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非ミステリ感想-『ノックス・マシン』法月綸太郎

2015年12月12日 | ミステリ感想
~収録作品とあらすじ~
機械に取って代わられ作家の消えた未来、ノックスの十戒を研究する学者にタイムマシン実験への誘いが……ノックス・マシン
アガサ・クリスティの新作は「引き立て役倶楽部」の根幹を揺るがし、彼女の抹殺が議題に掛けられる……引き立て役倶楽部の陰謀
精神を操るサイクロプス人に対抗すべく鏡像人格を備える処置を施された工作員。しかしもう一つの人格は不可解な言葉を送り……バベルの牢獄
作家の消えた未来、本の復権を志す過激派が国名シリーズを炎上させる……論理蒸発―ノックス・マシン2

2015年このミス1位、文春3位、本ミス4位、本格ミステリ大賞候補


~感想~
内容に関してはこのミス1位を獲得した際のインタビューで「マニアが内輪で喜ぶような内容だし、胸を張って「さあ皆さん、面白いですよ!」とアピールするのは気が引ける」と作者自ら語った通りのもので、「パズル崩壊」も「しらみつぶしの時計」もろくに楽しめなかった自分が評価できるような代物ではなかった。
法月は冷静かつ客観的に分析しているからまあいいとして、問題はこれをこのミス1位(さらに言えば本ミス4位)に推した連中である。

お前ら全員並べ。なぜ「このミス1位」に推した。世の中にはやって良いことと悪いことがある。これは悪いことだ。
お前は今までノックス・マシンをミステリだと思ったことがあったか? 思ったことないだろ。じゃあ何でミステリ扱いした。
それともあれか、俺の知ってるのとお前が言ってるミステリは違うのか。
俺の知ってるミステリはタイムマシンでノックスに会って雑談だけして帰ったりしない。海外有名ミステリのマニアックネタを言い合って最後におトイレ経由してないだけのおトイレ臭いトリックで落としたりしない。倉阪鬼一郎の劣化コピーなんてしない。国名シリーズが炎上したりしない。
もうノックス・マシンをミステリって言いませんって誓え。

……前段は「ぎ」から始まるイケメン有名人を制限時間2分で考えるゲームで「ギニュー」と答えた僕らにMさんが浴びせた痛罵の改変だが(なおMさんが「ギャバン」で勝ったがギャバンも自ら罵っている)ふざけ半分に罵らないことには精神の均衡を保てないくらい怒り狂う結果であった。
百歩譲ってこのミス1位は見逃すとしても本・格・ミ・ス・テ・リ・ベ・ス・ト・10の4位ねえ……。


15.12.4
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