~あらすじ~
県庁に就職した加部谷恵美は、親友の雨宮純、数年ぶりに再会した山吹早月とともに美之里という保養施設へ行く。
そこはβと呼ばれる人物と、ある宗教法人が管理する施設で、芸術家たちが暮らす芸術村があり、調査に現れたある人物とも再会を果たす。
だが間もなく芸術家の一人がラッピングされ棺に収められた奇妙な死体となって発見される。
Gシリーズ第八弾。
~感想~
時系列が一気に数年飛んだが、中身は全く変わっていないいつものメンバーが、間近で起こった殺人事件を肴にわいわい語り合ういつもの話。少なくとも本作に限っては時系列の進行はほぼ意味がない。
意味があったのはあるレギュラーメンバーの変貌で、正直言って開始22ページで明かされるそれが本作最大の事件かつ、最大の見所であり、その正体について一部で議論を巻き起こしたが、だからと言って本筋には(現在のところ)影響はない。
殺人事件の方は読者に「暗号ってなんだっけ?」という哲学的な問いを投げかけるミステリ史上に残るような酷い暗号は気にせず放置しておくとしても、読者に「アリバイってなんだっけ?」という根源的な問いを投げかける、非常にざっくりとした計算から導き出されるアリバイ崩しと、こんな動機ならいつも通り付けないほうがマシだったと思わずにはいられない酷い動機で構成されているので、やはりどうでもよく、瀬在丸紅子と佐々木睦子の直接対決と、ものまね選手権からの御本人登場だけ楽しめば良いのではなかろうか。
16.10.4
評価:★ 2
県庁に就職した加部谷恵美は、親友の雨宮純、数年ぶりに再会した山吹早月とともに美之里という保養施設へ行く。
そこはβと呼ばれる人物と、ある宗教法人が管理する施設で、芸術家たちが暮らす芸術村があり、調査に現れたある人物とも再会を果たす。
だが間もなく芸術家の一人がラッピングされ棺に収められた奇妙な死体となって発見される。
Gシリーズ第八弾。
~感想~
時系列が一気に数年飛んだが、中身は全く変わっていないいつものメンバーが、間近で起こった殺人事件を肴にわいわい語り合ういつもの話。少なくとも本作に限っては時系列の進行はほぼ意味がない。
意味があったのはあるレギュラーメンバーの変貌で、正直言って開始22ページで明かされるそれが本作最大の事件かつ、最大の見所であり、その正体について一部で議論を巻き起こしたが、だからと言って本筋には(現在のところ)影響はない。
殺人事件の方は読者に「暗号ってなんだっけ?」という哲学的な問いを投げかけるミステリ史上に残るような酷い暗号は気にせず放置しておくとしても、読者に「アリバイってなんだっけ?」という根源的な問いを投げかける、非常にざっくりとした計算から導き出されるアリバイ崩しと、こんな動機ならいつも通り付けないほうがマシだったと思わずにはいられない酷い動機で構成されているので、やはりどうでもよく、瀬在丸紅子と佐々木睦子の直接対決と、ものまね選手権からの御本人登場だけ楽しめば良いのではなかろうか。
16.10.4
評価:★ 2