご紹介するのは胴回りのブルーが印象的な1・2等 (エクセクティフ&ビズニス) 併結特急、及び2等単独特急です。
 個人的にはこれまで、ジャカルタで撮り鉄するとしたら中央~ボゴール線及び東線のパサールスネン以北で撮影することが多かったのですが、今回の訪問に先立ち、この塗装の客車列車は余り撮り貯めていないことに気づいた次第 (汗)。撮影可能時間のガンビール~マンガライ界隈に全編成この塗装の客車がやって来るとすれば、「パラヒャンガン」と「チルボン・エクスプレス」が代表的な存在でしたが、「パラヒャンガン」は既に「アルゴ・パラヒャンガン」となり、「チルボン・エクスプレス」は光線角度の関係からほとんど撮っていないという……。そういうこともありまして今回は、1・2等特急がそれなりの密度で運行されているパサールスネン~ジャティヌガラ~ブカシ間 (さらに東、ジャワ島内各地へ) に狙いを定め、ブカシ線での本格撮影に挑戦してみた次第です。



 すると……ををっ!期待通りに旧塗装罐との組み合わせで「サウンガリー」(1・2等併結、クトアルジョ行) が登場!(1枚目) いや~ド順光で驀進するシーンを撮影できて良かった♪ これだけでもブカシ線撮り鉄の意味がありました (笑)。
 一方2枚目は、新塗装罐が牽引する「スンジャ・ウタマ・スマラン」(2等オンリー、スマラン・タワン行)。こちらは新塗装罐ですので貴重度は大したことない……のかも知れませんが、インドネシア鉄道公式HPにて時刻表検索をかけてみますと、最近この列車は全編成がエコノミーAC客車に変更されて「メノレ・エクスプレス」と改称された模様。したがって、気が付いてみたら撮っておいて正解であった!という典型例ですが、つらつら思うに今後、非冷房2等客車はまさに非冷房であること、そして車齢がかなり高いことを理由として、エコノミーAC客車に置き換えられる動きが加速するのでしょう (ちなみに、1等の青胴客車も、アルゴ客車に比べて車齢が高くボロいことから、ジャカルタに出入りする車両は次第に減少し、バンドゥンから東へ向かう長距離列車や地方の中距離列車に転じつつある模様)。非常にゆったりとした座り心地の転クロを取るのか、それともボックスシートでもキンキン効いた冷房を取るのか、ある意味で究極の選択のように見えますが、運賃が同じであれば冷房を選びたいという客がインドネシアでも増えているということなのかも知れません。あるいはそもそも、非冷房2等車では高速バス (冷房・非冷房の2種あり) にも対抗できなくなりつつあるのでしょう。
 う~む、長距離列車に乗るなら1等客車が美味しいインドネシアですが、2等車ももっと乗っておかなければいかんなぁ……と。何のかの言って2等車に乗った経験はボゴール~スカブミ間のDC「ブミグリス」のみですので、暑い暑いと文句を言わず、台湾の対号快車用客車に似た「非冷房特急客車」の魅力にあふれた旅を楽しんでおかなければ将来必ず後悔するだろうと個人的に思っております (滝汗)。

わたらせ渓谷鐵道探訪 (中) LE-CarⅡの残党

2012-11-23 12:00:00 | 地方民鉄 (関東北東部)


 非電化路線車両界の変わりゆく陣容を考えるとき、JRの新技術車両や新潟トランシスの軽快DCに注目するのも良いですが、一つの時代の終焉としてどうしても気になるのは、富士重工製レールバスLE-CarⅡが全国的に風前の灯火となっているという状況でしょうか。ま、1980年代の国鉄・JR赤字ローカル線廃止に伴う第三セクター路線転換ラッシュの中で、まさにバス並みに低コスト・簡易保守を誇るこのシリーズが大挙して登場したとき、まだ10代で半鋼製釣掛式電車ヲタであった私は「ふーーん。つまんね」という程度にしか感じなかったものですが (滝汗)、時は流れて……今やツボ車両の仲間入り! (^^;;) 何せ最近、にわか撮りバス趣味にも手を染めて以来、「懐かしの現役ボロバス」の代表的存在といえる富士重工5E・6Eを眼にする機会があれば悶絶モノですので、5Eに鉄道用車輪・両運転台をくっつけたシロモノと呼ぶべき (?……勿論エンジンの構造などは全然違うでしょうが) 富士重工LE-CarⅡは注目しないわけには行かないのです。鉄コレ第◆15弾にしても、単行用として1箱買えば済むものを、何のかの言って多客時2連を想定して2箱買ってしまいましたし (笑)。



 というわけで、富士重工LE-CarⅡの僅かな残党のひとつである、わたらせ渓谷鐵道わ89-101を、去る7月下旬の足尾銅山訪問の際に記録したのですが、わ鐵のLE-CarⅡは既に2両が廃車となり、この1両しか現存しませんので、こうして雰囲気満点の足尾駅にて首尾良く撮影出来たのは誠に奇跡としか言い様がありません♪ 甥っ子と足尾銅山観光トロッコを楽しんだのち、最初にやって来る桐生方面行の「わっしー号」に乗り、甥っ子に自走式トロッコの雰囲気を楽しませてやるというプランもあったのですが、「WKT501&551は甥っ子 (最近親=私の姉にコンデジを買ってもらったという……) が一人で鉄ヲタ活動出来るようになってからでもまた乗る機会があるだろう。むしろ、いつ無くなるかも分からないLE-CarⅡが姿を現す可能性に賭けたい」と思い、発車を見送ってまったりしていたところ……ぬおぉぉっ!一発目でやって来るとは! (^O^) もっとも、如何なる形式でやって来ようとも、甥っ子にDRC車内での昼食を楽しませてやる以上、1両しかないLE-CarⅡが来るまでひたすら待つことも不可能です (笑)。
 そんなこんなで、下り・上り双方の足尾駅到着シーンを超ノリノリで激写した後は、実際に乗車していざ神戸へ! 基本的に下り勾配の連続ではありますが、駅間がかなり長く飛ばすことから、エンジンが猛烈にグロロロロ……!と雄叫びを上げまくり、老朽化した車体がミシミシきしむというワイルドさに悩殺されました (*^^*)。巨岩が荒々しく転がる渡良瀬川の峡谷美をレールバスの窓から眺め、草木ダムを迂回するための長大トンネルでの絶叫に酔いしれる……。嗚呼来て良かった!の一言に尽きます。

濃尾三州鉄遊覧 (14) 衣浦臨海貨物列車

2012-11-22 11:55:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 武豊線の主役はJRCが誇る高性能DC群ですが、もう一つ忘れるわけには行かないのは、神出鬼没の衣浦臨海鉄道KE65牽引貨物です。まぁ、いくら独自形式を名乗っているとはいえ、色と形の両方からしてほとんどDE10そのものですが……(^^;
 衣浦臨海鉄道はまさに知る人ぞ知る存在であり、武豊線利用者を除けば、18きっぷで東海道線を往来する際に大府駅で罐を見かけるかどうか……という程度の極めてマイナーな路線ですが、一応高度成長期に知多半島の工業地帯を開発する際に物流の大動脈として建設された路線です。具体的には、武豊線の東成岩から半田埠頭まで、そして東浦から碧南市までの2路線を擁し、後者に至っては何と堂々たる鉄橋で湾口を渡るなど、単線ながらも堂々たる規格を誇ります。



 ……とはいえ、以前から神奈臨にハマっていた者として衣浦臨海も何度も巡礼するべきところ、沿線を実際に訪れたことはまだ無く (^^;)、大府でELと継走する関係から武豊線に直通して来る衣浦臨海罐を撮影したのも今春が初めてです (滝汗)。何故なら……本数が極めて少なく、沿線も工業地帯の真っ直中であり、徒歩鉄で撮影するには最高にハードルが高く効率が悪いからであります (-o-)。本数の僅少ぶりは、道路の大整備(クルマ帝国三河ですしね……)や車扱貨物激減による沿線企業の鉄道貨物離れ、そしてコンテナ輸送もイマイチ気味であることによるものでしょうが、何とも侘びしいものを感じます。それでも、三岐東藤原と碧南市の火力発電所を結ぶ炭酸カルシウム&フライアッシュ輸送のホキ1000が赤い罐に引かれてジャラジャラやって来るのを眼にしますと (1枚目)、嗚呼来て良かったなぁ~という気分になります。一方2枚目は……何で罐の直後が空コキなんだよぉ~~、と (T_T)。
 そんな衣浦臨海の貨物列車を何とか効率よく撮影するためには、勿論『貨物時刻表』とにらめっこする以外になく、かつ曇り日を狙うしかないと思っているのですが、やはり出来れば晴れた日にも撮ってみたいものです (^^;)。

濃尾三州鉄遊覧 (13) JRCキハ25

2012-11-21 18:10:00 | JR発足後の車両


 来月頭には久留里線の車両が総入れ替えとなり、キハ30・37・38といった形式がまとめてJRの営業用車両陣営から消えることになるほか、先日は烏山線用の新型車として高速充電バッテリを使用した電車の投入計画が発表されたり、JRWと近車が技術協力したハイブリッド車両が試運転を始めるなど、ここに来てJRの非電化ローカル線車両をめぐる事情が急速に技術革新の波に洗われつつあるような気がします。そんな状況をつらつら眺めるにつけ思うのは……デザイン面や技術面において電車との垣根が取り払われつつあるなぁ……ということです。
 あ、もちろんそんな思いつきもイイ加減極まりないものであることは百も承知ですが、昔は《でんしゃ》と《きどうしゃ・でぃーぜるかー》をはっきりと分ける「何か」を様々な面で見出すことが出来たような気がします。DCは明らかに煤けて鈍重な雰囲気があるというか何というか……。しかし、最近のJR非電化線用新車群は、明らかにそのような雰囲気と一線を画しているような。烏山線はもう電車ですし、JRWのヤツもアーバン・ネットワーク的な雰囲気が……。



 こんな感じで電車と気動車の雰囲気の差を完全に (?) 打破した先駆的存在として、そういえばJRCのキハ25を挙げないわけには行きますまい。313系の転クロ・ワンマン車とほぼ完全に同じ車体ながら、下回りにはゴツいエンジン等が装備され、新型車両ながらも仔細に眺めるとイマイチ特異な雰囲気を感じられるというのがこの車両のウリでしょうか。正面貫通扉の上のライトが省略され、側面ドアはステップ設置に対応した構造になっており (?)、連結面にニョッキリと煙突が設置され、スカートの形状が異なり、オデコ部分には不可避的に煤汚れが……といった点が313系との外観上の違いですが、一般の人々は気づかないだろうなぁ……と (笑)。
 そんなキハ25、現在は武豊線の日中の主役としてのんびりと運行されていますが、朝夕は4連を組んでキハ75ともども名古屋に直通するのは周知の通りです。しかし、武豊線もそろそろ架線柱が全線にわたって立ち並びつつある頃でしょうか。武豊線電化の後は高山・太多線あたりに転出してキハ40系列を置き換えるとウワサされているようですので、キハ25が武豊線の残り少ない (?) 架線柱無し区間を行く光景は意外と短期間のもので終わりそうですね……。