~あらすじ~
1979年、ニューヨーク。映画編集者デイヴィッドの部屋に紛れ込んでいた一本のフィルム。
それは殺人を描いた邪悪で美しいスナッフフィルムなのか?
出演女優アンジェリカと、失踪したもう一人のアンジェリカの行方を追うデイヴィッドが覗く、暗黒の淵とは?
03年メフィスト賞
~感想~
筆力十分、トリック十分、真相十分。しかし語り手の職業である映画編集に例えれば編集に大失敗し、謎もトリックも真相も全ての焦点がぼやけ、ごちゃつくばかりで異常にわかりづらい物語に。ラスト3ページ、スタッフロール後のどんでん返しも完全に蛇足。
せめて何が謎であるかさえ明確に描いていれば印象も変わったろうが、トリックの達者な仕掛け方と比して謎は死ぬほどしょぼく、また曖昧としすぎており、そもそもスタート地点からして間違っていた感も強い。
とはいえ谷原秋桜子ではあるまいが、誰かの別名義であってもおかしくない程度の筆力と実力は垣間見え、たった2作品で姿を消したのは惜しまれるところである。
16.4.26
評価:★★☆ 5
1979年、ニューヨーク。映画編集者デイヴィッドの部屋に紛れ込んでいた一本のフィルム。
それは殺人を描いた邪悪で美しいスナッフフィルムなのか?
出演女優アンジェリカと、失踪したもう一人のアンジェリカの行方を追うデイヴィッドが覗く、暗黒の淵とは?
03年メフィスト賞
~感想~
筆力十分、トリック十分、真相十分。しかし語り手の職業である映画編集に例えれば編集に大失敗し、謎もトリックも真相も全ての焦点がぼやけ、ごちゃつくばかりで異常にわかりづらい物語に。ラスト3ページ、スタッフロール後のどんでん返しも完全に蛇足。
せめて何が謎であるかさえ明確に描いていれば印象も変わったろうが、トリックの達者な仕掛け方と比して謎は死ぬほどしょぼく、また曖昧としすぎており、そもそもスタート地点からして間違っていた感も強い。
とはいえ谷原秋桜子ではあるまいが、誰かの別名義であってもおかしくない程度の筆力と実力は垣間見え、たった2作品で姿を消したのは惜しまれるところである。
16.4.26
評価:★★☆ 5