NXTタッグ王座戦
ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー) ×-◯ アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル)
(投げ渡しバックドロップホールド)王座奪取
タッグ王者組はいちおう昔から付いてはいたが番組内では使われなかったチーム名で今さら呼ばれる。
確かな技術を持つ4人による思わず見入ってしまうような名勝負で、前半はゲイブル劇場からアメリカン・アルファの華麗な連携、中盤からはザ・リバイバルが巧みなタッチワークでゲイブルを捕獲。
ジョーダンに交代されても流れを渡さず、ワイルダーが9割反則だが陰ながらドーソンを助ける八面六臂の活躍を見せるもとどめを刺し切れず、最後はゲイブルとドーソンのニアフォールの応酬から、隙をついてブラインドタッチしたジョーダンが必殺ツープラトンに持ち込み勝利を飾った。
ジョバー役を2年近く続けて、デビューから4年でついにタイトルにたどり着いたジョーダンの泣き顔と、リング下を駆けずり回りドーソンの黒子に徹したワイルダーの暗躍が印象深かった。
また客席にはなんかクチャクチャ食ってる元実況のJRとフナキ、そして飯伏幸太の姿があり、飯伏はテロップ付きで紹介されていた。
オースチン・エリーズ ○-× バロン・コービン
(後方回転エビ固め)
元TNA世界王者のエリーズは一回り以上でかいコービンに打撃戦を挑む。
なおエリーズは牡羊座の意味で、アリエスと読んだほうが日本人には馴染み深い。左肩に「羊」という巨大なタトゥーを入れているがwikiには右肩と書かれており、あれが右肩に見えるなら一刻も早く眼科に行ったほうが良い。
劣勢のコービンはエリーズをロープに叩きつけて形勢逆転すると、時間を掛けて痛めつける。
エリーズはやはり打撃主体で反撃に乗り出すが、場外でディープシックスを被弾。
なんとかリングに戻るもコービンにパンチ連打で叩きのめされ、とどめのエンド・オブ・デイズの体勢に入るも、それを一回転してかわすとすかさず丸め込み、逆転勝利を挙げた。
サミ・ゼイン ×-◯ 中邑真輔
(キンシャサ)
間違いなくNXT史上最大の、いやWWE全体でも年に数回クラスの大歓声に迎えられ中邑が登場。
中邑はもちろん対するゼインも笑みを抑えきれない様子。
リングインしただけでHolly Shit(超ヤバイ)チャントが飛び交い、中邑とサミ・ゼインの名が交互に叫ばれる異様な雰囲気。やはり中邑の期待度はレベルが違った。
試合が始まっても客席の乗せ方を心得た所作は日本でもアメリカでも全く変わらず、どの体勢からでも飛び出す蹴りと膝の一撃の鋭さは説得力抜群。
中盤には2分にわたりエルボーでどつき合い、中邑は鼻を折られたか激しく出血。「ストロングスタイル」と書かれたサインボードを掲げたファンも満足したことだろう。
盛り上がりは終始収まることはなく、互いに大技を決め合い一進一退の攻防になるも、リング下に逃れた中邑を追い、ロープ中段をすり抜けてのDDTを狙ったゼインをハイキックで撃墜したのが決定打となり、後頭部へのフライング式ボマイェから正調ボマイェにつなげ、中邑がデビュー戦を飾った。
なおボマイェは「ぶっ殺せ」という意味のため自主規制に引っかかったようで、同じモハメド・アリ由来のキンシャサというクソだせえ名前に変えられた模様。
プヲタ揃いのNXTとはいえTAKE OVERの舞台ならば一般層もかなり混ざっている。その中でこれだけの絶大な支持を得られたなら、WWEの檜舞台に上がる日はそう遠くないだろう。
っていうかだから中邑はずば抜けてるって言っただろうが! RAWしか観ない層に馴染みがないのはTNAでもROHでも日本でも同じこと。誰と比べても日本で長年トップを張っていた中邑の実績は断然で、本来一軍デビューが当然なのだ。
やはり神の子ミスティコやヨシ・タツが1ミリも適応できないまま去ったのが上層部のトラウマになっているのだろう。全く問題なく客席を沸かせた中邑は流石である。
NXT女子王座戦
ベイリー ×-◯ アスカ
(アスカ・ロック)王座奪取
アスカはコスチュームはもちろん着物も能面も新調。能面は眼から口から緑の液体を垂れ流しており、とてもフェイスの衣装に見えない。
ベイリーは当たれば一発で試合を決めかねないアスカの高速の蹴りをかいくぐり、得意技を次々と決める。
雪崩式ハリケーンラナからナイア・ジャックスを仕留めたギロチンチョークに固めるが、アスカは体勢を入れ替えアンクルロックへ。
ベイリーも回転してアスカを場外へ落とし、ハリケーンラナで追撃をかけるが、エルボーを見舞うとアスカの闘志に火をつけてしまい、猛攻にさらされる。
しかしベイリーは強烈なキックからのシャイニングウィザードを返し、ヒップアタックを受け止めるとバックドロップで投げ捨て、ハイキックもつかむと裏膝十字からアンクルロックへつなげるアスカ対策を披露。
ニークラッシャーからのドラゴンスクリューはたぶん初めて出すから不格好ながら、足技を弱めるには十分。
必殺の後ろ回し蹴りをふらつくだけで耐え、アスカ・ロックからも一度は脱出したものの、二度目のアスカ・ロックに捕らえられ、たっぷり1分以上絞め上げられるとついに力尽き、無敗のままアスカが新王者に輝いた。
あっけない幕切れだったが、誰でもわかる実力者のアスカの戴冠は観衆も素直に祝福。
敗れたベイリーはリングにもたれ、去って行くアスカを悔しそうな顔で見送った。
NXT王座戦
フィン・ベイラー ○-× サモア・ジョー
(ロールアップ)防衛成功
試合前、元TNA世界王者で、TNAを退団し去就が注目されるボビー・ルードが映される。これ絶対入団する流れなのに本人は否定してるんだよなぁ…。
念入りにフェイスペイントを施したフィンはチェーンソーを振り回しながら登場。どこの怪奇派だお前はwww
しかしジョーが序盤の攻防でいきなり目蓋かどこかをカットし大流血し、よっぽど怪奇派になってしまう誤算。
全世界中継で規制の厳しい一軍なら血が止まるまで中止になるところだが、ここはネット放送だし規制の緩いNXT。
レフェリーが止血しようとタオルで拭うたびにジョーは乱暴にそれを押しのけ、フィンも気にせず殴りかかる。
さすがに傷が深すぎてドクターストップが入るが、止血するやいなや試合は再開。
当然のごとく傷口もすぐに開き、たびたび止血で試合がストップ。こうなるといつ終わってもおかしくなくなり、巻きが入った両者は動きを止めずに高速で技を繰り出し合う。
延髄斬り、顔面キック、セントーンと絶対痛い技を応酬し、マッスルバスターが完璧に決まるがフィンはフォールを拒否。
逆にスリングブレイド→ジョン・ウー→クー・デ・グラの必勝パターンを決め、ブラディ・サンデーでとどめを狙うが、ジョーはコキーナ・クラッチに切り返す。
しかし最後は不知火のようにコーナーを駆け上がり、コキーナ・クラッチを裏返したフィンがそのままフォールに固め、王座を守り抜いた。
まったくこんなに全試合がこんなにも盛り上がるなら、PPVの癖に会場が沈黙することすらままある一軍ではなく、こっちが本当のWWEなのではないだろうか。
ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー) ×-◯ アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル)
(投げ渡しバックドロップホールド)王座奪取
タッグ王者組はいちおう昔から付いてはいたが番組内では使われなかったチーム名で今さら呼ばれる。
確かな技術を持つ4人による思わず見入ってしまうような名勝負で、前半はゲイブル劇場からアメリカン・アルファの華麗な連携、中盤からはザ・リバイバルが巧みなタッチワークでゲイブルを捕獲。
ジョーダンに交代されても流れを渡さず、ワイルダーが9割反則だが陰ながらドーソンを助ける八面六臂の活躍を見せるもとどめを刺し切れず、最後はゲイブルとドーソンのニアフォールの応酬から、隙をついてブラインドタッチしたジョーダンが必殺ツープラトンに持ち込み勝利を飾った。
ジョバー役を2年近く続けて、デビューから4年でついにタイトルにたどり着いたジョーダンの泣き顔と、リング下を駆けずり回りドーソンの黒子に徹したワイルダーの暗躍が印象深かった。
また客席にはなんかクチャクチャ食ってる元実況のJRとフナキ、そして飯伏幸太の姿があり、飯伏はテロップ付きで紹介されていた。
オースチン・エリーズ ○-× バロン・コービン
(後方回転エビ固め)
元TNA世界王者のエリーズは一回り以上でかいコービンに打撃戦を挑む。
なおエリーズは牡羊座の意味で、アリエスと読んだほうが日本人には馴染み深い。左肩に「羊」という巨大なタトゥーを入れているがwikiには右肩と書かれており、あれが右肩に見えるなら一刻も早く眼科に行ったほうが良い。
劣勢のコービンはエリーズをロープに叩きつけて形勢逆転すると、時間を掛けて痛めつける。
エリーズはやはり打撃主体で反撃に乗り出すが、場外でディープシックスを被弾。
なんとかリングに戻るもコービンにパンチ連打で叩きのめされ、とどめのエンド・オブ・デイズの体勢に入るも、それを一回転してかわすとすかさず丸め込み、逆転勝利を挙げた。
サミ・ゼイン ×-◯ 中邑真輔
(キンシャサ)
間違いなくNXT史上最大の、いやWWE全体でも年に数回クラスの大歓声に迎えられ中邑が登場。
中邑はもちろん対するゼインも笑みを抑えきれない様子。
リングインしただけでHolly Shit(超ヤバイ)チャントが飛び交い、中邑とサミ・ゼインの名が交互に叫ばれる異様な雰囲気。やはり中邑の期待度はレベルが違った。
試合が始まっても客席の乗せ方を心得た所作は日本でもアメリカでも全く変わらず、どの体勢からでも飛び出す蹴りと膝の一撃の鋭さは説得力抜群。
中盤には2分にわたりエルボーでどつき合い、中邑は鼻を折られたか激しく出血。「ストロングスタイル」と書かれたサインボードを掲げたファンも満足したことだろう。
盛り上がりは終始収まることはなく、互いに大技を決め合い一進一退の攻防になるも、リング下に逃れた中邑を追い、ロープ中段をすり抜けてのDDTを狙ったゼインをハイキックで撃墜したのが決定打となり、後頭部へのフライング式ボマイェから正調ボマイェにつなげ、中邑がデビュー戦を飾った。
なおボマイェは「ぶっ殺せ」という意味のため自主規制に引っかかったようで、同じモハメド・アリ由来のキンシャサというクソだせえ名前に変えられた模様。
プヲタ揃いのNXTとはいえTAKE OVERの舞台ならば一般層もかなり混ざっている。その中でこれだけの絶大な支持を得られたなら、WWEの檜舞台に上がる日はそう遠くないだろう。
っていうかだから中邑はずば抜けてるって言っただろうが! RAWしか観ない層に馴染みがないのはTNAでもROHでも日本でも同じこと。誰と比べても日本で長年トップを張っていた中邑の実績は断然で、本来一軍デビューが当然なのだ。
やはり神の子ミスティコやヨシ・タツが1ミリも適応できないまま去ったのが上層部のトラウマになっているのだろう。全く問題なく客席を沸かせた中邑は流石である。
NXT女子王座戦
ベイリー ×-◯ アスカ
(アスカ・ロック)王座奪取
アスカはコスチュームはもちろん着物も能面も新調。能面は眼から口から緑の液体を垂れ流しており、とてもフェイスの衣装に見えない。
ベイリーは当たれば一発で試合を決めかねないアスカの高速の蹴りをかいくぐり、得意技を次々と決める。
雪崩式ハリケーンラナからナイア・ジャックスを仕留めたギロチンチョークに固めるが、アスカは体勢を入れ替えアンクルロックへ。
ベイリーも回転してアスカを場外へ落とし、ハリケーンラナで追撃をかけるが、エルボーを見舞うとアスカの闘志に火をつけてしまい、猛攻にさらされる。
しかしベイリーは強烈なキックからのシャイニングウィザードを返し、ヒップアタックを受け止めるとバックドロップで投げ捨て、ハイキックもつかむと裏膝十字からアンクルロックへつなげるアスカ対策を披露。
ニークラッシャーからのドラゴンスクリューはたぶん初めて出すから不格好ながら、足技を弱めるには十分。
必殺の後ろ回し蹴りをふらつくだけで耐え、アスカ・ロックからも一度は脱出したものの、二度目のアスカ・ロックに捕らえられ、たっぷり1分以上絞め上げられるとついに力尽き、無敗のままアスカが新王者に輝いた。
あっけない幕切れだったが、誰でもわかる実力者のアスカの戴冠は観衆も素直に祝福。
敗れたベイリーはリングにもたれ、去って行くアスカを悔しそうな顔で見送った。
NXT王座戦
フィン・ベイラー ○-× サモア・ジョー
(ロールアップ)防衛成功
試合前、元TNA世界王者で、TNAを退団し去就が注目されるボビー・ルードが映される。これ絶対入団する流れなのに本人は否定してるんだよなぁ…。
念入りにフェイスペイントを施したフィンはチェーンソーを振り回しながら登場。どこの怪奇派だお前はwww
しかしジョーが序盤の攻防でいきなり目蓋かどこかをカットし大流血し、よっぽど怪奇派になってしまう誤算。
全世界中継で規制の厳しい一軍なら血が止まるまで中止になるところだが、ここはネット放送だし規制の緩いNXT。
レフェリーが止血しようとタオルで拭うたびにジョーは乱暴にそれを押しのけ、フィンも気にせず殴りかかる。
さすがに傷が深すぎてドクターストップが入るが、止血するやいなや試合は再開。
当然のごとく傷口もすぐに開き、たびたび止血で試合がストップ。こうなるといつ終わってもおかしくなくなり、巻きが入った両者は動きを止めずに高速で技を繰り出し合う。
延髄斬り、顔面キック、セントーンと絶対痛い技を応酬し、マッスルバスターが完璧に決まるがフィンはフォールを拒否。
逆にスリングブレイド→ジョン・ウー→クー・デ・グラの必勝パターンを決め、ブラディ・サンデーでとどめを狙うが、ジョーはコキーナ・クラッチに切り返す。
しかし最後は不知火のようにコーナーを駆け上がり、コキーナ・クラッチを裏返したフィンがそのままフォールに固め、王座を守り抜いた。
まったくこんなに全試合がこんなにも盛り上がるなら、PPVの癖に会場が沈黙することすらままある一軍ではなく、こっちが本当のWWEなのではないだろうか。