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ミステリ感想-『銀髪少女は音を視る』天祢涼

2016年04月07日 | ミステリ感想
~あらすじ~
ニュクス(夜の女神)の異名を持つ探偵・音宮美夜。
共感覚で音を視ることができる彼女は、警官殺しの犯人の指名で、様々なミッションに挑まされる。
犯人の正体は、そしてニュクスを指名してきた意図とは?


~感想~
音宮美夜シリーズが講談社タイガでまさかの再開。
久々すぎて設定の大半を忘れているが、必要以上にラノベラノベした展開に面食らった。
事件の展開、真相、決着からキャラ付け、会話などなど感想としてはとにかく「普通」ながら、脂の乗っている作者だけはある伏線の山と、普通に起承転結の整った構成で、もう本当に困ってしまうほどすげえ普通なのだが、まあ普通なだけに普通に楽しめはした。

デビュー作「キョウカンカク」で度肝を抜いた音宮美夜が、めきめきと実力を上げている作者の手でいま再び動き始めたことをまずは喜びたい。

ところで余談だし、なにぶん設定を忘れているのだが、美夜に本作のような絶世の美少女設定なんてあったっけか?



「キョウカンカク」での彼女はこんな個性的な顔だったし、taipeiさんには「銀髪ヒラメ顔」呼ばわりされてたが、再開を機に設定が変わったのだろうか。


16.3.26
評価:★★☆ 5
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