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マンガ感想-『C.M.B. 森羅博物館の事件目録 11』加藤元浩

2020年03月08日 | マンガ感想
「ファイストスの円盤」★★★ 6
~あらすじ~
本物のオーパーツとも呼ばれるファイストスの円盤の印章が売りに出される。その商談中、買い手の兄嫁が離婚係争中の夫を追いクルーザーに乗り込んでくるが、彼女が何者かに射殺される。

~感想~
ファイストスの円盤がほとんど関係ないが、円盤自体は興味深いし、事件の構図とオチが見事。Q.E.D.でも全然描けた佳作ミステリだったと思う。

「初釜事件」★★☆ 5
~あらすじ~
茶会のたびに友人に自慢話をされるのにうんざりした立樹の祖父は、博識な森羅を連れて行き亭主の鼻を明かそうとするが、茶会の後に箱の中で黒楽茶碗が独楽にすり替わってしまう。

~感想~
マンガならではのトリック。内容より森羅を名字で呼ぶ立樹祖父に違和感がw
好好爺然してるのに壁を感じる。

「丸〆猫」★★★ 6
~あらすじ~
妻を亡くして以来ふさぎ込んだ男の周囲で奇妙な出来事が相次ぐ。彼は妻との思い出の品である丸〆猫があの世に招いているように思え……。

~感想~
普通にキモい丸〆猫がどんどん怖く見えてくるホラー風味。だが一番怖いのはひょっこり出てくる犯人で、こんな日常の謎にふさわしくない計算ずくの知能犯である。
あと人間心理のわかってきた森羅だが、(ネタバレ→)博物館へのアクセスまでは気が回ってないのが笑った。
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