小金沢ライブラリー

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SCP-001

2016年07月21日 | SCP紹介
SCP-001 - Awaiting De-classification [Blocked] (分類待ち[遮断済み])
様々なSCPが001だと提言されておりどれが真の001かは定かでない。以下にそれらを紹介する


Sheaf of Papers(論文の束)
SCPについて書かれた論文。開くたびに新たなSCPについて論じている。この論文が新たに現れたSCPに対する事前警告なのか、論文を開いたことにより新たなSCPが生成されたのかは確定していない

The Prototype(プロトタイプ)
人間を襲う人型SCP。口の中の眼球で特異点を作り出しテレポートや防御を行い、その際に大量の放射線を放つため深刻な被害を巻き起こす

The Gate Guardian(ゲートガーディアン)
おそらく神と見なされる巨大な人型の光。敵対する者を太陽に匹敵する高熱の武器で消滅させる。SCP財団の創設者に「備えよ」という啓示を与え、SCPの蒐集と管理を志させ財団設立のきっかけとなった

The Lock(ザ・ロック)
複雑なパターンの描かれた瑪瑙。決して破壊できず、そのパターンは全宇宙を覆うマイクロ波との相似が見られる。調査を進めるには技術の進歩が必要

The Factory(ファクトリー)
ある実業家が作った工場。悪魔的な人体実験の果てに無数のSCPを産み出した。Dクラス職員はここで処理されている

The Spiral Path(螺旋の小道)
反時計回りに歩くと延々と上り坂が続く小道。ある天才物理学者がこの発見を契機に財団を作り、無数のSCPを産み出した。財団はSCPを発見したことは一度もなく、全て自ら作り出したものだった。だが今、作った覚えのない無数のSCPがいつの間にか収容されている

The Legacy(遺産)
ある異世界から送り込まれた謎の機器と文書。高度に発達した異世界の文明は多元宇宙を崩壊させ、多くのSCPが我々の世界に現れた。宇宙の崩壊を食い止める鍵となるこの機器が財団に託された

The Database(データベース)
財団のデータベース。ランダムに記録が変わり、それに伴い人々の記憶や現実そのものさえもがデータベースに合わせて変容していく

The Foundation(財団)
突如として変容した高校の校舎。内部構造は絶えず変わり、内部に入った調査チームは作業員として取り込まれた。これが財団の基となったと考えられる

Thirty-Six(36)
SCPを無力化する力を持つ36人の人々。死亡すると周囲に深刻な被害をもたらすため延命措置を取られたり収容される。彼らが世界を滅ぼすとも救うとも言われる

Keter Duty(Keter任務)
Keter(危険度高)に分類された全てのSCPの起源とされる構造物。SCPを他のSCPとともに収容することで無力化させている。数体が脱走したがもし全てのSCPが解放されたら宇宙の法則そのものが変わってしまうだろう

The Children(子供達)
脳死状態の9人の子供達。兵器に作り変えられており目標とおおまかな位置を指示すれば、どんなに離れていても即座に破壊する

A Record(記録)
SCP-001について書かれたデータベース上のページ。ここに書かれたことは全て事実となる。メアリー・ナカヤマ博士はこれを利用し神になったと考えられる。
この記事中でのSCP-001はレコード盤。それが収録されているデジタル記録では必ず最初に記載されるように移動するというもの

The Broken God(壊れたる神)
ある教会が作り上げた機械生命体。様々なSCPの部品を取り入れ自律機動し、地形を変えるほどの甚大な被害をもたらした。
だが突如としてSCP-2399 - A Malfunctioning Destroyer (故障中の宇宙戦艦)が現れて破壊され活動停止した。この被害を隠すためになされた記憶操作等は財団史上で最も大規模なものとなった


※記念すべき001を1つに確定させず、人気の著者を集めて001にふさわしいSCPを考えてもらった模様。
始まりの数字とあってやはり財団の成り立ちそのものに関わったSCPが多く書かれている。個人的には「ゲートガーディアン」と「螺旋の小道」、それに「壊れたる神」がいずれもスケールが大きく好み。
あとメアリー・ナカヤマ博士こんなの笑うわw
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SCP-000 - Description(説明)

2016年07月20日 | SCP紹介
SCP(SCP Foundation)とは海外発の創作都市伝説のようなもので、有志によって多種多様の超常的な物品や生物にまつわる逸話が無数に作られている。
SCPは他愛もない能力から世界を崩壊させかねない物まで様々で、SCP財団によって蒐集・管理され、その実態を解き明かそうと研究や実験が試みられているという設定。
海外でも元の記事が翻訳される他、各国で独自のSCPが作られ、今もなお日々新たなSCPが生まれ続け、ファンを増やしている。

これからそんなオカルトファンにはたまらないSCPを順番通りに紹介していきたいと思う。
翻訳調(というか翻訳そのもの)の独特な文体が魅力だが、意味がつかみづらいものや冗長なものも多いので、なるべく簡潔に説明し、たまに個人的な感想も付けたい。
なお日本版ではなく本家のアメリカ版のため、翻訳のまだ無いものは飛ばしていくのであしからず。
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今週のキン肉マン #176 歴史を変える一日!!

2016年07月18日 | 今週のキン肉マン
・ネメシスの小屋隣なのかよwww
・ゆでのこういうところ大好き
・スグルは脱走してるから同時に目覚めないはずなのにポンコツだなこの装置
・なんでウォーズマンもちょっと治ってるのww
・武道の頭がつっかえるのとベンチが歪むのは笑いを取りに来てるんですかwwwwww
・今シリーズで一番笑ったわ
・誰だよ「絶対に笑ってはいけないネメシス控室」って命名したヤツwww
・サイコマンの死以来、目の血走りが弱まっていたがネメシスの決意を聞きまた血走ったな
・ネプチューンマンを無理くり出しただけの主人公サイドと対照的なものすごいまとまりの良さ
・ネメシスが主人公なのかな?
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ミステリ感想-『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』井上真偽

2016年07月17日 | ミステリ感想
~あらすじ~
聖女伝説の残る地方で婚礼中に起きた毒殺事件。
同じ盃を回し飲みした8人のうち3人(+犬1匹)だけが死亡するという不可解な状況。
参列した元中国マフィアのフーリンと少年探偵・八ツ星、そして奇蹟の実在を求める青髪の探偵・上苙が推理に挑む。


~感想~
奇蹟を証明するため、考えられる全ての可能性を排除する探偵……という無茶な設定で多重解決ジャンルに新たな地平を切り拓いた前作にまさかの続編が登場。
出落ちのような設定に厨二病すぎるキャラ、設定そのものを逆手に取った逆トリックと、前作でやるべきことを大体やってしまい、同年には深水黎一郎が多重解決ジャンルの極北とも言うべき「ミステリー・アリーナ」を刊行と、読者からすれば「はたして前作を越えられるのか?」という疑問がまず湧くところだが、心配は無用。確実に前作を上回る出来栄えである。

問題編は前作よりも長いものの、前座を務める少年探偵の推理パートとともに終わり、本命の青髪の探偵が登場してからは、些細な伏線をもとに鎧袖一触で誤った推理を叩き潰すやりすぎな展開は健在。
加えて問題編の終了と同時に開示される「ある真相」が絶妙で、これに青髪の探偵がどう立ち向かうかも(まあ話の展開は見え見えなのだが)面白い。
そして前作の感想で「もっと上を目指せただろうにと思えてならずやや残念」と記した結末は、まさにその目指すべき上の地点に手が届いたもので、意外性と納得感を兼ね備えている。

次回はさらに上を期待できそうなこのシリーズ、今度は青髪の探偵が徹頭徹尾、鎧袖一触し続けてもいいんですよ?


16.7.15
評価:★★★★ 8
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短編ミステリATBビンゴ

2016年07月16日 | ミステリ界隈


なんか流行ってるめけぽんビンゴで私的短編ミステリATBを作りました。

リンクはこちら → 私的短編ミステリATB

四隅と真ん中の5作品がベスト5だと思ってください。
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ミステリ感想-『φ(ファイ)は壊れたね』森博嗣 ※再読

2016年07月12日 | ミステリ感想

~あらすじ~
おもちゃ箱のように過剰に装飾されたマンションの一室に宙吊り死体が。
現場は密室状態で、しかも死体発見の一部始終は、室内に仕掛けられたビデオで録画されており、そのタイトルは『φ(ファイ)は壊れたね』だった。


~感想~
シリーズをまとめて読むため再読。
さっぱり内容を覚えていなかったが、なんというか後期森博嗣のダメな所を凝縮したような作品で、動機の投げっぱなし、真相がいつものアレ、ラスト9ページにわたる説教臭い言い訳三昧、犀川から社交性を引いただけの新探偵役と褒められる点がほぼ無い。西之園"ミステリ界三大腹パンしたいヒロイン"萌絵がオレンジ色のメッシュを入れていたのは笑ったが。
欠かさず新刊で買っていたのにクソみたいな四季四部作に続く本作で、シリーズを追いかけるのを辞めてしまったのもむべなるかな、というところ。
ひとに貸すためという消極的なモチベーションで読んでいけるだろうかと不安になる出だしであった。


16.7.11再読
評価:★★ 4
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私的ミステリ感想ベスト10

2016年07月10日 | ミステリ界隈
個人的にお気に入りのミステリ感想を自己満足でベスト10

~~~駄作編~~~

海野碧 水上のパッサカリア
僕は妻を亡くして売春婦を買う男にハードボイルドは感じないのだが

遠藤武文 プリズン・トリック
正真正銘、最後の一行での「動機なんてシラネーヨ」と全てを投げっ放すちゃぶ台返し

恩田陸 月の裏側
ただ結末という相手だけが置き去りで、単に美しく脳天から自爆しただけの作品

黒田研二 ナナフシの恋
「人間が描けていないミステリ」はよく見るが「人間が遊戯王カードになっているミステリ」は本邦初であろう

清涼院流水 トップラン 4 クイズ大逆転
不思議なことにここまで読むと本が真っ二つになってしまう

氷川透 見えない人影
いや、感想とか評価以前になにもかもがおかしいのだ

道尾秀介 光媒の花
こんなものを本当に自由だと感じているのなら。こんなものを書くために作家になりたかったのなら。もう、道尾秀介は終わっている

森山赳志 黙過の代償
その辺のバーに飛び込んでヤクザが出てくるまで用心棒をボコる

矢野龍王 時限絶命マンション
猪口才な!(本文より抜粋)

詠坂雄二 リロ・グラ・シスタ
それが世界の選択か……。ラ・ヨダソウ・スティアーナ


~~~良作編~~~

有栖川有栖 女王国の城
『双頭の悪魔』から15年、奇蹟は2度起きた

大倉崇裕 問題物件
地上戦ならばスーパーマンともタイマン張れそうなスペックで(注:スーパーマンの眼球に当たった銃弾は粉々になります)

小島正樹 武家屋敷の殺人
誰かがそのうち言うだろうから今のうちに、作者の名字にかけて小島正樹を「やりすぎコージー」と呼んでおこう

島田荘司 アルカトラズ幻想
(無かった!「ゴーグル男の怪」なんてものは無かった!)

周木律 眼球堂の殺人
「動く家の殺人かと思ったら長い家の殺人でしかも安達ケ原の鬼密室でした」な歌野晶午マジリスペクトの結末

似鳥鶏 家庭用事件
そもそも本文のどこにもメガネっ子と書かれてなかったとはいえ俺達の柳瀬さんからメガネを奪うなんてこいつはメチャゆるさんよなあああ!?

円居挽 丸太町ルヴォワール
最後の最後にまたぞろ糞みたいなボーイミーツガールが再開されても許せてしまう

麻耶雄嵩 メルカトルかく語りき
もし本格ミステリが終焉を迎えるとして、最期の日に読まれるべき作品はこれだろう

三津田信三 シェルター 終末の殺人
あらゆる不満を山のような伏線で、レベルを上げて物理で殴ったようにねじ伏せる

連城三紀彦 戻り川心中
『戻り川心中』は傑作である。とは方々で聞いていたが、それは一片の誇張も交えない真実であった
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ミステリ感想-『不安な産声』土屋隆夫

2016年07月08日 | ミステリ感想
~あらすじ~
人工授精の第一人者で知られる大学教授が強姦殺人で逮捕された。
だが東京地検の千草検事は被害者の状況から強姦は偽装であると推測。
なぜ地位も名誉も備えた彼はやってもいない罪を被るのか?
千草検事に宛てた教授の上申書は驚くべき真実を明かす。

89年文春1位


~感想~
文春ランキングで1位を飾ったが、まあまあ魅力的な謎が中盤でほぼ全ての真相が明かされ、あってもなくてもいいようなアリバイ崩しを経て、だいたい予想通りの結末を迎えるため、本格ミステリとしての旨味は無いに等しい。
物語の展開も終始予想の範疇を出ることはなく、上申書の形で語られることと、確かな文章力以外には見るべきものは少なく、総じて地味な作品である。

一方で作品を取り巻く周辺事情は面白く、89年のこのミスは、文春の1~6位までのうち4作品を21位以下に追いやるというギラギラしたランキングだったが、作者9年ぶりの長編(にして実は千草検事シリーズ最終作)を蹴っ飛ばすとは良い度胸だし、いかにも文春ウケしそうな北村薫「空飛ぶ馬」が11位以下というのも実に興味深い。


16.7.5
評価:★★☆ 5
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ミステリ感想-『訃報は午後二時に届く』夏樹静子

2016年07月05日 | ミステリ感想
~あらすじ~
造園会社を営む大北耕介は、夜中に掛かってきた間違い電話の主を案じ、電話ボックスまで迎えに出向く。
だが同時刻にその近辺で仕事上で因縁のある相手が撲殺され、大北は間違い電話は自分のアリバイを奪うための罠だったかと疑う。

83年文春8位


~感想~
解説が言うように「アリバイ崩し」ならぬ「アリバイ奪取」トリックに嵌まり、どうあがいても絶望の状況に追い込まれた主人公が、いかに窮地を切り抜けるかという物語に引きつけられる。
が、惜しむらくは中盤で起こるある意外な展開が、意外ではあるもののトリックはモロバレ状態で、しかもトリックのみならずそこから事件の真相はおろか結末までほとんど「あっ…(察し)」となってしまうのが残念。
作者はそのトリックを最後の最後まで温存して「一つだけわからないことがある」などと作中人物に語らせているが、少しばかり見通しが甘くはないだろうか。
しかし全てがバレッバレでも話自体は面白いので、ミステリとして過度の期待をしなければ、十分に楽しむことはできるだろう。


16.7.4
評価:★★★ 6
コメント

今週のキン肉マン #175 秘めていた覚悟!!

2016年07月04日 | 今週のキン肉マン
・えー。これで立ち直るなら引っ張った意味ないじゃん
・スグルの煩悶じゃなくてネプチューンマンを書きたかっただけだな
・さすがに全く擁護できないただのネプチューンマン登場回
・やっぱり老害マンは駄目だな
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